約 2,512,680 件
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/68.html
CHAPTER7 静かなる海 the zero blue 編集中に付き、フォームや情報が整っていません。 攻略チャート1.台場/拾参号氷海 2.ショップ街/1F 3.ショップ街/2F 4. 5. 6. 攻略チャート 1.台場/拾参号氷海 見たままですがここの敵は炎に弱いです。 最初のドラゴンにエンシェンタスがいます フリーズブレスで凍傷させてきて 大ダメージの体当たり。 呪いの眼光で単体に呪いを与えてきます。 自己再生で毎ターン200の回復 ハッカーのアイスブレイクがあるといろいろ幸せになれます。 k 2.ショップ街/1F 氷海にはかなりの数のドラゴンと要救助者がいます MAPを100%開く位の勢いで回ってみましょう。 道中道をふさいでいるドラゴンはコルナロドンです 冷気振動で2ターン後に氷塊を落として そしてこいつもアイスブレスをつかってきます。 が、スキルはこの2つであとはひたすら攻撃するだけです。 ここのドラゴンは全て凍傷を与えてくるのでフリーズカットやガードで凍傷だけでも防ぐようにすると 難易度が全然違います。 アイスブレスは也やアイスブレイクで対処していこう 3.ショップ街/2F ブリザロスは アイスキャノンで凍傷 転がりでダメージ 全てが単体攻撃なものの、ダメージは折り紙つきです。 防御も高いですが属性が分かりきっているので サイキックやサムライがいれば弱点をつけるので楽になります。 4. 5. 6.
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/74.html
まずは注意点を。 ・今回は過去話。(カザン陥落(真OP)まで) ・けしからん表現はやっぱり少なめ。 ・ルシェローグがやっぱり シ・ン・シ☆ 【1.とりあえず、祝杯】 「ではミッション完了を祝しまして……乾杯なんだぜ!」 「かんぱぁ~い」 「かんぱーい!」 「かんぱーい」 ギルドハウスに新たな帝竜を迎え入れた後、一行は祝杯をあげるため酒場に訪れていた。 メルケネンスとスズリはビール、センテラとポワワはオレンジジュースを持って杯を軽くぶつけ合う。 「今日はもう無礼講! 酒飲み飯食い鋭気を養うがいい! あぁもう酔っちゃったんだぜポワワー」 「もうー? ケネくんお酒よわぁ~い」 「待て。まだ口つけてないでしょうが」 早速ビールをテーブルに置きポワワの胸に顔を突っ込ませようとしたメルケネンスを、センテラが素早く押し留める。 「……っぷはぁ~! やっぱり疲れた身体にはこれでやんすね! マスターお代わりでやんす!」 大ジョッキになみなみと注がれた冷えたビールを一気に飲み干し、スズリは口の周りについた泡を舐め取って幸せそうな顔で言った。 そんな彼女の横を素早く陣取ったメルケネンスは、スズリの柔らかい頬をつつきながら言う。 「いやいやスズリ、やっぱ疲れた身体にはこの俺の愛に溢れたマッサージだぜ? 時に狼のように激しく揉みしだきそして時にはまるで春風のように絶妙なタッチで優しくとろけさせる」 「マッサージでやんすかー。あたいくすぐったがりでやんすからねぇ」 「ふふふ安心しなくすぐったいのは最初だけ数分もすればお前のそのかーいらしー笑い声が艶かしい喘ぎ声に変わりそれはめくるめくエクスタシーの世かゴフッ」 メルケネンスの口に大ジョッキが突っ込まれた。 センテラの手によってである。 「ほら、リーダー一気飲み一気飲み!」 「いっき~いっき~」 「いやまったくごぼごぼ乱暴でごくごくいらっしゃるぷはー。よしそれじゃ食い物の注文と行こうかね。好きなの頼むがいい」 「マスター手羽先! 焼いて塩振ったのでお願いするでござんす!」 「あたしエビフラ~イ!」 「俺女体盛り~!」 「あるわけ無いでしょそんなの!?」 センテラのその言葉に、メルケネンスは瞳を怪しく輝かせた。 「ほほう、女体盛りをご存知ときたか! センテラも……なかなかどうしてだぜ」 「なっ……!? そ、そんなんじゃないわよ!」 「そんなんじゃない! じゃあどんなんかこのリーダーに教えていただきたく!」 「うっ……そ、それは……」 「にょたいもり~? ってなーに?」 ポワワまで話に喰いついてきてしまい、センテラは混乱した。 顔が真っ赤になり、目を白黒させる。 その様子を面白そうに眺めながらメルケネンスは言った。 「はっはー、真面目なお嬢様だと思ったらなかなかこういうむっつりな一面も! いやいやいいんだ恥じることは無い気にすることは無いんだぜセンテラ。むしろ隠れエ――」 今度は空っぽの大ジョッキがメルケネンスの口に突っ込まれた。 宴は続く。 【2.宴も闌】 「エビフライ~……えへぇ~……」 「ポワワ、エビフライ咥えたまま寝ないの」 「うぅ~……♪」 「だ、だめなんだぜぇおまえたちそんな三人同時に俺のぉ……」 「何の夢見てんのよ変態」 酔い潰れて眠ってしまったメルケネンスに、はしゃぎ疲れて眠ってしまったポワワ。 酒場の店員であるカリユとともに、センテラは食器を片付けていた。 「何時もありがとうね。こっちの仕事なのに」 「いいのよ。性分みたいなものだし」 「センテラどのはよく働いて気が利くでござんすよ。理想的なお嫁さんでやんすねー♪」 「スズリさん……酔ってるでしょ」 「まだまだいけるでやんすよぉ~♪」 「だーめ。アレだけ飲んだんだしそろそろ止めておいてよ? 幾らなんでも身体に悪いわ」 「了解でござんす~♪ ごちそーさまでやんすよ~♪」 祝杯をあげるとほぼ確実に行われるメルケネンスとスズリの飲み比べ。 二人で飲んだとは思えないほどの量を消費しているのをセンテラはしっかりと見届けている。 スズリが酒に強いといっても流石にこれ以上の飲酒は、センテラのヒーラーとしての責任感が許さなかった。 それは向こうもわかっているのだろう。 スズリもあっさりとセンテラの言う事を聞き、幸せそうな笑みを浮かべ、うっとりとした様子で艶やかなため息をつく。 「お嫁さんかぁ。確かにスズリちゃんの言うとおりね~」 「もうっ、からかわないでよ」 「あはは、ごめんごめん。でもセンテラちゃん、三年前を思うと見違えるぐらい変わったね」 「そ……そう?」 「うん。すっごくいい顔で笑うようになった」 センテラは、眠りこけているメルケネンスとポワワに視線を向けた。 間抜けで、心底幸せそうな顔で寝こけている二人の姿を見て、思わず笑ってしまう。 「ふふっ……すっごくいい顔で、か……」 【3.出会いは路地裏】1/2 三年前、まだフロワロが世界を覆い尽くす事のなかった時。 カザンの路地裏にて。 「何よあんた達!? 何のつもりよ!?」 「そうカッカしなさんな。ただの勧誘だよ」 「いきなり取り囲んで路地裏に連れ込んでのどこが『ただの』なのよ!!! それに、あんた達の誘いは断ったでしょ!?」 周りを取り囲む男達に鋭い視線を忙しなく向けながら、センテラは怒鳴っていた。 「テラちゃん……」 後ろにはポワワが怯えた様子で、彼女の服を強く掴んで離さない。 男達はそんなポワワの姿を見て軽蔑の視線を向けてから、センテラに視線を移して話し始める。 「俺達はそれなりにハントマンとしての腕も立つ。あの『王者の剣』にだって負けちゃいない。……それなりの待遇は用意できるんだぜ?」 「待遇がどうとかいう問題じゃないの! ……別に大きなギルドに入らなくったって私は問題ないのよ!」 「そこのちっこいのと二人だけで十分だと?」 「……そうよ!」 言い返すセンテラを見て男達は嘲笑する。 「知ってるんだぜ? 依頼をこなすわけでもない、せいぜいこの街から少しも離れてない場所で雑魚を狩るだけで大物を退治するわけでもない……。 酒場に来てはそこのちっこいのに飯だけ食わしてるモグリみてぇなハントマン生活やってるのはよ」 「っ……!!!」 センテラの顔が紅潮し、怒りに表情が歪んだ。 男達はそれを見てもなんとも感じないらしく、小馬鹿にした調子で話を続ける。 「お前さんもハントマンの端くれなら一旗上げたいって願望ぐらい持ってるはずだ。 そんなタダ飯食いのチビなんて放ってこっちに来いよ? 何時までくすぶってるような状況を脱出させてやろうって俺達は考えてるのに何で――」 鈍く大きな音が裏路地に響いた。 【3.出会いは路地裏】2/2 それは手近な場所にあった木製の樽を、センテラが思い切り蹴り飛ばした事によって生まれた音だった。 ポワワがびくりと身体を震わせて、身を縮ませる。 「……脱出……させて、やろう?」 歯を食いしばり、顔を真っ赤にして睨みつけているセンテラの姿を見て、男達も少々態度を改める。 しかしその程度で、彼女の怒りが収まることは無かった。 「何よ……偉そうにッ!!! 余計なお世話よッ!!! 『王者の剣』にも負けちゃいない? あんた達みたいな自惚れ集団が追いつけるとでも思ってんの? 寝言は寝てから言いなさいよこの三流ッ!!!」 一瞬にして、空気が張り詰めた。 男達の視線は途端に冷たい物となり、センテラの背筋に悪寒が走る。 「自惚れ集団、ねぇ」 「モグリに言われちまったよ」 「どうする?」 言いながら男達は徐々にセンテラとポワワに迫る。 後ずさるが、袋小路になったそこに逃げ場は無い。 戦いの心得があるといっても向こうは男であり、多数。 ポワワを守りながらこの場を凌ぐ自信は、センテラには無かった。 怒りに身を任せて相手を挑発するようなことを言ってしまった事をセンテラは後悔する。 もう1~2歩も近づけば手が届く、それほどまでに追い詰められ、ポワワは恐怖でぎゅっと目を閉じて、逆にセンテラは目を見開き、男達を睨みつけていた。 「っ!?」 その時、男達の後ろに突如新たな人の影が現れた。 それは手に持った大きな物体を迷い無く、センテラの目の前に居た男の頭上に振り下ろす。 「むごっ!?」 男のくぐもった声が響いた。 それもそのはず、振り下ろされた物体は古びた壷で、男の頭は壷の中にすっぽりと納まってしまっていたのだ。 壷を被せた張本人である新たな人の影、ルシェ族のローグはセンテラとポワワに軽くウィンクをしてみせる。 壷を被った男とローグに気を取られていたセンテラは、周りにいた他の男達も転んで石畳に頭を打ち付けていることにようやく気づいた。 痛みに転げまわっている男達に鋭い視線を向けて立ち、手についた土を払い落としているルシェ族のサムライの姿も見つける。 「さ、こっちだ」 ローグがセンテラの手を、サムライがポワワの手を引き、お互いが別々のルートを使って路地裏を抜けていく。 何が起こったのか未だに理解できていないセンテラは、ただ只管、手を引かれるがままに走っていくのだった。 【4.割と最悪な出会いでした】1/2 わけもわからず駆け出し、辿り着いたのはカザンを出て少し行った先にある森の中だった。 自分の息が落ち着くのを待ってくれている、目の前のローグに目を向ける。 なかなかの優男で、微笑を浮かべている。 「あ……なたは……?」 「一部始終見てね、つい助け出したんだぜ。……迷惑だったか?」 「いや……助かったわ……ありがと……。……ポワワは……?」 「連れの可愛らしいお嬢さんか? 安心するんだぜ、俺の仲間がばっちり保護してる」 「そう……ありがと……」 「どういたしまして。美しいお嬢さん」 「……?」 突然ローグは跪きそして――。 「っ!?」 センテラの手の甲に口付けを交わした。 「なっなななっ――」 センテラは口付けをされなかった手を思い切り振り上げ――。 「何すんのよーっ!?」 「へヴんっ!?」 思い切りローグの横っ面に叩きつけた。 きりもみ回転を加えて地面に真っ逆さまに落ちるローグ。 「はぁっ……はぁっ……!?」 明らかに致命傷レベルの攻撃だったが、彼は一瞬で何事もなかったかのように復活し、一瞬でセンテラの前に近づき再び跪く。 「いやーこれだ、まさにこれだ。これこそ捜し求めていた人材性格痛み! ……メルケネンスと申しますてなわけでお嬢さんギルド入って下さいお願いします犬とお呼び下さい」 「ひっ……!?」 一難去ってまた一難。 そんな言葉がセンテラの脳裏を過ぎっていた。 メルケネンスと名乗るこのローグにもう一度ビンタか、それとも蹴り上げを見舞うか迷っているセンテラの前に、新しく二人の人間が現れた。 「テラちゃん!」 「ポワワ!」 ポワワと、先ほど路地裏で見たサムライだった。 【4.割と最悪な出会いでした】2/2 サムライに手を繋いで貰っていたポワワは、センテラの姿を見るなり駆け出し、そしてしっかりと抱きついてくる。 サムライはその光景を見てほっとした様子を見せながらも、頬に真っ赤なビンタの跡をつけているメルケネンスを見て、首をかしげた。 「リーダー、何やってるんでやんす?」 「スズリ。いやなにこの素敵なお嬢様方が是非ギルドに入りたいと」 「なっ……!? バカ言ってんじゃないわよ私はそんなことひとっことも……!?」 「まったまた顔真っ赤にしてー。周りには俺とスズリとそこのおさげの子しか居ないんだから遠慮なくデレっとしてもらっていいんだぜ」 「ワケ判らない事っ……言ってんじゃないわよーっ!!!」 「とろヴぁっ!!!」 蹴り上げがメルケネンスの顎にクリーンヒット、きりもみ大回転真っ逆さまダイブが決まる。 しかし先ほどと同じようにメルケネンスはほんの数秒で復活し。 「ふっ……いいキックだぜ」 にやりと笑い真っ白な歯が輝いた。 「かっこつける所じゃないでしょ!? ……と、とにかく何なのよアンタ!? 何が目的なのよ!?」 「目的はただ一つ! ……お前さんとそのおさげの子を俺のギルドに勧誘することだぜ! 俺はギルド【レーハムナザドゥ】マスターのメルケネンス!」 「あたいはスズリでござんす」 「一ヶ月ぐらい前にできたばっかりのぴっちぴちのギルドだぜ!」 「現在ヒーラーを二人募集してるでやんす!」 「特に突っ込み属性、ツンデレ属性を兼ね備えた接近戦を得意とする女性ヒーラーおよびおさげが似合う可愛らしいヒーラーだぜ!」 「つ、つっこみぞく……? い、意味わかんないこと言ってこっち騙そうたってそうは行かないんだからね!?」 「騙す気なんてこれっぽっちもそれっぽっちも! ただただ純粋に貴女様方を我がギルドに迎え入れできればよろしくしっぽり」 「下心が思いっきり覗いてるじゃないのーっ!!!」 「とヴぃヴぁすっ!!!」 きりもみ大回転三回目。 「元気な人でござんすねー」 「お、おかしいと思わないのそこのあなたも!? こんな変態!!!」 「いやぁ、リーダーはこういう方でござんすから」 「これぐらい元気だと俺もう大感激。ところでさっきのキックでパンツ見え――」 四回目。 「変態っ!!! バカっ!!! 色黒っ!!! 長耳っ!!!」 「し、縞々だったんだぜ……っ☆」 「あーもうっ!!! ……ポワワ、行くわよ!!!」 とんでもない奴に目を付けられてしまった事に心底腹を立て、センテラはポワワの手をぎゅっと握り締めその場を立ち去ろうとする。 しかし。 「まってよテラちゃん~、この人すっごく面白いのに~」 「ポワワ……!?」 ポワワはセンテラを引き止め、メルケネンスを指差して笑った。 【5.彼女のツボに嵌まったらしい】 「お兄さん面白いね~。すっごく早口な所とか~」 「はっはー。お褒めに預かり光栄なんだぜおさげのお嬢さん。しかし俺は面白いではなくかっこいいんだぜ」 「え~? 面白いだよぉ~」 けらけらと笑うポワワの姿を見て、センテラは目を疑った。 人見知りの激しい彼女が、よりにもよって誰から見ても変人であろう男に対して打ち解けているのだ。 ――ポワワが……笑ってる……。 彼女が自分以外に屈託の無い笑顔を見せているのを見るのは、センテラにとって初めてのことだった。 それが信じられず、また目の前の男の存在が彼女の笑顔の源であるということも信じられない。 更に彼女は、センテラにとってはとんでもない事を言い出した。 「ねーねーテラちゃん、この人達のギルド入ろうよー?」 「えぇ!?」 「……だめ?」 「……そ、そうじゃないけど……。ポワワは大丈夫なの……?」 「うん~。あたし、この人達だったら平気だよぉ~」 「ふっ、早速懐かれてしまったんだぜ。全く俺って罪深い」 ポワワとメルケネンスの二人の間を、センテラは視線は何度も行ったりきたりする。 そして、小さくため息をついてから答えた。 「……わかったわ。入る」 「おぉ! 美女が二人増えたんだぜ!」 「歓迎するでござんすよ!」 「ただし! ……変な事したら容赦しないわよあんた!」 びしっとメルケネンスを指差し、センテラは厳しい口調で言い放った。 メルケネンスはにやりと笑う。 「望む所だぜ!」 「望むなッ!!!」 【6.そんなこんなで、祝杯】1/2 騒ぎも収まったらしいカザンに舞い戻り、四人は酒場で早速祝杯をあげる。 「というわけでついに我がギルドもメンバーが揃い本格的な活動に乗り出すわけであったりするわけで! ここは一つ皆様方の親睦を深め勢いに任せて身体と身体のスキンシップも図ろうという目論見で……乾杯っ!!!」 「かんぱーい!」 「かんぱ~い」 「か、かんぱーい……」 大ジョッキになみなみと注がれたビールを、メルケネンスとスズリの二人は煽る様に飲み干す。 そんな二人を眺めながら、センテラとポワワはリンゴジュースをちびちびと飲む。 「っくはー! 今日の酒はやけに美味いと思わないかスズリ!」 「っぷはー! いやぁまったくでやんす! 今日はなんといってもめでたい日でござんすし!」 「おーいマスターエビフライ四人分頼むぜー。……おうスズリ、今日は飲み比べは無しだぜ」 「承知してるでやんすよ。今日は二人の歓迎がメインでござんすからね」 「財布の中も心細いしな。これからお仕事こなして稼いでいくんだぜ」 「合点承知でござんす!」 言葉を交わしお互い笑い。 そしてメルケネンスと立ち上がり、センテラとポワワの方へ向き直った。 「改めて自己紹介させてもらおう! 俺はメルケネンス。ギルド【レーハムナザドゥ】マスターであり愛の伝道士だ! ちなみに歳は21! まだ色々と元気が有り余って仕方ない今日この頃ですコンゴトモヨロシク」 何故かポーズまで決めているメルケネンスに、ポワワは瞳を輝かせる。 「愛のでんどーし? ってなぁに?」 「ふふふ知りたいかねおさげのお嬢さん、言葉で説明するのはちと面倒だからここは一つお嬢さんの身体に直接教えるほうがいや冗談なんだぜフレイル仕舞うんだぜ」 「……ったく」 早速セクハラ紛いの事をし始めるメルケネンスに、センテラは半ば条件反射で自分の武器であるフレイルを抜き放っていた。 ポワワからメルケネンスが離れ自分の席に戻ったのを見届けてから、センテラはフレイルを仕舞う。 その様子を面白そうに眺めていたスズリが同じく立ち上がり、自己紹介を始める。 「それではあたいも改めて。あたいはスズリと申す者でござんす。歳は18で……取り立ててリーダーみたいな異名はないでやんすね」 「俺から捕捉するならばスズリはナイスバディの持ち主って所だぜ。身体のラインを余す所なく披露する肌に密着する黒タイツに、それを覆うのは薄い法被一枚……。更に鈴。首に鈴。これの意味するところは何か! そう! 『プレゼントはア・タ・イ☆』という世の男性諸君が夢見る最高のシチュエーションを何時でも実行できるということなんだぜ!!! 何時俺にそれをしてくれるか今から胸がドキワクですハイ」 「変わった格好だね~」 「これがサムライの格好なんでござんすよ。……最初は恥ずかしかったでやんすが、慣れでやんすね。それに戦うにはこれぐらい身軽なほうがあたいは助かるんで。ともあれ、よろしくお願いするでござんす」 「うん! よろしく~! ……メルケネンスだからぁ……ケネくん! で、こっちがスズリだからぁ……スズちゃんだ~!」 「いやぁ早速愛称を貰えるなんて感激の極み。好感度もぐんぐん上昇で止まる所を知らないね全く」 「ふふ、ありがとうござんす」 「それじゃあ今度はあたし達! ね~テラちゃん!」 「え? ……あ、あぁそうね」 突然話を振られて、それまでの会話を何気なしに眺め聞いていたセンテラは間の抜けた声を上げる。 自己紹介の順番は譲るらしく、ポワワが嬉しそうな顔で見ているのが視界に映った。 【6.そんなこんなで、祝杯】2/2 センテラはのろのろと椅子から立ち上がる。 「えっと……私はセンテラ。歳は15。一応ヒーラーとして足手まといにならない程度の力はある……と思うわ」 「センテラ……あぁやはりその名前の響きまでもが美しく今現在俺の色んなものが燃え上がって来た」 「水掛けるわよ」 「あぁん掛けるなら罵声で、罵声で」 「変態」 「ありがたや☆」 「………………」 罵倒は逆効果なのが既に判っているのだが、言わずにはいられない。 それが森の中でメルケネンスの言っていた「突っ込み属性」なのだが、センテラは気づかない。 「それじゃ~次はあたし~」 「ささ、お名前をおさげのお嬢様」 「えへへ……。あたしはね~、ポワワだよ! 歳は~……内緒! 好きなものはエビフライと、お散歩と~、可愛い物と~、テラちゃん!」 「あぁもうこの自己紹介だけで俺鼻血出そう」 「出てるわよ」 「おっと失礼紳士としたことが」 どこから取り出したのかちり紙で鼻を押さえるメルケネンス。 そんな彼に代わってスズリが話を受け継ぐ。 「センテラどのに、ポワワどのでやんすね。これからよろしくお願いするでござんす。何か困った事があったら何でもあたいやリーダーに相談してほしいでやんすよ」 「は~い!」 「えぇ、わかったわ」 にっこりと笑うスズリの姿を見て、センテラは幾分か安心感を抱けていた。 メルケネンスのような変わり者に付いていくこのサムライにも、一癖も二癖もあるのではないかと心の中では疑っていたからだ。 どうやらそうではないらしいと気づき、センテラも表情を和らげ笑みを返す。 「鼻血増量した」 「風邪でもひいたでやんす、リーダー?」 「恋と言う病だな」 「………………」 しかしすぐにメルケネンスの視線に気づいたため、笑みは一瞬で消え、どこか不機嫌そうな表情へ変わってしまう。 そこで初めてメルケネンスは申し訳無さそうな表情をして見せた。 「ま、おふざけはこの程度にしてだ」 「……?」 性格は随分と難があるようだが、外見は優男である。 清々しい印象を持たせる笑顔を浮かべたメルケネンスを直視して、心臓の鼓動音が高くなった気がセンテラはしていた。 「レーハムナザドゥへの加入、歓迎するぜ。これから宜しくな」 7.ポワワの秘密】 「よいしょ……っと」 「ごめんね、スズリさん」 「いやいや、これぐらいどうって事無いでござんすよ」 歓迎会も終わり、レーハムナザドゥ一行は宿へと戻っていた。 勿論部屋は男女別で、今部屋にいるのはメルケネンスを除いた三人である。 はしゃぎ疲れて眠ってしまったポワワをここまで背負って運んでくれたスズリは、ベッドに降ろした彼女に布団まで丁寧に掛けてくれている。 「ぐっすり眠っているでやんすね」 「よっぽど、楽しかったんだと思う。……この子があんなにはしゃいでいるのを見たの、初めて」 「底抜けに明るい印象をあたいは持ったんでござんすが……違うんで?」 「……うん」 幸せそうな顔で眠りにつくポワワのベッドの脇にセンテラは腰を降ろし、優しくポワワの頭を撫でた。 「……えびふらぁ~……♪」 「………………」 寝言を呟いている姿を見て、センテラの顔に自然と笑みがこぼれる。 「……この子ね、記憶が無いの」 「記憶が……?」 「うん。歳は内緒っていってたでしょ? ……本当は、わからないの。多分、10歳かもうちょっと上ぐらいだと思うんだけどね。 ポワワって名前も私が付けてあげたの。……ポータル・セスで一人ぼっちでいた所を私が見つけてね。凄く怯えてて、落ち着かせるのに苦労した覚えがあるわ」 泣きじゃくり、自分は誰なのかを延々問い続けていたポワワの姿が、センテラの脳裏に蘇った。 「……雛鳥」 「え?」 「今までのポワワを見ててね、雛鳥みたいだなって、よく思ってたの。 刷り込みってあるでしょう? 最初にこの子を見つけた私だけにすごく懐いて、他の人には怖がって近づこうとしない……そんな子だったの、ポワワって」 「……そんなことがあったんでござんすね」 「だから正直驚いてる。スズリさんには悪いけど、あんな奴にあっという間に懐くなんて」 それを聞いてスズリは面白そうに笑って見せた。 「はは……それは驚くのも無理ないでやんすよ。あたいもセンテラどのの立場だったらきっと同じように驚いているでやんす」 「でもよかったのかな、きっと。私一人だと、この子を守りきれない時もあったから。……今日のことだって」 「突然リーダーが『ちょっとあいつらに喧嘩売ろうぜ』なーんて言うから驚いたでやんすよ。行ってみてなるほどと思ったでござんすが」 「スズリさん。……ありがとう。本当に助かったわ」 「いえいえ、礼には及ばないでござんすよ?」 「……ほんとはあいつにも改めてお礼を言いたいけど、何言われるか何されるかわかったもんじゃないから、やめとく。ごめんね」 「それも大丈夫でやんすよ。……随分な変わり者でござんしょ? あの人は」 センテラは少しだけ考える素振りを見せてから言う。 「……変人よね。ふざけてる調子だけど、時たま真面目な顔を見せたり。……なんか、掴み所無いわ」 スズリはセンテラのその言葉を聞いて、暫く面白そうに笑って見せてから言った。 「全く同感で。……あたいも初めて出会った時は驚いたでやんすが、悪い人じゃないでござんす。ただちょっとお祭り騒ぎが好きなだけだとあたいは思うんでやんすよ」 「お祭り騒ぎ好き、ねぇ……」 限度があるだろう、とセンテラは思うが口には出さず。 最初に助け出してくれたときの数十秒間だけ見せた真面目なメルケネンスと、その後に曝け出したお調子者のメルケネンスの姿を頭の中で思い浮かべ、小さくため息をついた。 【8.二人で6~7本空けるとかザラ】 「……スズリさんは、どうしてこのギルドに?」 「あたいでやんすか?」 センテラの問いに、スズリは耳をピクリと動かし、きょとんとした表情をして見せた。 そしてすぐににかりと笑い、答える。 「酒場で一人で飲んでたときに突然飲み比べを挑まれて、それをきっかけに、でやんすね。 ……断る理由も無いし負けたほうが酒代持ちって条件もなかなかでござんしたから、軽く受けたんでやんす。結局無理してあたいと張り合うもんだから最終的にリーダーが思いっきり酔いつぶれてしまって」 「へぇ」 「で、しょうがないから介抱してあげたんでござんすが、次の日目が覚めるなりいきなり『惚れた。ギルドに入ってくれ』って言ってきて。というか襲われたでやんす」 「お、襲われた?」 「えぇ。でも後で本気で襲うつもりはなかったというのが判ったんでござんすけど。相手は二日酔いだし手加減はしたでやんすが、軽く鳩尾に正拳尽きを入れてその場を治めて」 「………………」 「でもこのまま誘いを断ってもまたあたい一人でだらだらすることになるでござんしょ? それにあたい、酒飲み仲間が一人もできないのが悩みだったんでやんす。だれもあたいの酒のペースについてこれなくって」 「スズリさん、お酒好きなの?」 「そりゃあもう! 酒のためにあたいハントマンになったんでござんす! 強さは酒の次!」 「そ、そう……」 「それで話を元に戻すでやんすが、この人だったらあたいの酒飲み仲間になってくれるかも……って思って、ギルドに入ったんでござんすよ。いや~、予感は的中して、すっかりリーダーも今では立派な酒飲み! このギルドに入って正解でござんした♪」 ――やっぱりスズリさんもどっか、ずれてる……。 嬉々とした表情で語るスズリを見ながら、センテラの中での彼女の評価は少しだけ変わった。 【9.何かかっこ悪いし】 「で、でもアイツ結構な変態じゃない? セクハラまがいというかセクハラ発言ばっかりだし! ……お、女としてその辺はどう思ってるの……?」 「え? ……はは、別になんとも思ってないでやんすよ? 女としては、綺麗だ、とか魅力的だ、って言われて悪い気はしないでござんす」 「そ、そうだけど……」 センテラは目を伏せる。 女の自分から見てもスズリの体つきは羨ましいぐらいのものだった。 白い肌、すらりと伸びた手足、はっきりした腰の括れ。 そして何より、大きくその存在を主張している胸。 黒いタイツに包まれたその姿は、男にとってはなんとも悩ましいであろう姿である。 「……ね、ねぇスズリさん」 「ん?」 「……それ、ホントにサムライの服……なの?」 「そうでやんすよ? 正真正銘サムライの服でござんす」 「それって誰が決めたの……?」 「うーん、誰がといわれてもちょっと難しいでやんす。昔からの伝統ってやつでござんすね」 「そうなんだ……」 一度見てしまうとあらゆる所を見てみたくなるのは人の常。 下腹部の真ん中で小さく凹んでいる箇所、臍を見て更にその下へ視線を移し。 やはりそこも肌にぴったりと密着し、ラインを露にしているのがわかった。 そしてセンテラはそこを見てある違和感を感じる。 「す、スズリさん?」 「なんでござんしょ?」 「あの、まさか……穿いて……?」 「……? あ、下着でござんすか。胸はさらし巻いてるでやんすが、下は穿いてないでござんす」 「えぇっ!?」 「……いや、最初はあたいも穿いてたんでやんす。でも……」 「でも……?」 ――まさかアイツが「ギルドマスター命令!」とか言って穿けない様にしたんじゃ……!!! などと思いセンテラは心の中でメルケネンスを殴る準備を始める。 フレイルの調子は今日も絶好調。一発で仕留められる。 心の中で素振りを始めた辺りで、スズリは少しだけ恥ずかしそうにしながら口を開いた。 「……わ、わかっちゃうじゃないでやんすか? 形が浮き出て……」 「へ?」 「それが恥ずかしいから、止めたんでござんす」 「………………」 ――絶対穿いてないほうが恥ずかしいと思うわよスズリさん……!!! 言いたいが、言えない。 そもそも上手く説得できる自信が無い。 「……そ、そう……ごめんね、変な事聞いて」 「いえいえ、わからないことがあったら何でも聞いてほしいでやんす」 「う、うん。今日はもう無いから、寝よっか……あはは……」 乾いた笑いを発して、センテラはお茶を濁す事にした。 【10.旅立つ者に祈りを】 「わぁ……ありがとう! これでお守りが作れるの!」 「どういたしまして。そのお守りがあれば、何が起こっても大丈夫ね」 「うん! お兄ちゃんが何時でも元気に過ごせますようにってお祈りもするんだ!」 「健気でやんすねぇ……」 旅立つ兄のためにお守りを作りたい、という依頼を無事に終えたレーハムナザドゥ一行。 依頼主である少女の喜ぶ姿を見て、一行は依頼達成の喜びをかみ締める。 「えっと……これ!」 少女は、作ったばかりのお守りを差し出した。 センテラは首をかしげる。 「……? 私達に?」 「うん! ……おにいちゃんの分と、依頼を受けてくれたハントマンさんの分も作ろうって決めてたの! ハントマンさん達の旅も、無事でありますように!」 「わぁ~。ありがとう~」 「ありがとう。大切にするわね」 作られたばかりの真新しい、店で売っているものとは少し違う旅人のお守りを、一行は手に入れた。 「この歳にしてこの気配り。なんとも心の琴線をびんびん刺激するお嬢さんなんだぜ全く」 そしてお約束のように出てくるメルケネンス。 「そんな賢く可愛く素敵なお嬢さんにお願いだ」 「なぁに?」 「お兄さんにぎゅーっと抱きついてくれたらそれはもう今後の旅も無病息災無事確実ってなもんで一つ――」 「……これでいいわよね……?」 「ギブギブギブタンマタンマ。入ってる入って……がっくーん☆」 センテラの完璧ともいえるバックチョークが決まり、僅か十数秒でメルケネンスは落ちる。 そんな様子を少女はただただ唖然とした表情で眺めるのだった。 【11.世界が狂う前兆】 カザンから下されたミッションにより、ロラッカ森林に訪れたレーハムナザドゥ一行。 辺りには、可憐な印象を抱かせる美しい花が咲き乱れている。 「うーむ、こりゃ一体なんだ」 「きれ~だね~」 「でも、何か嫌な感じもするわ」 「同感でやんす。……あんまり触らないほうがよさそうでやんすね」 「だな。見た事無い化け物……ドラゴンだったっけな? そんなのも居るらしいし、あまり変なことはしないほうがよさそうだぜ」 襲い掛かる化け物を軽く蹴散らしながら、一行は最奥へと向かう。 メルケネンスやスズリは勿論だが、ヒーラーであるポワワとセンテラの二人も果敢に前へ出て敵を打ち倒す。 ギルド加入まで二人で頑張ってきただけあって、戦闘能力は決してメルケネンスやスズリに劣るものではない。 メルケネンスが満足そうに頷きながら言った。 「しかし何時見てもヒーラーが前に出て敵を殴り倒す様はいい」 「……そう?」 「だってお前考えてみろよ、ひらひらドレスにカーディガン。片やおさげで超愛らしい美少女に、ヘッドドレスまで装着しちょっと強気で男勝りっぽくでもそこが素敵! な美少女が後方で支援じゃなくて前に出て敵を勇猛果敢に打ち倒す。もうこれだけで俺はエビフライ3皿はいけるね。断言する」 「えへへ~、褒められた~」 「……褒めてるの、それ」 「……リーダー」 スズリが何時に無く真剣な表情で、前方を見つめている。 何気なしにその方向へ視線を向けたメルケネンスは、二人の兵士の姿を見つけた。 「ん? ……お、先に調査に来てた兵士達だな。いっちょ挨拶でも……?」 言いかけて、止める。 「う……へへ……ははは……あああ……」 「ぐ……うぅ……!!!」 二人の兵士の様子は異常なものだった。 片や涎をだらだらと垂れ流し、不気味に笑い。 片や脂汗を掻き、苦しみ悶えている。 「ちょ、ちょっとどうしたのよ!?」 「あは、ははは……ひひ……」 「毒でも貰ったか? ポワゾルなら……」 「ち……ちが、う……。この花は変だ……突然、現れて……こんな……ぐ……あぁぁ……!!!」 暫く兵士達の様子を見ていたセンテラとポワワだが、どちらも力なく首を振る。 苦しむ兵士を助ける手段が、今は無いことを嫌でも思い知らされたのだ。 メルケネンスは、更に森の奥を睨みつける。 「……スズリ、わかるよな」 「勿論でやんす。……とんでもない奴がこの先に居る」 「この妙な花もきっとそいつが原因だと俺は思うんだがどうよ」 「……きっとそうだと思うわ」 「早くやっつけて、兵士さんたち助けよぉ……?」 苦しむ兵士達の方を何度も振り返りながら、センテラとポワワは言った。 「決まりだな。行くぜ」 行く手を遮るかのように群生する花を散らしながら、一行は奥へと進んでいく。 【12.はぢめてのドラゴン】 そして異様な気配を発する場所へ辿り付いた一行は、驚愕する。 「……おいおい何だあれ」 「あれが……ドラゴンでやんすか……!?」 まるで巨大な蜥蜴に翼が生えたようなフォルムの生物が、小さな広場に咲き乱れる花の中心に鎮座している。 刃のようにも見える翼、細長く鋭い尻尾、鋭く巨大な牙。 そして、血走った黄色い瞳。 今まで戦ってきた連中とは明らかに雰囲気の違うその生物に、一行は思わず足を止めた。 「あの時の熊なんか可愛く見えるじゃない……!」 「すっごく強そう~……」 「うーむ。がむしゃらに突っ込んでも、負けるな」 「でも、今倒さないとあの兵士達が……!」 「勿論そうだぜ。少し待ってくれ。何とか工夫してアイツを……」 メルケネンスは静かに目を閉じて、長考の構えに入る。 まるで別人のように思えるその姿を見て、黙っていればいい男を地で行く存在なのだとセンテラは確信する。 暫くしてメルケネンスは小さく声を上げて、センテラとポワワのほうへ向き直った。 「アレしか無いぜ」 「アレって……アレ?」 「あぁ。長期戦にはぴったりだろ?」 「でも……上手くできるかなぁ~……?」 「通用するのかしら……」 「効くさ。あれだって形はあんなんだが生物に違いは無いだろ。多分。……大丈夫、お前達ならできるぜ」 極自然にメルケネンスは笑って見せた。 この緊迫した状況での彼の笑みは、いくらかの緊張を解す手助けとなる。 センテラとポワワは、顔を見合わせ、そして同時に頷いた。 「……わかった。やってみる」 「うん……あたしも頑張る」 「それでこそだぜ。いいかスズリ……かくかくしかじかでへのへのもへじでだ」 「ふむふむ。……あぁなるほど。……了解でござんす!」 「というわけでスズリにも伝達完了」 「え、あれで判るのスズリさん!?」 「ばっちりでやんすよ?」 「すご~い」 「細かい突っ込みは後だぜ。俺達がひきつけるからその間に何とか頼む」 強大な敵に勝利を収めるには自分達にかかっている。 それをメルケネンスの言葉でセンテラとポワワは再認識して、もう一度頷いて見せた。 【13.実際のプレイでも毒とカウンターは強かった】 「仕掛けるんだぜ!」 「でやぁぁぁっ!!!」 全速力でメルケネンスとスズリは駆け出し、真正面からドラゴンに対して攻撃を仕掛けた。 ドラゴンが迎え撃とうと構える前に、短剣と拳による攻撃が決まる。 ドラゴンは怒りに打ち震えた咆哮を上げ、血走った目つきで二人を睨むと、低空飛行を行いながら翼や鋭い尻尾で攻撃を始める。 狙いが正確で、早い攻撃に二人はいくつもかすり傷を作る。 「思ったより早いな!」 「でも退くわけにはいかないでやんす!」 「なぁにこんなのは……当たらなければだぜ!」 息がぴったりと合った動きで、二人は縦横無尽に駆け回りドラゴンを混乱させている。 時たま挑発のように攻撃を入れる二人のおかげで、ドラゴンの注意は完全にセンテラとポワワから離れた。 彼女達に背を向けたのだ。 ドラゴンが完全に背中を向けたのを確認し、センテラとポワワは精神を集中させる。 頭の中で思い描くのは、花。 「ベノム!」 「べのむ~!」 見るからに毒々しい花がドラゴンの足元から突如現れた。 名も無き小洞に現れた凶暴な熊を仕留めるときに初めて使った毒の術、ベノム。 その威力は、戦いに敗れ命からがら逃げ出すハントマンが続出してしまったような相手をいとも簡単に仕留めてしまうほどだった。 それをまたここで、再びドラゴン相手に仕掛けたのだ。 突然の事にドラゴンは戸惑った様子を見せて、そして花から噴射された毒の霧をまともに吸い込んでしまう。 「効いた~!」 「これでOK!」 ドラゴンは苦しげな鳴き声をあげながらも、目の前に居るメルケネンスとスズリへ攻撃を続けている。 しかしそれはもう、攻撃としては些か甘い物に変わっていた。 毒の苦しみで狙いが緩慢になったそれは、メルケネンスにとっては容易く回避できるものであり、スズリにとっては絶好の攻撃チャンスだった。 スズリは拳を構え。 「ハッ!!!」 攻撃を軽く弾き、明後日の方向へ翼を振らせる。 「タァッ!!!」 そして無防備になったドラゴンの腹に拳を叩き込んだ。 「ナイスだスズリ!」 たまらず翼をはためかせ空へ逃げようとするドラゴンへ、メルケネンスが駆ける。 高く飛び上がり、ドラゴンの翼を切り裂き、地面に着地すると同時に再び駆け、脚の腱を切り裂く。 バランスを崩し、地面に倒れるドラゴン。 毒も十分回っているのか、もがき苦しむだけで最早敵意を向けることなど忘れてしまっているようだった。 だんだんとドラゴンから力が抜け、もがく動作も弱弱しいものへと変わっていく。 ――そして、数分の経過の後に、ドラゴンはその動きを止めた。 【14.嵐の前の】 「倒せた……?」 「……みたいでやんすね」 「ごめんねぇ~……」 「うーむ、まさかこうもあっさりと。毒は偉大だぜ」 一行は武器を収め、距離はしっかりと保ちながらドラゴンの死体をじっと見つめる。 その時、突如ドラゴンの身体を眩い光が包み込んだ。 「っ……なに!?」 「光!?」 「わ~」 「うおっまぶしっ」 その眩い輝きに一行は視線を腕で覆い隠す。 暫くして光が収まったのを感じ取り、恐る恐る腕を退けた一行が見たものは。 「あれ~……ドラゴンさん、居なくなっちゃった~……?」 「消えた……?」 「花も全部消えてるでやんす」 まるで最初からそこには何も無かったように広がる、静かな森の広場だった。 咲き乱れていた花も、ドラゴンも消え、明るい空が顔をのぞかせている。 「……うーむ、よくわからないがとりあえず解決だな。さっきの兵士をカザンに送り届けて報告して、ちと早いがその足で祝杯と参りましょうかね諸君」 「了解でござんす!」 「あの人達、大丈夫だといいんだけど……」 「いこ~!」 苦しんでいた兵士のもとへ急ぎ歩く一行。 「………………」 その途中、メルケネンスはふと歩みを止め、上空を見上げる。 晴れ渡る青い空は何時も通りそこにあるが、メルケネンスは怪訝な表情を見せる。 「なんか……不安になる青に見えるんだぜ」 「リーダー! 早くー!」 「置いていくわよー!」 「ケネくーん!」 しかしその表情も、仲間達の声が掛けられた事で消える。 「おぉぅ、今行きますともマイハニー達。やれやれモテる男は辛いね、はっはー」 気のせいだ、そう自分に言い聞かせながら、何時もの軽口を叩きながらメルケネンスも森を後にするのだった。 【15.現実】 これは夢だと誰もが思った。 これは嘘だと誰もが思った。 どこを見ても、あの不思議な花が咲き乱れていた。 どこを見ても、暗く赤い空に沢山の黒いシルエットが乱れ飛んでいた。 奇跡が起こると誰もが思った。 英雄の存在があるからこそ誰もが希望を捨てなかった。 大統領が剣を掲げ、兵士達が声を張り上げ。 英雄達が、空を睨む。 これは夢だと誰もが思った。 これは嘘だと誰もが思った。 カザンは、墜ちた。 こんばんは。 最近やっとトンボの驚異に触れてレハナザの面々も大苦戦です。 このメンツで裏ボスも倒したいところです。呆けさせずに真正面からのガチバトルで。 なんだか面白そうなので由来を投下させていただきます。 基本思いつきで考えているため具体的なモデルは存在しなかったりしますけど……。 【メルケネンス】 ポワワが彼につける愛称を「ケネくん」とするのは、彼の名前が出来る前に決まっていたため ケネの二文字が入る名前に、としたらこうなりました。 【センテラ】 同じくポワワがつける愛称「テラちゃん」から発展させこの名前に。 センテラオイルなるものが存在するのを知ったのはつい昨日。 思いつきでつけると後でびっくりするのは私にとってはよくあること。 【スズリ】 侍だし和風っぽく、と考えるまもなく書道道具に目がいき。 硯からそのまま取りました。 【ポワワ】 キャラグラに対して私が持つイメージから。 ぽわぽわっとした感じしませんか。 【レーハムナザドゥ】 文字を入れ替えてみると二つの単語になります。 もちろん名付けたのはメルケネンス。 以上です。 裏ダンジョン挑戦中のため執筆がスローになっています……申し訳ない。 それでは、失礼します。
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/48.html
CHAPTER2 The jigowatt 天の超電磁砲 CHAPTER2 The jigowatt 天の超電磁砲攻略チャート1.東京都庁/4Fマイルーム~3F自衛隊駐屯区改修 2.池袋/山手線天球儀~山手線天球儀/中枢ポイント 3.東京都庁~山手線天球儀/頂上部 4.帝竜『ジゴワット』戦~医務室改修 備考救助者の総数による景品 9F居住フロアBを改修 DIVAルームを改修 MAP一覧豊島下水道(入り口) 横洞エリアA 横洞エリアB 豊島下水道(出口) 山手線天球儀/高度100m 山手線天球儀/高度200m 山手線天球儀/中枢ポイント 山手線天球儀/高度273m 山手線天球儀/高度218m 山手線天球儀/高度400m 山手線天球儀/高度400m外周 山手線天球儀/頂上部 クエスト一覧 救出者一覧 都庁改修一覧 攻略チャート 1.東京都庁/4Fマイルーム~3F自衛隊駐屯区改修 チャート2初めのイベントが発生。その後、7F会議室へ行くと会話イベント。 キートリガー『自衛隊共同作戦』を取得。3F自衛隊駐屯区を改修出来るようになる。 又、新マップ『東京地下道/豊島水道』に行けるようになる。 東京地下道/豊島水道へは別に行かなくてもいいが、ドラゴンが9匹、救助者が10人いる為、 Lv上げも兼ねて行っておいて損はない。 2章開始時点で住人会話変化 豊島水道に行く前に… 工業開発区、居住区Aの改修がまだならやっておく。自衛隊駐屯地は後でも十分。 救助者10人のうち3人はクエストで救助。探索前にオフィスにて受領しておく事。 3F自衛隊駐屯区を改修すると会話イベント発生。 その後、自衛隊駐屯区へ行きリンと会話すると会話イベント。 新マップ『池袋/山手線天球儀』にいけるようになる。 山手線天球儀の帝竜が強力な麻痺の技を使用してくる為、 3F自衛隊駐屯区の左上にいるトナミ隊員からパラスカットを貰っておくと良い。 ※パラスカット:麻痺を100%防ぐ。 池袋攻略作戦開始時点で住人会話変化 池袋/山手線天球儀に挑む前に… 全員救助していればこの時点で19人になっているはず。研究室前廊下で15人救助の報酬を貰おう。 池袋の戦闘では毒、麻痺になるのでパラエル、ポワゾルを用意。攻略的には装備での無効化が一番楽。 フィジカルガード(毒、麻痺、出血50%耐性)、ベノムガード×5、パラスガード×3、パラスカット×1が揃えば、全員無効化できる。 2.池袋/山手線天球儀~山手線天球儀/中枢ポイント 山手線天球儀へ行き、上へ登っていく。 天球儀の攻略時間等によって経過や結果が変わることはないので、無理に急がなくても良い。 高度100mの途中で救助者が1人いるので助けていく。 高度200mから電磁砲を倒さなければ上へ登れない。 高度200m途中で選択肢有り。 選択肢 礼を言うのはこちらの方だ 誰の命令でこんな危険な作戦を? 選択肢 そのとおりだと思う やっぱり納得したくない ホバードラグ攻略 MAP上で空中から襲い掛かってくるドラゴン。2回行動、空弱点。 移動不能地点から仕掛けてくるので背後が取りにくいが、弱点もあるのでそれほどの脅威ではない。 開始直後からの行動パターン 1 通常攻撃(牙)、2 フリーズブレス(属性氷、全体ブレス) 3 通常攻撃(牙) 、4 シックスビート(全体氷耐性低下) 5 フリーズブレス、6 通常(牙) 7 通常(牙)、8 通常(牙) 以下省略 シックスビート後からのブレスが非常に危険。 LFは低いので弱点を突いてさっさと潰してしまう事。 基本 空弱点を徹底的に突く。目指せ1ターンキル サムライ トンボ斬り安定 トリックスター エイミングショットでさっくりと。Lv1でも武器さえあれば十分な火力が期待できる デストロイヤー 1ターン目に確実にカウンターが狙える吹裂く也。十分すぎる火力なら牙折でブレス前に沈めればノーダメージキル サイキック プラズマジェイルでさっさと落とす。 ハッカー 1T目はディフェンスゲインで軽減できないブレスなので、アタックゲインでOK タワードラグ攻略 ジャンプから毒でなぶり殺しにしてくるドラゴン。2回行動、弱点無し。 ジャンプは使用ターンから次行動完了まで攻撃を受け付けない状態になり、さらに上空からベノムメテオを2発撃ってくる。 こいつも通常攻撃は残りLF関係なく狙いに来る。 特記事項として先制攻撃に成功したか否かで初手が変わる。 通常 ジャンプ 先制攻撃:ベノムブレス(全体毒化、毒ダメージ23) 残りLFが50%を切ると再びジャンプするため、これを2回使わせるのは損害を増やすだけ。 MAP上でのシンボルの動きも読みやすいので必ず背後を取ること。 以下は先制成功時の対応。 先制開始直後からの行動パターン(麻痺停止、ハッキング無し) (先制ターン) 1 ベノムブレス(1ターン消費) 3 通常攻撃(牙)、4 通常攻撃(牙) 5 ベノムブレス、6 通常(牙) 以下省略 LFが50%を切った時点でジャンプする。ただし、最初のベノムブレスは最優先。 ジャンプ後はベノムメテオ×2&落下→通常×2確定。 毒は23ダメージ。ハッカーのBデータイレイザーLv1だと自然回復に2ターンかかる。素直にアクセで無効化推奨。 基本 ジャンプ後は全員ガード。威力重視で戦う サムライ ジャンプ中に収刀するのもいいだろう トリックスター 毒はExいれてもほとんど通らない。素直に威力重視で攻める デストロイヤー 1T吹裂く、2T牙折。メテオも引き寄せできるが、吹裂くでも無効化はできない。ガードで十分 サイキック ジャンプ中にデコイを使う。あとはいつものヒートボディとキュア係 ハッカー 先制したならディフェンスゲインは3T目以降でいい。ジャンプ中も呪いは効くので賭けてみるのも手 中枢ポイントで回復セーブポイント有り。 少し進むとイベント後、戦闘。超電磁砲×1。\でけえ/ 戦闘後、脱出ポイント『中枢ポイント』が開通できる。 又この時、リンから少し右上、新人隊員からほんのちょっとだけ右の所に、アクセサリ「ガトウのバンダナ」が落ちているので取っておくこと。効果「ATK・DEF・MAT・MDF +5」の優れ物。 3.東京都庁~山手線天球儀/頂上部 都庁へ戻ると会話イベント。途中選択肢有り。 選択肢 別に…… 確かに悲しい キリノ、ナビ2人、アオイのみ会話変化 マイルームへ戻り、ベッドで休むとストーリーが進行。 7F会議室で会話イベント。 キリノ、13班ナビのみ会話変化 自室のテーブル上に「からあげ弁当」あり 山手線天球儀/中枢ポイントへ行き、進んでいく。 中枢ポイントにいる救助者2人の内、1人は近くまで行けないが、特定の場所に行くことで呼びかけて救助することができる。詳細な位置はここの②の位置。 中枢ポイントから上に登る事で進むこともできるが、もう一方の道にはサイキック用の武器と、救助者が2名いるので、先にこちらに寄って行くと良い。 サンダードラゴン攻略 壁フロワロドラゴン。2回行動、弱点氷、耐性雷。 開幕ブレスのダメージ+麻痺付与が強烈。貰ったパラスカットを必ず装備しておく事。ありがとう自衛隊。 通常攻撃もかなり痛い上、低LFキャラも平気で狙ってくるので回復は怠らないように。 開始直後からの行動パターン 1 通常攻撃(牙)、2 サンダーブレス(全体雷、麻痺付与) 3 通常(牙) 、4 通常(牙) 5 ソニックブーム、6 通常(牙) 7 サンダーブレス、8 力溜め 9 通常(牙)、10 通常(牙) 以下省略 8行動目の力溜めは特に攻撃力が上がるわけでもない謎行動。 5行動目のソニックブームが結構痛いので事前に回復を。 麻痺は思わぬところで戦略を乱す原因になるので、素直にアクセで無効化推奨。ハッカーがいるならスキルでも対策できる。 基本 回復を織り交ぜつつ、氷弱点を攻める サムライ タフなので収刀からのフブキ討ち トリックスター 威力の高い攻撃を選ぶ。サイキックがいないのなら1T目のブレスダメージ回復用にトリックハンドを使う デストロイヤー 1T吹裂き、2T牙折、3T牙折か。ただ、3T目の攻撃が重いので沈まないように回復はしっかりと サイキック 例によってキュア係、様子を見てフリーズ。こいつだけでも麻痺対策はやっておくこと ハッカー Bデータイレイザーを掛けておくとLv1でも食らってすぐに麻痺が治る。ガトウのバンダナが高性能なので使いたい時に 高度400mではマップが2つあり、それぞれを通って、電磁砲を処理していく。 高度400mと400m外周のそれぞれに1人ずつ救助者がいるので助けておくこと。 3回目の電磁砲との戦闘の後、選択肢有り。 選択肢 立派にやり遂げた まだまだこれからだ 高度400mから、頂上部へ移動。 近くに宝箱2個、救助者1名。 少し進むと、脱出ポイントがある。 更に進んで登って行くと、回復セーブポイント有り。 次のマップへ行くと、帝竜『ジゴワット』戦 4.帝竜『ジゴワット』戦~医務室改修 ジゴワット攻略 2回行動、氷弱点。 超電磁砲をHP全開でガードしたのに… 放電で全体ダメージ食らってピンチなのに麻痺で回復が… 全体掃射で全体のHPを微妙に削られ、回復をけちってたらエイミングショットでトドメを… 死因は様々。 パーティのLvも大切だが、スキル相性や状態異常対策、回復薬のケチり方などによって難易度は人によってまちまち。 例えば、サイキックがいる場合、デコイミラーをLv1だけとっておくと幸せになれる。超電磁砲は打つ前に2ターン予備動作があるので、その間にデコイミラーを張っておくと、サイキックは無傷で超電磁砲を切り抜けられる。 又、回復薬のオススメは「手作り弁当」。効果はパーティ全体のLIFEを60回復。ヒールエアロⅡの2倍の効果はこの時点で美味しい。作り方は食材セットを持った状態で、都庁/4Fマイルームで仲間に話しかけると出来る、かもしれない。 麻痺対策はパラスカットを1個装備するか、パラスガードを2個装備する事で麻痺を100%防ぐことが出来る。パラスガードの代わりにフィジカルガードでも代用可。 前半行動パターン A 通常攻撃(遠距離)→通常攻撃(遠距離)→全体掃射(複数回全体ランダム攻撃、魔法属性)→エイミングショット(単体大ダメージ、魔法属性)→通常(遠距離)→全体掃射 B 開始から4ターン目に超電磁チャージ→超電磁チャージ→超電磁砲(全体特大ダメージ、魔法属性)、以降10、16、22...ターン目にチャージ パターンAは3ターン目までで強制終了、電磁砲後からは最初の通常攻撃2連からやり直し。 ハッキングなどの行動停止で止めようが、6n+4ターンは確実にチャージを行う。 ターン数 1 2 3 4 5 6 パターン A B これの繰り返し。 チャージ自体をハッキングで止めた場合は1ターンずつ行動がずれるが、次のチャージは予定通り行う。 例 4T目チャージ停止、5、6T目チャージ、7T目発射、8 9TパターンA行動、10T目チャージ開始 行動順変動無しならターンごとの攻撃はLFが50%切るまではこういう行動パターン。 1T目/1 通常攻撃(遠距離)、2 通常(遠距離) 2T目/3 全体掃射、4 エイミングショット 3T目/5 通常(遠距離)、6 全体掃射 4T目/7 超電磁チャージ開始(1ターン消費) 5T目/8 超電磁チャージ完了(1ターン消費) 6T目/9 超電磁砲(1ターン消費) 以下繰り返し 2T目、3T目の全体掃射が運が絡む。うっかり迎撃しようものならスペック次第で死ぬ。 エイミングはLFの最も高いキャラを狙い撃ちにする。 超電磁砲のダメージは必ず、1、2の通常行動ターンで回復しておく事。 後半行動パターン LF50%を切ると、合図代わりの放電を使用した後以下に変化 C 通常攻撃(遠距離)→通常(遠距離)→全体掃射→エイミングショット→通常(遠距離)→全体掃射→放電(全体攻撃麻痺付与、魔法属性)→全体掃射 D 変化から5ターン目に超電磁チャージ→超電磁チャージ→超電磁砲、以降7n+5ターンごとにチャージ パターンCは前半のパターンAと同じく4T目までで強制終了、超電磁砲後は最初の通常攻撃2連からやり直し。 ターン数 1 2 3 4 5 6 7 パターン C D 前半と違って、小技ターン(放電+全体掃射)が1ターン増え、火力密度が増す。 通常攻撃に雷球を咥えた突進のようなものが追加されるが、あれも遠距離属性。ヒートボディは反応しない。 以下、行動パターン。 (変化直後~7ターン目まで) 1T目/1 放電、2 通常(遠) 2T目/3 通常(遠)、4 全体掃射 3T目/5 エイミング、6 通常(遠) 4T目/7 全体掃射、8 放電 5T目/9 超電磁チャージ 6T目/10 超電磁チャージ 7T目/11 超電磁砲 (8ターン~14ターンまで) 12 通常(遠)、13 通常(遠) 14 全体掃射、15 エイミング 16 通常(遠)、17 全体掃射 18 放電、19 全体掃射 20 超電磁チャージ 21 超電磁チャージ完了 22 超電磁砲 以下こちらの8~14ターンセットを繰り返し。 LF50%切らせたタイミング次第で超電磁砲の発射ターンは変わる。 とりあえずよほど変なこと(ハッキング祭等)をしない限り、放電ターンの次はチャージが来ると覚えておけばいいだろう。 放電の直後にチャージタイムが来ることから、麻痺対策をしない事はみすみすチャンスを逃すことに等しい。 麻痺のままガード失敗で電磁砲直撃は流石に目も当てられない。 サンダードラゴンと違って、BデータイレイザーLv1では自然治癒に2Tかかるので素直にアクセ装備で対策を取ろう。 総評 困ったことに通常攻撃以外は対応防御ステが全てMDEF。 ハッカー、サイキックは被ダメが少なく、サムライ、デストロイヤーは大ダメージを受けるという愉快なことになっている。 おまけに魔法属性なのでパリングシールド、ディフェンスゲインが効果が無い。(DゲインLv10なら効果ありだが、この時点では非現実的) ダメージを減らすなら火傷かダブルフック。ハックからのロストパワーは流石にギャンブルすぎる。 小技パターン中は回復重視で動き、超電磁チャージターンにどう行動するかがカギ。 基本 超電磁砲は絶対にガード。サイキックのいないPTなら手が空いてる者が回復に回る。 サムライ 収刀からのフブキ討ち。チャージ中にモミジ討ちで火傷をいれるのもよいが、マナの枯渇を考えると速攻がベターか トリックスター 回復に回ることが多いのでトリックハンドを忘れずに。麻痺はまともに入らないので諦める事 デストロイヤー 也対応攻撃もなく、先述したMDEFの都合上極めて相性が悪い。チャージ中にダブルフックを決めること攻撃力減少効果はかけたターン含めて3T。チャージ1回目か2回目にいれればOK。 サイキック ヒートボディは敵の攻撃が全て遠距離なので発動機会がない。使わないように。キュアが間に合い、かつ即死しないようならデコイ張らずにさっくりフリーズ叩き込むのも手 ハッカー ディフェンスゲイン終了のお知らせ。唯一効く通常攻撃もあまり痛くないのでリジェネレーターを使おう。余力があればカースオールを使うとじわりじわりと削れる。 その他詳細はこちらへ 帝竜ジゴワット戦後、『医務室』『居住フロアB』『工業開発区Lv2』『DIVAルーム』が改修リストに追加される。 だだし、現時点では医務室の改修を最優先するように言われ、他は改修不能。 又、帝竜ジゴワット戦後にマップ選択画面で天球儀のドラゴン残数を見ると、 残数1匹になっているが、これは居住フロアB改修で出てくるクエスト「池袋へ捜索隊を!」によって出現するドラゴン1匹の為、問題ない。 都庁7F会議室に勝手に戻り会話イベント発生。 5Fムラクモ本部でミロクorミイナに話しかけると会話イベント発生。 新マップ『首都高1号線』に行けるようになる。 そのまますぐに首都高に行っても良いが、戦闘があるので、回復とセーブをしてから行ったほうが良い。 都庁住人会話変化 首都高へ入ると会話イベント発生、少しすすむとイベント後、戦闘。 ネコ×1、ダイゴ×1。 戦闘後、ダイゴもしくはネコに話しかけると会話イベント。この時、ダイゴではなくネコの方と話すと少し驚かれる。 その後、選択肢有り。 選択肢 そんなことはない 自分もそう思う 又、会話イベント中にキートリガー『医療物資』を手に入れる。 2F医務室を改修し、2F医務室へ行くと会話イベント。 この時点で居住フロア、DIVAルームの改修に手を出せるようになるが Dzの消費により、次章での工業開発区改修に必要なドラゴン討伐数が増える為お勧めしない。 リンに話しかけると再度会話イベント。 この後、マイルームに戻される。 キリノのみ会話変化 ベッドで休むと会話イベントが発生し、ストーリーが進行する。 途中選択肢有り。 選択肢 そんなことはない こっちも話を聞きたかった ひどすぎる 理解できなくもない それは分かってる なぜそこまでナツメを信頼する? チャプター3へ 備考 救助者の総数による景品 チャプター2時点で全ての救助者を助けると28名になる。(初音ミク込) 15名を越えた時点で6F研究所のシブキと会話すると、 育成セット1を貰えるのでぜひ貰って行こう。 育成セット1内容物アクセサリ「スキルアッパー」:装備者の取得SPが1.2倍になる。 SPアップ200×2個 9F居住フロアBを改修 薬剤師の老人と会話でサポートスキル『キラーズアトラクト』を習得。 9F居住フロアBでもフリーマーケットが開かれており、以下のものが買える。 売っている住人 名称 内容物 値段 寡黙な女の子 ダウナーカット ダウナーカット×1個 500Az 元気な女性 ブラインドカット ブラインドカット×1個 1000Az ※チャプター3の帝竜対策の為、ブラインドカットはぜひ購入しておいたほうが良い。 又、8F居住フロアAのフリーマーケットに以下のものが追加されている。 売っている住人 名称 内容物 値段 薄幸そうな少女 救急セット2 ヒールエアロII×7個ソルマネル×5個ナノファイン×5個 900Az 意地悪そうな女 食材セット 食材セット×8個 300Az DIVAルームを改修 クエスト「池袋へ捜索隊を!」をクリアするとキートリガー『初音ミク救出』を達成。(受けられるのはチャプター3に入ってから) その後、改修でDIVAルームを改修できる様になる。 DIVAルームで初音ミクに話しかけるとオプション「DIVAモード」が開放される。 PSPの△ボタンを押してメニュー画面を開き、SELECTボタンを押すとオプション画面になる。 その中のBGM MODEをDIVAに変更し、システムデータをセーブすると、 各BGMにのせてVOCALOID・初音ミクが歌います。 MAP一覧 ※適当に撮ったスクショなので差し替えはご自由に 豊島下水道(入り口) ※一番上にある宝箱(SPアップEX*2)はチャプター6のミミズ帝竜を倒すまで取れない。 宝箱(中央) ヒールエアロII 3個 宝箱(下) 120Az 救助者 場所 名前 備考 豊島水道(入り口)(下) 科学者『高飛車な研究員』 初期から出現 豊島水道(入り口)(上) ソムリエ『まぶしいソムリエ』 初期から出現 横洞エリアA ※①でクエスト「地下道に化け物が出現!」のイベント有り。 宝箱(中央) メディスII 3個 宝箱(中央) マナ水 3個 出現ドラゴン リトルドラグ 3匹 出現ドラゴン(壁フロワロ) グラナロドン 1匹 救助者 場所 名前 備考 横洞エリアA(中央) 船員『海の香りがする男』 初期から出現 横洞エリアA(右上) 一般人『風邪気味の男』 初期から出現 横洞エリアA(①) 一般人『逃げ惑っていた男』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアA(①) 一般人『無事助かった女』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアA(①) 一般人『怯えていた男』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアB 宝箱(中央) フェザーリングI 1個 宝箱(左下) ナノファイン 2個 宝箱(左下) SPアップ100 3個 宝箱(左下) フィジカルガード 1個 出現ドラゴン リトルドラグ 3匹 出現ドラゴン(壁フロワロ) グラナロドン 2匹 救助者 場所 名前 備考 横洞エリアB(中央) ムラクモ準候補『ブンタロウ』 初期から出現 横洞エリアB(左) 科学者『かわいい研究員』 初期から出現 ※ガスが充満している広場の左下に隠し通路有り。マップ赤線。 豊島下水道(出口) 救助者 場所 名前 備考 豊島下水道(出口) 職人『テツ』 初期から出現 山手線天球儀/高度100m 出現ドラゴン ホバードラグ 2匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度100m 大浴場の番頭『トミコ』 初期から出現 山手線天球儀/高度200m 宝箱(上) ヒールエアロII 2個 宝箱(下) ポワゾル 4個 出現ドラゴン タワードラグ 2匹 出現ドラゴン ホバードラグ 2匹 山手線天球儀/中枢ポイント 回復セーブポイント 脱出ポイント 宝箱(左) 白銀水 1個 宝箱(上) SPアップ100 1個 宝箱(右) 350Az 出現ドラゴン ホバードラグ 2匹 出現ドラゴン(壁フロワロ) サンダードラゴン 3匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/中枢ポイント(左) 電気技師『ミシマ』 初期から出現 山手線天球儀/中枢ポイント(右) 一般人『そそっかしい女』 初期から出現 ※救助者『そそっかしい女』はマップ②の所から話しかける事で救助できる。 山手線天球儀/高度273m 宝箱 空刃の鉤爪 1個 出現ドラゴン タワードラグ 2匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度273m 一般人『おネェなおじさん』 初期から出現 山手線天球儀/高度218m 出現ドラゴン タワードラグ 1匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度218m 一般人『中二の学生』 初期から出現 山手線天球儀/高度400m 宝箱(左中) メディスIII 2個 宝箱(左下) ヒールエアロII 2個 出現ドラゴン タワードラグ 2匹 出現ドラゴン(壁フロワロ) サンダードラゴン 1匹 出現ドラゴン ワイバーン(クエスト) 1匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度400m 一般人『息子を案じる母』 初期から出現 山手線天球儀/高度400m 『初音ミク』 クエスト「池袋へ捜索隊を!」で救助 山手線天球儀/高度400m外周 宝箱(上) マナ水 3個 宝箱(右) SPアップ200 2個 出現ドラゴン ホバードラグ 2匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度400m外周 米兵『ジョン』 初期から出現 山手線天球儀/頂上部 回復セーブポイント 脱出ポイント 宝箱(左) ヒールエアロIII 1個 宝箱(右) ナノファイン 2個 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/頂上部 電気技師『ヤシマ』 初期から出現 クエスト一覧 ※クエストを受けていないと攻略の通りに行動しても攻略できません。 クエスト名 報酬 出現条件 攻略 地下道に化け物が出現! SPアップ100メディスII×3 初期から 豊島水道の横洞エリアAの特定の場所に行くとイベント発生、その後、戦闘。マッドベアー×1。マップには表示されない。場所はここを参照。戦闘後、チェロンに報告。 水道修理の同行者急募 400AzSPアップ100 初期から エントランスで修理工と会話。選択肢で行く方を選ぶと装備等整えるまもなく戦闘になるので、準備を整えてから話しかけること。2連戦。1回戦:テンタクル×22回戦:テンタクル×3 毛布が不足しています! SPアップ100ナノファイン×3 初期から 居住フロアAの優しそうな成年と会話。地下道にいるムジナが落とす「暖かな毛皮」2個を青年に渡す。売ってなければもう既に2個以上は所持していると思われる。 物資回収の協力者求む 250AzSPアップ100×2 初期から 居住フロアAのストアIEの店長と会話。以下の2つを回収し店長に渡す。渋谷/道玄上路地の[!]で「ゲーム機」渋谷/センター街[!]で「古雑誌」と「缶ジュース」 カルト教団からの奪還 700AzSPアップ100 居住フロアB改修済 居住フロアBにいるアサミと会話。東京都庁/エントランスから外へ出た都庁前広場にいるシバと会話。『シバからの手紙』入手。エントランスにいるサチと会話。最後に居住フロアBにいるアサミと会話。 池袋へ捜索隊を! SPアップ200×2キートリガー『初音ミク救出』 居住フロアB改修済 居住フロアBにいる物静かな女性と会話。池袋/山手線天球儀/高度400mのマップ右上に新たにドラゴンが出現。そこへ行くとドラゴン「ワイバーン」と戦闘。意外と強いので注意する事。居住フロアBの物静かな女性と会話。 地下道に化け物が出現!で選択肢有り。 選択肢 マモノ討伐なら終わった 生存者3名、救出したよ 毛布が不足しています!で選択肢有り。 選択肢 心当たりは? ムラクモのベッドを使う? 物資改修の協力者求むで選択肢有り。 選択肢 大したことでは… こんなものが役に立つ? カルト教団からの奪還で選択肢有り。 選択肢 任せて! まずは事情を聞かせて 何が教祖だ! その子を返してもらおう 救出者一覧 場所 名前 備考 豊島水道(入り口)(下) 科学者『高飛車な研究員』 初期から出現 豊島水道(入り口)(上) ソムリエ『まぶしいソムリエ』 初期から出現 横洞エリアA(中央) 船員『海の香りがする男』 初期から出現 横洞エリアA(右上) 一般人『風邪気味の男』 初期から出現 横洞エリアA(①) 一般人『逃げ惑っていた男』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアA(①) 一般人『無事助かった女』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアA(①) 一般人『怯えていた男』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアB(中央) ムラクモ準候補『ブンタロウ』 初期から出現 横洞エリアB(左) 科学者『かわいい研究員』 初期から出現 豊島下水道(出口) 職人『テツ』 初期から出現 山手線天球儀/高度100m 大浴場の番頭『トミコ』 初期から出現 山手線天球儀/中枢ポイント(左) 電気技師『ミシマ』 初期から出現 山手線天球儀/中枢ポイント(右) 一般人『そそっかしい女』 初期から出現 山手線天球儀/高度273m 一般人『おネェなおじさん』 初期から出現 山手線天球儀/高度218m 一般人『中二の学生』 初期から出現 山手線天球儀/高度400m 一般人『息子を案じる母』 初期から出現 山手線天球儀/高度400m 『初音ミク』 クエスト「池袋へ捜索隊を!」で救助 山手線天球儀/高度400m外周 米兵『ジョン』 初期から出現 山手線天球儀/頂上部 電気技師『ヤシマ』 初期から出現 ※中枢ポイントにいる救助者2人の内、一般人『そそっかしい女』は近くまで行けないが、特定の場所に行くことで呼びかけて救助することができる。詳細な位置はここを参照 ※クエスト「池袋へ捜索隊を!」で救助できる『初音ミク』は、救助した際に、他の救助者のような「○○を救助した!」と表記は出ないが、ちゃんと救助者数にカウントされている。 チャプター2までの救出者総数:28人(ミク未救助なら27人) 都庁改修一覧 場所 施設名 キートリガー/消費Dz 報酬 改修可能時期 3F 自衛隊駐屯区 自衛隊共同作戦 7 パラスカット(アクセサリ) チャプター2初期から 2F 医務室 医療物資 6 デッドカット(アクセサリ) 帝竜ジゴワット討伐後 9F 居住フロアB フロアA改修済 2 キラーズアトラクト(サポートスキル) 医務室改修後 南13F 工業開発区Lv2 Lv1改修済 27 ファクトリーに新製品追加 チャプター3に入ってから 北15F DIVAルーム 初音ミク救出 2 DIVAモードの開放(オプション) 医務室改修後
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/62.html
CHAPTER6 暗闇と大洞の王 編集中に付き、フォームや情報が整っていません。 マップデータをお持ちの方はご協力願います。 攻略チャート1.都庁 2.台場地下道/東京地下道 3.台場地下道 4.台場地下道 5.帝竜討伐戦 6.都庁 攻略チャート 1.都庁 残る2匹の帝竜を討伐するため行動開始。東京地下道/至台場解放 都庁住人会話変化、エントランス外に自衛隊NPC配置 まだ奥義を習得していないのならこのあたりで済ませると良い。 各奥義取得について ムラクモ本部のマサキから奥義習得条件の情報を聞くと、 パーティーに各職業のLv40以上のキャラがいる場合、イベントが発生するのでクリアする。 選択肢有り。 選択肢 …やれってこと? 他を当たってください。 サムライ:ソロで国分寺の工場エリア2へ入り、以前はSKYが通った扉から進んだ先の広場にいるラビット零式を倒す トリックスター:「痺れる粘液」、「憂いの花粉」、「幻覚の極彩羽」1個ずつを工業開発区のイイノに渡す。 デストロイヤー:池袋の天球儀高度273m(脱出ポイントがある中枢ポイントから右下)でタワードラくんを倒す サイキック:居住フロアA右下の「意地悪そうな女」から全ての商品を買うと最後に出す「漆黒の邪神像」を2000Azで購入(全ての商品を買う前に購入可能になりました。マサキから条件を聞いて、サイキックのレベルが40超えた状態で話しかけると売ってもらえるのかなと思います) ハッカー:都庁内にある「ファミ通」3冊を読む。場所はムラクモ本部の南東、発電室の東、居住区Dの右の部屋。 イベントクリアだけでなく、習得にはSP9500必要なので注意。一度クリアすればLv40未満のキャラでも習得可能。 ラビット零式がやたら強いためサムライだけは後回しになるかも。 なお、全ての職業のイベントをクリアするとマサキからセイントリング(ATK+10 MAT+10 DEF+10 MDF+10)がもらえる。 都庁改修考察 ここまで全てのドラゴンを倒し、かつ5章までの改修を全てこなしていればDzは10、残りドラゴンは75(四ツ谷:1、国分寺 1)になっているはず。 必要Dz 入手できるもの 会議室LV2 3 スキルアッパーG 居住フロアE 2 PTスキル 蘇生テクニックLV2追加クエスト報酬 SPアップ300、風魔胴衣(全職装備可能防具)、救助者+4、Dz+1フリマ購入 トリックスター武器(短剣、銃)、居合の心得、ローグズバンド、ストップカットフロストカットフリマ購入 ヒュプノ結晶×2、竜蒼水×2、ヒールエアロIV×3、SPアップ500×3、ドラゴン幼体、フィクスエアロ×2 工業開発区LV5 13 上位装備、フェザーリングII、サバイバルベルト、白銀水、光学迷彩ツール SKY居住区 3 報酬 ギガントメダル、追加クエスト報酬 3Az、手作り弁当、9000Az、SPアップ300、ダイゴのアドレスフラグ 会議室はアクセサリをDzで買うようなもの。 居住フロアは便利アイテムが多数買える。一部非常に高い物もあるので必要なものだけを選択すること。 開発区はトリスタ武器と風魔胴衣以外の装備は新商品の方が能力が上。ただし、今度は60人救助報酬の方が優秀だが。 SKY居住区は大量のAzが貰えるクエストが追加される。ダイゴのアドレス入手イベントはもう少しストーリーを進めないと発生しない。 とりあえず、メリットの大きい居住フロアEを改修。後は好みで構わない。 ギガントメダルがあるとサムライの奥義クエストが若干楽になるというかLv40程度では無いと無理ゲー、あると運ゲーに変わる。 東京地下道へ行く前に 攻略的には特にバステ対策アイテム購入などの下準備はいらない。ここまでに揃えた装備だけで十分。 次に居住フロアE改修での追加クエスト分も含めて、ここまで全員救助していれば56人になっているはず。 あと4人で60人救助報酬と覚えておく。 最後に・・・まだならば10班居室のテーブルの上を必ず見て欲しい。 2.台場地下道/東京地下道 ファクトリーの3人と自衛隊の共同作戦で地下帝竜を倒すことになる。 これにより「地下帝竜討伐作戦」が開始。 ちなみに作戦開始後も都庁のファクトリーで商品を買える。 ここにいる小さいドラゴンはCP.5でも登場した「フライドラゴニカ」。 行動パターン、対策は前章と同じなので割愛。 装備もLvも上がっているので苦戦する相手ではない。 大きいドラゴンは「ドラゴハンマオー」。 ドラゴハンマオー攻略 2回行動、弱点無し。 通常攻撃は近接物理無属性。 「振り下ろし」は近接物理、単体ダメージ 「なぎ払い」は近接物理、全体ダメージ 攻撃力は高いので防御アップや回復といったセオリー通りの戦い方でいい。 防御はそれほど高くないのでゴリ押しでも意外とあっさり倒せたりする。 開始直後からの行動パターン 1 振り下ろし、2 通常攻撃 3 なぎ払い、4 通常 5 通常、6 振り下ろし 7 通常、8なぎ払い 9 通常、10 振り下ろし 以下省略 低LFキャラも狙ってくるので注意。 振り下ろし(100ダメージオーバー)は高LFキャラを狙うことが多いが、頻度が高いので回復資材が減らされる。 いつもの火傷、DEFUP、ATKDOWNに加えて、麻痺、ハッキングなどの行動停止も考えておこう。 幸い、MAP上の動きは一定ルート往復、低速移動と読みやすいので背後は必ず取る。 基本 なるべく速攻を意識。回復はまめに。 サムライ 居合の心得装備で1T目から火傷狙い。リアクトも狙いやすいが、風魔胴衣装備だと発動条件クリアが少々厳しい トリックスター 短剣型はよほど毒威力を上げていない限り、アンプリフ連打よりもリアクトしてスキルを叩き込んだ方が早い。銃型ならハイドブッシュでOK デストロイヤー 風魔胴衣装備で迎撃。先制しているならリアクトを仕込んで、迎撃→釣瓶→ダブルフックを狙ってみる。 サイキック 全ての攻撃にヒートボディカウンターが決まる。あとはいつものキュア係 ハッカー ディフェンスゲイン→Aコーラーorリジェネ。あとはお好みで 3.台場地下道 途中回復付きセーブポイントあり。 壁フロワロのドラゴンは「シールドドラグ」。 シールドドラグ攻略 2回行動、弱点無し。 通常攻撃は近接物理無属性。盾破壊で近接物理、爪属性に変化。 「サンダーボール」は単体魔法属性雷ダメージ+麻痺 「シルドパリング」は近接攻撃を受けると反撃、SPD低下 「力解放」は物理魔法両方の攻撃力&防御力UP 「大暴れ」は近接物理、爪属性。 開発区Lv4の防具だとサンダーボール、シルドパリング共に100を超えるダメージ。 開始直後からの行動パターン 1ターン目:サンダーボール、攻撃 2ターン目:攻撃、攻撃 3ターン目:シルドパリング 以下繰り返し。 シルドパリングのターンはサイキックの魔法やトリックスターの銃など一部の攻撃以外は反撃が来る。回復や補助に充てるとよい。 LIFEが3割程度を切るとシールドが破壊され、そのターンの行動がキャンセルされる。 シールド破壊後の行動パターン 力解放 大暴れ サンダーボール 通常 通常 サンダーボール 大暴れ 通常 サンダーボール 通常 以下、下記2ターン繰り返し 大暴れ サンダーボール 通常 通常 シールド破壊後は1度だけ「力開放」後に「大暴れ」をして大ダメージを狙ってくる。 困ったことにMATまで上がるので、ただでさえ強いサンダーボールがさらに痛くなる。 盾破壊の少し前から奥義で片をつけるか、力開放の効果が切れるまでガードなり回復なりで凌いだほうがいい。3ターン耐えれば効果は切れる。 シルドパリング仕様 近接攻撃にのみ反撃。「パリング」だが別に弾いたりはせずに普通にダメージを与えられる。 銃、魔法はもちろん、ベノムアンプリフにはカウンターしないが、 ハッキングにはミスしようがカウンターしてくるので注意が必要。 遠隔のはずの旋風巻きは普通にカウンターを喰らう。 味方リアクトターン中もカウンターは行う。 パリング中にマッドストライフを決めると、カウンター判定ごとに自分を攻撃する。上記のリアクト利用で面白い事になる。 基本 面倒な相手なので奥義の使用も考える。麻痺対策をしておくこと サムライ モミジ討ちでの火傷付与。パリングターンは不動を仕込んでおく。1T目のサンダーボールは高LFキャラに飛んでくるのでリアクトが狙える トリックスター 麻痺を入れるとパリング停止で少しやりにくくなる点に注意。素直に銃を使うか、アンプリフを盛る デストロイヤー 迎撃戦法。読みやすい大暴れには爪砕き、サンダーボールにも凶転ずをいれてもいい。高LFキャラを狙うのでなるべくMAX付近を保っておく サイキック ヒートボディ使用して、あとはキュアと攻撃を織り交ぜる。なるべくパラスカットを装備させておきたい ハッカー ディフェンスゲインから支援。麻痺は3TなのでBデータLv1でも1ターンで治る。アクセ無効化をしないなら、初手はこれでもいい 4.台場地下道 ケーブルを4箇所つないだら地下帝竜と決戦。 最後のケーブル付近に脱出ポイント、帝竜直前に回復付きセーブポイントがある。 セーブポイント前選択肢有り。 選択肢 バッチリ! まだちょっと… バッチリ!を選んでもすぐ戦闘にはならない。 要救助者を一人も見逃さずに救助していると、この時点で救助人数が60人に達する。 60人救助で手に入る武器はこの時期に買える武器よりも遥かに強力なため、帝竜討伐戦の大きな助けになる。 5.帝竜討伐戦 尾、胴体、頭と戦うことになるが、連戦ではないのでいつでも戻って回復やセーブができる。 1戦ごとに都庁に帰還してベッド利用→Exブースターの繰り返しで奥義を連発すれば、戦略もなにもなくあっさり終わる。 これをやってしまうと難易度が著しく下がるので、ご利用は計画的に。 ボス情報:ザ・スカヴァー スカヴァー尾攻略 2回行動、弱点無し。 通常攻撃は近接物理無属性 「テイルスイング」は4行動ごとに使用。全体近接物理、無属性。 「突き刺し」はLF50%切りで使用、以降4行動ごとに使用。単体近接物理、LF吸収効果あり、無属性 「力溜め」は攻撃力防御力上昇(物理魔法両方) 開始直後からの行動パターン 1 通常、2 通常 3 通常、4 テイルスイング 5 通常、6 通常 以下省略 LF50%切りで突き刺し割り込み、以降4行動ごとに使用。40%切りで力溜め割り込み。 適当に挑んでも勝てる相手。力溜め→突き刺しorテイルスイングとなったりもするので、40%切るタイミングだけには注意する。 スカヴァー(胴体)攻略 2回行動、弱点無し。 通常攻撃は落石っぽいが、近接物理、無属性 「ストマックローラー」は4行動ごとに使用。全体近接物理、無属性。 「パラライズジェット」は6行動ごとに使用。全体魔法、麻痺(効果時間3T)付与。 開始直後からの行動パターン 1 ストマックローラー、2 通常攻撃 3 通常攻撃、4 通常攻撃 5 ストマックローラー、6 パラライズジェット 7 通常、8 通常 以下省略 LF40%切りで力溜め割り込み。 尾と同じく、力溜めに気を付ける程度であとは野良ドラゴン狩る感覚でOK。 可能な限り、麻痺対策をしておこう。 ザ・スカヴァー攻略 いよいよ帝龍も6匹目。2回行動、弱点無し。 四ツ谷のデストロイドラグ戦で猛威を振るった行動不能攻撃をしてくるのでアクセで対策を取っておく。 台場地下道宝箱と都庁フリマでストップカット×2、渋谷宝箱からストップガード×1、救助報酬のバッドガード×1を持っているはずなのでこれで十分。 通常攻撃は近接物理、牙属性。 「ダストブレス」は全体魔法、ブレス属性。 「ドラムヘッド」は使用した2ターン後に全体物理、無属性攻撃。 「ヘッドストンプ」は近接物理、行動不能付与(持続4T)、無属性。 前半行動パターン A 通常攻撃(牙) B 4行動ごとにダストブレス C 1、7行動目にドラムヘッド、以降7行動ごとに使用。 優先度はC B A。LF70%切りまではこのパターン。 開始からの行動パターン(行動停止無し) 1 ドラムヘッド、2 通常(牙) 3 通常(牙)、4 ダストブレス(ブレス) (岩石落下)5 通常(牙)、6 通常(牙) 7 ドラムヘッド、8 ダストブレス 以下省略、LF70%切りでパターン変化 ドラムヘッドダメージも低いので気にする攻撃はない。 おまけに奥義いれようものならあっさりとパターン変化条件を突破してしまう。 後半行動パターン 70%を切るとヘッドストンプ→牙を合図にパターン変化。 D 通常攻撃(牙) E 5行動目にダストブレス、以降4行動ごとに使用 F 7行動ごとにドラムヘッド G 1、6行動目にヘッドストンプ、以降6行動ごとに使用。 優先度はG F E D。 開始直後からの行動パターン 1 ヘッドストンプ、2 通常(牙) 3 通常(牙)、4 通常(牙) 5 ダストブレス、6 ヘッドストンプ 7 ドラムヘッド、8 通常(牙) 9 ダストブレス、10 通常(牙) 11 通常(牙)、12 ヘッドストンプ 13 ダストブレス、14 ドラムヘッド 15 通常(牙)、16 通常(牙) 以下省略、敵LF赤ゲージでヘッドストンプ2連発割り込み。 今までの帝龍と違っていかにもな大技がない。 おまけにAIも単純なので麻痺、ハック ストライフコンボを決めてもこの行動順がずれない。 唯一ずれる要素が赤ゲージでのストンプ2発。運が悪ければ事故死もありうるので、回復は怠らない事。 総評 行動不能対策さえあれば、苦戦しない相手。 この弱さはストーリー上での作戦勝ちと言ったところか。 基本 ST異常、能力低下などセオリー通り戦う。 サムライ お馴染みの崩し払いとモミジ討ち。ブレスとドラムヘッドを除けば攻撃力はそこそこあるのでリアクトを狙ってもいい トリックスター ロリポップがあるなら、アンプリフするより高威力スキルで殴った方が早い。銃型ならハイドブッシュでOK デストロイヤー 牙折と吹裂くを合わせていく。あらかじめリアクトを仕込んでダブルフックをするのもいいだろう サイキック ヒートボディを貼ったら、キュアと攻撃を混ぜていく ハッカー ディフェンスゲイン、Aスキルコーラ、リジェネでOK。一応、BデータLv3で行動不能はすぐ治る 6.都庁 都庁帰還後イベント。 都庁住人会話変化 会議室でキリノにサンプルを渡すとMAP『台場/拾参号氷海』開放。 選択肢有り。 選択肢 ハッ!キリノ司令官どの! 褒美にゴチソウが欲しいです! ザ・スカヴァーを倒した時点でムラクモ本部Lv3が開放される。改修考察他は次章ページにて。 できるだけ早めに改修しておかないと今後が大変。 また、各地下道のスカヴァー胴体が邪魔で通れなかった部分が通れるようになっている。 至国分寺(地下鉄構道)でSPアップ500*3、豊島水道でSPアップEX*2が拾えるので回収しておくといい。 台場/拾参号氷海へ向かうとチャプター7へ
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/38.html
・以前投下した『ある主従』の続き(仮保管庫様に保管中?) ・ナイト♀×プリンセス『♂』 ・つまり女装(notショタ) ・最大注意事項、ドラゴン擬人化 姫(紫):お家の事情でマレアイアに逃れ、性別を偽って育てられた青年。 ナイト(ツインテ):姫の家に仕える一家の娘。姫に対する感情は複雑。 ――その日、その場所で、それはするりと生まれ落ちた。 見渡す限りの紅い景色、一面に咲き誇るフロワロの草原。 燐光の中、結晶質のゆりかごから解き放たれた、形を持たないそれは思考する。 ……覚えているのは、温もりだった。 自分が何なのか、何故生まれたのかは魂に刻まれた記憶が知っていた。 自分がどんな生き物なのかも、姿を定め、環境に合わせて適合することも。 やがてそれは、覚えている自らの望みのために、それに相応しい姿を求めて形を変え始めた。 ―――――――――――――――――――― ナイトは鏡を覗き込んだ。 「……」 バスタブに寄りかかるように、それとともに裸の足に揺らされた湯がちゃぷんと音を立てる。 すぐに鏡が湯気で曇っていることにナイトは気付き、 彼女は手でその表面を拭って、水滴の伝うそれをもう一度覗き込んだ。 「……………」 黙り込み、注意深く鏡を見ることしばし。 じっくりと観察した結果、ナイトはそこに映る顔を生意気そうな顔だと評価した。 わがままで、傲慢で、何かあるとすぐに口答えをしそうな顔だ。 もちろんそれはそんな印象を受けるというだけで、実際の人格とは関係ないとナイトは思った。 自分はわがままでもなければ傲慢でもないし、どちらかといえば真面目で公序良俗に厚い人間だ。 口答えだって……するけどあれはむしろ自分の主が悪いのだ。 しない、と思いかけてさすがに無理があると思ったナイトはそう思いなおした。 「そうよね、無茶なことを言うのは大体姫のほうだし」 「私がなんだって?」 「っ」 ぎくりと身を竦ませる後ろで、カーテンの間から流れるような長髪を備えた男が顔を出す。 肩越しに振り返るナイトにその人物はうん?と首を傾げると、軽く微笑んでカーテンの内側へ入ってきた。 「お邪魔するわよ」 そう言ってバスタブに足を踏み入れた彼に、ナイトは躊躇いがちに声を返す。 「あの……なんでしょうか。私まだ……」 「んー、たまにはナイトの背中を流してみようと思って」 「わぷ……いいです、自分でやりますから!」 先程『姫』と呼ばれた、丁寧な女性のような言葉を紡ぐ彼はまったく気にせずにかけてある桶を取った。 すくったお湯をゆっくりとナイトの頭にかけながら、彼は石鹸に手を伸ばす。 ナイトは頭を洗うのが嫌いな子供がやるように頭を振り、先んじてそれを奪った。 「あら、目上の人間の親切は素直に受け取っておく物だと思うけど」 「結構です、余計なお世話ですから。というか出て行ってください!」 「そういうつれないことは言わないの」 彼の左手がナイトの胴を抱き、右手でそっと石鹸を奪い取る。 そのまま手で石鹸を泡立て始めた彼に、ナイトは眉を曇らせ慌てて自らの胸を抱いた。 「さて」 「う……」 泡だらけになった手がナイトの背中に触れる。 「~……♪」 「……」 泡を塗りたくられる感触に、ナイトはうつむいたまま無言で耐える。 沈黙したままじっと耐える様子を背中越しに感じ、彼は悪戯げに笑った。 その指がおもむろに背筋に添えられる。 「ひゃあっ!?」 彼にしか分からない線を、彼にしか分からない力加減で指がなぞる。 悲鳴を上げて後ろを睨むナイトに彼は悪気なく笑った。 「なっ、何を……!」 「冗談、そんなに怒らないの。……もっとも」 「わ」 「そんなに冗談でもないのだけど」 抱きすくめるように両腕がナイトの腰に回り、押された彼女は慌てて浴室の壁に両手をついた。 しまった、と思ったときにはもう遅く、ガードの解けた身体の前面へと彼の手が伸びる。 「きゃ……!」 「むう、なかなか育たないわよね……」 「なにが、ですか……やめ」 不躾な手を払おうとしても、まるで気にしないようにそれは柔らかな肌を弄んだ。 身体の前面にも泡を塗りたくるようにしながら、滑る手が控えめな胸を覆って柔らかく指を食い込ませる。 乱暴に振り払うことも出来ず、ナイトは声を押し殺して耐えるしかなかった。 「ところで……」 「……は、はい……?」 「ねえ……最近ご無沙汰だと思わない?」 「何……ちょ、いやだから待って!」 ようやく手の侵攻が一旦停止し、ナイトは息をつきながら振り返る。 「わ……分かりましたから!その、今晩にでもお相手します。だから今は……」 「それとね……」 「ひゃ……だから、手を回さないで……」 「思ったんだけど、ナイトとするときはいつもこれは義理だといわんばかりよね?」 「それは……義務上ですから」 「あら」 彼はちょっと首を傾げると、ナイトの身体を包むようにもう一度深く抱きしめなおして 耳元に口を寄せた。 「前にも言わなかったかしら。私は貴女が思ってるよりずっと貴女が好きなのよ」 「っ……どうして欲しい、と言うんですか」 「別に?ただたまには少し違う刺激も欲しいと思って……たとえば」 「?」 「そうね、たまには後ろからしてもいい?」 「なっ……!」 彼が思っていたよりも、大分激しくナイトは反応した。 「いっ……嫌です!恥ずかしいじゃないですか、そんな……!!」 「……今冷静に考え直してみたけど、そこまで嫌がられるような要素が今提案した ことの中に含まれていたという事実が認識できないわ……」 彼は若干勢いを削がれた様子で真剣に頭を抑えた。 そんな彼に構わず、ナイトは全身で嫌否を訴えながら拒絶を表明する。 「と……とにかく!嫌です、それだけは嫌ですからね」 「今時正常位以外嫌とか、化石扱いだと思うのだけど」 「何でも、です!」 「はぁ……」 ため息が一つ。 「仕方ないわ」 「……?」 様子の変わった彼に、ナイトは首をかしげてその顔を見た。 「身体に説得するしかないわね」 「なっ、ちょっ!」 バスルームに再び二人が揉み合ってお湯の跳ねる音が響く。 ただし、今度はすぐにそれは止んだ。 足の間に彼の男性にしては細く長い指が滑り込む感触を受け、ナイトは硬直して暴れるのを止める。 「っ……」 「ナイトの弱いところはここと」 「ぁ」 「ここと」 「ぁあっ」 「ここ」 「ふぁ……!」 「それにやったことないけどこんなこともしちゃおうかしら」 「ひゃあっああっ!」 普段ならやすやすとさせないことさえ、石鹸のぬめりによってあっさりと許してしまう。 心と身体の準備が出来ていない状態でのそれは刺激が強すぎ、 されるがまま、彼が弄ぶまま面白いようにナイトの身体は跳ね踊った。 「さて……どうせだし、ナイトには少し男の生理を知ってもらったほうがいいかしら」 「は……は……」 手を離せばすぐにでもへたり込んでしまいそうなナイトに、 その頭を覆いこみながら彼が低くささやく。 「何、です」 「こういうときも、男は止まれなくなるものよ」 「な……!?」 その声に静かな情欲を感じてナイトは顔を跳ね上げた。 ゆっくりと身体が引き起こされ、支えられたまま足が開かされる。 「こ、こんなところで、やめてください!」 返ってきたのはいっそ優しげさえ感じる笑顔だった。 「やめない」 「っっ―――………!!」 「…………… ……しまった」 息を呑んで身を竦ませたが、それは来ない。 恐々と見上げると、そこには憮然とした表情の彼がいた。 「今日はお昼からマレアイアの連絡係の人と会うんだった」 「な……」 呆気に取られるナイトの顔が、次第にいつもの表情に戻ってくる。 「そ……それならこんな事をしている場合ではないでしょう!? 早く準備をして下さい!」 「や……でもまだ時間は少しあるし」 「いいから、早く、出て行ってくださいっ!!」 決然と、容赦なくナイトは彼をバスルームから押し出した。 締め出された彼は苦笑いし、やれやれと肩をすくめて部屋に戻っていく。 バスタブの中で、ナイトは再び一人になった。 「……もう」 ナイトが出て来たとき、彼はすでにほぼ全ての準備を終えていた。 つやめく髪を三つ編みにし、派手さはないが上品なドレスをまとう。 中性的な顔立ちに凛とした雰囲気を漂わせた、『姫』がそこにいた。 「さて、どう?変なところはない?」 「はい……髪型、少しお変えになったんですか」 「いつまでも前髪ぱっつんで勝負できる歳じゃないもの。 少し両脇の髪を伸ばしてみたの。 これでもうしばらく女で通せると思うんだけど、どう?」 「前のままでも十分女性で通せましたけど……少し落ち着いて見えるようになりました」 「うん、じゃこれでいくわ。……いつの日かこの格好をしなくても いいようになったとき、女言葉が取れなそうで怖いわね」 「たぶん、もう手遅れです」 「たは。まあ、行って来るわ」 「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」 これが、彼女の主だった。 ―――――――――――――――――――― 「さて、姫が戻ってくる前に終わればいいけど」 鎧を身にまとったナイトは、眼前に広がるフロワロの海を眺めて呟いた。 曲がりなりにもハントマンとして活動する以上、カザンとの連絡もあったほうがいい。 となれば情報などと引き換えに、旅の合間にカザンの推し進める フロワロ除去活動に参加するのも自然な成り行きというものだった。 「フロワロが広がるのを止めるだけでいい、とか言うけどそれだけで十分大変よね」 とりとめのないことをぼやきながら、ナイトは自らの主に思いを馳せた。 (それにしても、一時期大人しくなったと思ったけど 最近またわがままが過ぎるようになったのよね……特に夜の方) 「はぁ。もう必要ないと思ったけど、お守り捨てるんじゃなかったかなあ……。 物騒なものだったけど、私にはまだ相談出来るものが必要なんだ」 ナイトはぼやいた。 ナイトは、自らの主のことが嫌いではなかった。 少なくとも自分の事を大事にしてくれるし、なんだかんだ言って長い付き合いだ。 もちろん、色々と癖があって困ったことのある主人ではあるけれど。 基本的にナイトの意見など聞きやしないし、頻繁に性的な交渉を求めてくる。 ……ナイトのことが好きだというが、さすがにそれは冗談だろう。彼女はそう思った。 おとぎ話では主従を越えた愛情は賛美されるが、 もし本当に支配する方が支配されるほうをを愛したとすればそれは愚か者でしかないのだし。 お嫁にしようというのも、きっと家督を継ぐのに失敗して何もかも失ったときには お互い一人で生きるのも厳しいし結婚相手にしてもいいという程度でしかないだろう。 だから、やたらと好きだとか愛してるだとかいう言葉を口にしないで欲しい。 「……もし、万一姫が本気でそんなことを言っていたんだとしたら」 そのときには彼女ははっきりと姫の勘違いを正してやらなければならない。 彼女は姫の役に立つためにいる。恋人ごっこの相手をするためではないのだ。 (……それに……) ナイトはこれまでを振り返る。 広く冷たい世に放り出され、ナイトは『騎士』であることだけを心の支えに生きてきた。 味方がいない、姫との間にも心の壁が出来ていて何を考えているか分からない、 そんな状態の時期に、彼女は純潔を心の伴わない体の繋がりに奉じた。 自分は従者で姫は主なのだから好きにすればいいのだ。 そんな自暴自棄のような心のまま結んだ体の関係はずっと続き、 好きだとか嫌いだとか、そんな事を考えるようになる前に 今ではもうなにもかもあけっぴらげになりすぎていて。 「……いまさら、そんなふうになんて考えられないわよ」 知らず知らずのうちに口から言葉がこぼれた。 「そう、考えられない……」 足元へ伏した目は何も見ていない。 ナイトが一人でこぼした言葉は、その内容とは裏腹に小さく、そして沈んでいた。 しばらくそうしていただろうか、不意にナイトは我に返る。 「……さ、はやく片付けなきゃ」 ここにきた理由を思い出した彼女は、それまで考えていたことを 全て忘れ去ろうとするように事務的な仕草でフロワロの中へと踏み込んでいった。 ―――――――――――――――――――― 「……何かに、見られてるような気がする」 フロワロの中にきれいに道をつけていくナイトは、何度目かの気配に後ろを振り返った。 目に入るのはひたすら紅くどこまでも広がるフロワロの海。 人の腰より上ほどまでに成長したフロワロが地面を覆い尽くしている。 「……………」 ナイトは顔を戻し再び歩き始めた。 フロワロを踏んでゆきながら、前を見たまま耳に神経を集中させる。 ……鎧の擦れ合う音や、足元でフロワロが散る音に混じって聞こえるのは、 追跡者の足音か、それとも風がフロワロを揺らす音だろうか。 ナイトは再び立ち止まった。 立ち止まって、いちいちこんなことで立ち止まってはしかたないと肩をすくめる。 そして、 ナイトは歩き出すと見せかけて止まった。 明らかに風ではない何かが慌てて踏みとどまる音を、彼女は聞き逃さなかった。 (……やっぱり、何かいる!) 振り向かないまま、沈黙すること数秒。 突然、ナイトは勢いよく振り向いて音のした方向に走り出した。 「!」 向こうで何かが驚いて跳ねる。 すぐさま反転して逃げて行くそれを、確かにナイトは見た。 ――フロワロの中を疾る黒い影。 それは、人を襲い魂を喰らう忌むべき者達のシンボル。 「……ドラゴン!」 叫びながら剣を抜き放ち、ナイトはそれを追った。 やはり尾けられていたのだ、しかし襲ってこなかったのは何故? フロワロの中を見え隠れしながら逃げるそれはそれほどの速さではない。 (罠……?だとしたらフロワロの奥のほうへ誘うはず。これは外側に向かってる……) 判断しかねるナイトを知ってかしらずか、何かは一直線に逃げていく。 その前方に、ちょうどフロワロの中にぽっかりと明いた空き地が現われた。 「わぁっ!?」 そのままそれは空き地に突っ込む。 フロワロから飛び出す音、何かが転ぶ音、そして誰かの声。 (声!?こんなところに一体誰が!?) その誰かが自分の追っていたものに襲われるかもしれないと いうことに思い当たったナイトは、即座にその空き地に自らも飛び込んだ。 フロワロから飛び出し、周囲を確認する。 空き地の端、まばらに生えた小さなフロワロの上にそれはいた。 「~~っ、――!?」 「…………子供……?」 そこにいたのは子供だった。 男か女か判断はつきかねるが、黒髪に黒い服をまとった子供が尻餅をついている。 「どうし……」 「!!」 剣を納め、とりあえず手を差し伸べようとしたナイトに、 その子は酷く怯えたように身を竦ませた。 「……?」 剣を抜き血相を変えて飛び出してきたのが怖がらせてしまったのだろうか。 安心させようとして笑顔を作り、ふと子供の下の方を見たところで、ナイトは気付いた。 ――その子供に踏まれているフロワロが、散っていない。 弾かれるようにその子供の顔をもう一度よく見る。 そこにあったのは、人間にはありえない真っ白な瞳。 「――まさか!」 再び抜刀しながらナイトは飛び退った。 この星に存在する様々な生物の特徴を取り入れてあらゆる場所に生息するドラゴン。 実際に現われたという話は聞いていなかったが、それなら 人間の形をしたドラゴンがいたとしても――! 「ひゃあああぁぁぁ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい殺さないで!」 「へ?」 襲い掛かってくるか、逃げ出すか。 ナイトの予想したそのどちらでもなく、それは頭を抱えて悲鳴を上げた。 「ぅぅぅぅぅぅ……」 「……」 どうしたものか。 危険なのかもしれないし、本当に怯えているのかもしれない。 どう対処すべきかナイトは決めかねた。 「あの」 「ひっ!」 声をかけただけで跳ねる肩に思わず嘆息する。 少し呆れながらも、これだけははっきりさせねばとナイトは言葉を続けた。 「あなた、人間?」 「……………」 その沈黙とこちらを窺うように見上げてくる目が答えを物語っていた。 違う、と答えたらどうなるのか考えていると見ていいだろう。 「……ドラゴン?」 「っ!」 いよいよ怯えるその様子が半ば答えのようなものだったが、確認のために今一度繰り返す。 「そうなの?」 「っ……… ……はい…………」 「……」 さて、今度こそどうしたものか。ナイトは考えた。 本当なら、人類の敵とわかっている相手をこのままにはしておけない。 それもぱっと見人間と見分けがつかないような危険な相手ならなおさらだ。 しかし…… ナイトはそれをもう一度見下ろした。 腰が抜けたまま立ち上がることすら出来ず、自分を見上げる怯えた目。 (……これが斬れたら、普通の感覚じゃないわ) 「あなた」 ため息をついたナイトは、落ち着いた声を意識しながらドラゴンに話しかけた。 ビクビクしていた肩が一際跳ね上がる。 「人間を襲ったりする?」 「!し、しないよそんなこと、人間を襲うなんて」 心外だといわんばかりの否定。 「……本当に?これからも?」 「本当だよ!……それに……ボクがかかっていっても人間になんて勝てっこないよぅ……」 (確かに) 少し考えた末、やはりナイトの選んだ答えはこれだった。 「……なら、いいわ」 「へ?」 「それならいいって言ったのよ。ほら、手を貸してあげるから立ちなさい」 剣を納め、ナイトが差し出した手を恐る恐る人の形をしたドラゴンが掴む。 引っ張りあげて立たせてやるとそれは戸惑いながらナイトに聞いた。 「あ、あの……見逃して、くれるの?」 「本当に人間を襲ったりしないならね。もし嘘だとわかったら酷いわよ」 「う、嘘じゃないってば!ほんとだよ!」 「そう。ならいいの。じゃ、私はもう行くわ」 見逃してやりはするが、ドラゴンと必要以上に馴れ合うつもりもない。 そう考えたナイトは呆気ないほどにあっさりとその場を後にした。 空き地に背を向け、歩きながら考える。 本当によかったのだろうか。 しかしあれを始末するなんてことは到底出来そうになかったのも事実。 見たところ本当に人間の子供くらいの力しかないようだったし放っておいても…… そこでナイトは足を止めた。 「ねえ」 「っ」 「どうしてついてくるの?」 後ろを振り返ると、フロワロの影からこちらを窺う先程のドラゴンの姿があった。 「さっきも私を尾けていたし……なんのつもり?」 「だ、だって……ボク近くで人間を見たのは初めてだったんだもん」 「人間に興味があるの?」 「う、うん」 (偵察活動かな……考えすぎね) 「いい?人間は私みたいに見逃してくれる人ばかりじゃないの。 あまり人間に近付きすぎるとそのうちひどい目に遭うわよ」 「うん」 「分かったらついてこないで、人間の目に触れないところにいたほうがいいわよ」 それだけ言ってナイトはまた歩き始める。 やはりこれなら放っておいても大丈夫だろうと思った。 この辺りのフロワロも直に除去作業が始まるだろうが、そのころにはあれも遠くに…… 「……」 「……」 「……」 「……」 「……ねえ、本当に分かってるの?」 三度ナイトは足を止めた。 振り返れば相変わらずあのドラゴンがついてきている。 「うん、分かってるよ?」 「ならどうしてついてくるの。人間は皆私みたいに甘くないって言ったでしょ」 「うん」 「だったら、早く、どこかへ行きなさい。じゃないと私が怒るわ」 「でも……」 「でも、じゃないの。私はこれから人間がたくさんいる町に戻るの。 そこにはあなたは入れないの。分かる?」 「う、うん」 「そしたら入れないどころか、他の人に怪しまれて捕まっちゃうかもしれないの。 だから、早く、あなたも帰りなさい」 「…………」 「……はぁ」 なおも寂しそうな目を向けてくるそれにナイトはため息をついた。 「とにかく。もう私はこれ以上忠告しないからね。 適当なところで満足して帰るのよ。いいわね」 確認ではなく断定の『いいわね』を最後に、ナイトは返事も待たずに踵を返した。 言うだけ言った、あとは無視、とにかく無視だ。 背後からは相変わらずフロワロの間を縫って追いかけてくる音が聞こえるが、そのうち帰るだろう。 そう思って、ナイトは歩き続けた。 ―――――――――――――――――――― そして。 (どうして私は、結局町の中にまであれをつれてきてるのかしら……) 人の行きかう商店街。 露天が立ち並びにぎやかなそこで、呆れたことにドラゴンはまだついてきていた。 いや、それどころか人ごみではぐれないようにとでもいうのか、 ドラゴンはその距離を縮めてもはや連れ立って歩いている状態だ。 目を輝かせながらきょろきょろするそれを、ナイトはげんなりとして見つめた。 「?なあに?」 「何でもないわ……」 力なく言って視線を戻す。 (誰もこの子の事を怪しまない……) もしかして、ドラゴン云々はからかわれたのだろうか。 ナイトはもう一度それの瞳を覗き込む。 ん?と見返してくるその瞳で、 塗りつぶしたように白い虹彩と爬虫類のように細い瞳孔が 不思議そうな視線を返してきた。 (少なくとも、まともな人間じゃないのは確かね) ますますげんなりとして、ナイトはもう気にしないようにしようと思った。 開き直りに近いが、考えたってどうにもならないのは事実だ。 そう思えば、次に浮かぶのは現実的かつ生理的な欲求だった。 (お腹すいた……たぶん姫は別の場所で食事にしたはずよね) ドラゴンに関することをさっぱりと思考の片隅に押しやり、 ナイトはふと目に入った露店へとその足を向ける。 「一つ下さい」 数枚の硬貨とひきかえに焼菓子の入った紙袋を受け取る。 『クリーム鯛焼き』なるその珍妙な菓子が、今日のナイトの昼食だった。 その場で袋を開け、焼きたての生地を口に運ぼうとしたところで、 ナイトはじっと見つめる視線に気付く。 「……………」 指をくわえて見つめてくる、というものを実際に見るのは初めてだった。 その羨望に満ちた視線は、ナイトが今まさに手にしている菓子に注がれている。 到底、無視できる視線ではなかった。 「すみません、もう一つお願いします」 何故だか微笑ましげにおまけしてくれた菓子を受け取り、一つをドラゴンに差し出す。 「ほら」 「え、あ」 「いらないならいいけど」 ほんの少しだけ逡巡したドラゴンの喉がごくりと鳴った。 「あ……い、いる」 (何で私はドラゴンに食べ物まで……) 一心不乱にかぶりつくドラゴンを見ながら、ナイトはぼんやりと思った。 どんなに無力でも、一応これは人類の敵のはずだ。 それに食べ物を買い与えるなんて、これではまるで。 そこまで考えて、はたとナイトは気付いた。 いかに人間に近いといえど、フロワロの咲く平原からやってきたドラゴンが 怪しまれずに町には入れたのはナイトと一緒だったからだ。 そしてナイトは、これが人間と見分けのつかないドラゴンだと知っていながら 町を連れ歩いて人に近付け、食べ物まで与えている。 (もしかして私……内通者?) 背中に冷たい汗が流れた。 自分のおかれている状況の危機に気付き、彼女は慌てて周囲を確認する。 幸い、道行く人々に道端の二人を気に留めている様子はない。 「ちょ、ちょっとここにいて」 もう一度あたりを見回したナイトは、ちょうど目に入った衣類の露店に駆け寄った。 「この帽子、下さい」 適当に見繕った黒い帽子をつかんで元の場所に駆け戻り、 何事かと見上げるドラゴンに有無を言わせず被らせる。 「こ、ここは人通りも多いし、もっと落ち着ける場所に行きましょ」 「え、え?」 「ほら早く。……それと、帽子は出来るだけ深く被っててね。……目が隠れるくらい」 「それじゃ前が見えないよ~?」 ドラゴンが戸惑うが、人通りの多いこの場所にこれ以上留まる度胸はない。 その手を掴み、ナイトは足早にその場を立ち去った。 ―――――――――――――――――――― 「へぇ、じゃあその『姫』さんって男の人なんだ」 「……そう」 (その上どうして私はこれと身の上話をしてるんだろう……) 町を見下ろせる城壁の上で、ドラゴンと話しながらナイトは どうしてこうなったのか真剣に考えていた。 「ええと、それでナイト、その姫さんは……」 「ねえ」 「何?」 とりあえず、ふと気付いたことをドラゴンに注意する。 「常識的に、特別親しくない相手を呼び捨てにするのはどうかと思うわ」 「え」 呼び捨てにするな、とストレートに受け取ったのであろうドラゴンが突き放された顔をした。 ナイトはやれやれと思いつつフォローをいれる。 「ま、私はいいんだけど。初対面の人にはダメってこと」 「う……うん」 ドラゴンがあいまいに頷いた。 と、そこでナイトは更なる疑問に気付き、ついでに投げかけてみる。 「……呼び方といえば、あなたの名前。なんていうの? それと、気になってたんだけどあなた男の子女の子?」 「……ドラゴンに、性別なんてないよ」 「え?」 ナイトは予想しなかった答えに思わず声を出した。 「んとね。帝竜とかくらいになれば精神的に性別とかもあるかもしれないけど、 ボクたちみたいな花から生まれるしたっぱには、男の子も女の子も無いの」 「あ……そう」 「だから、ボクには名前も無いよ」 「そう……なの」 「そう」 そのことが不幸な事なのかどうなのかも分からず、ナイトはなんとも言えずにいる。 それを知ってか知らずか、ドラゴンは続けた。 「他のドラゴンはね?同じところで生まれたら大体皆同じ姿になるから まとめて狼竜とか、鳥竜とか呼ばれるんだけど、ボクはなんか変な生まれ方しちゃったし……」 「あ、やっぱりあなたは普通とは違うの?」 「うん。普通は生まれたら、たとえばここなら魚の形になれば泳げるなとか、 飛べたら暮らしやすいなとか考えるみたいなんだけど、ボクは人間のことばっか考えてたから」 「だからそんな姿に?……なんていうか、つくづく変わり者ね」 「うん」 「ふうん。でも、そうね、狼竜とか鳥竜とか…… それじゃあなたは、人間の形をしてるから人竜ね」 「人竜?」 「そう。何か変?」 「ううん。そっか……じゃ、ボクは人竜だね」 「え」 話が思わぬ方向に飛んでナイトは思わず聞き返した。 「え、人竜って、名前が?」 「うん」 「そ……そんなのでいいの?」 「何か、ダメなの?」 「あなたがいいならいいけど……」 「うんっ。えへへ、人竜、人竜。ボクの名前……」 何故かとてつもなく悪いことをしたような気分になり、ナイトは目を逸らした。 前を向けば、目の前に広がる町が夕日に照らされてオレンジに染まっていく。 「もう日が沈む……そういえば、あなたはどこで寝てるの?食べ物とかも」 「どこって、フロワロの中だよ?」 「野ざらしよね?」 「そうだけど……ボク、ドラゴンだもの。フロワロの茂みにいさえすれば 雨が降っても風が吹いても平気だし、というか寝なくても食べなくても平気だよ」 「……便利な身体ね…… ってちょっと待って。じゃああの焼き菓子はどういうこと?」 「え……だ、だって……おいしそうだったから……」 「あ、そ」 もはや怒る気もしない。 夕日を眺めてため息をつくナイトに、人竜はそれでそれで、と話しかけた。 「でね、その姫さんのことなんだけど」 「何、まだ聞きたいの?」 「うん!それでね、ナイトと姫さんは……」 ―――――――――――――――――――― 予想外だった。 「男の人と女の人って、色々あるんだね」 「……」 (本当に、冗談抜きで、どうして私はこんなことまで話しているんだろう……?) この時点で、ナイトはすでに驚愕さえ覚えていた。 とりとめのないことから始まって細かいところまで根掘り葉掘り聞き出される。 ここまではまだ覚えているのだが、一体どんな手管を使われたやらふと気付いたときには、 出自から姫と自分の今までの関係に至るまで、半生の何もかもを人竜に話してしまっていたのだ。 狐につままれたどころではない。悪魔にとんかちでぶん殴られた気分だ。 それに、そう、『何もかも』だ。 性的な事柄に関しても、若い娘同士の内緒話でさえ話せないようなことさえナイトは聞き出されていた。 一体何を言っているのか分からないと思う。実は自分でも分からない。 その上さすがに直接的な言い方はせず、抽象表現をフルに駆使した話だったにもかかわらず 何故か人竜は全て正確に理解して詳細を迫ってくる。 見た目子供の人竜に理解され、ナイトは思わず死にたくなった。 顔を赤らめたりするなどの反応があればまだいいものを、 性別がないせいか淡々と続きを促してくるところがさらに自殺衝動を駆り立てる。 「……どうして……」 「?」 「どうして……そんなことまで知ってるの?子供なんじゃ……」 「うーん、確かについこないだ生まれたばっかだけど、ボクドラゴンだから」 「それ……関係あるの?」 「だって、ボクたちお父さんもお母さんもいないでフロワロから生まれるんだよ? 難しいこともえっちなことも、一通りのことは知って生まれてくるもの」 「そう……」 もはやなにをいえばいいか分からない。 尋常じゃないことまで話してしまったナイトは、許されるなら膝を抱えて泣きたかった。 「ふーん、でも、そっか」 そんなナイトのことなどどこ吹く風、人竜は一人で納得したように頷いている。 そして。 人竜は何の前触れもなく、ナイトにとって最大級の衝撃を持つ一言を口にしてのけた。 「ナイトは、姫さんのことが凄く好きなんだね」 なんと言ったか理解するのに数秒。 何を言われたか理解するのに更に数秒。そして、 「――なっっ――――――!!?」 絶叫レベルの勢いを持つ、声にならない驚愕の声をナイトは上げた。 「……?どうしたの?」 そんなナイトを、不思議そうに人竜が覗き込む。 あまりの衝撃に絶句するナイトは、辛うじて立ち直るやすぐさま人竜に対する疑義を叫んだ。 「な、ど、……どこをどう聞いたらそんな話になるのよっ!!」 「違うの?」 「全然違うでしょ!?大体、私は姫が嫌いだったことすらあるって……」 「好きだったから、嫌いだったんじゃないの?」 「な、何を言ってるのか……」 瞬時に気力を消耗したナイトは再びへたり込んだ。 手をついたナイトは、もはや哀れささえ感じる声音で人竜に諭そうとする。 「あのね、好きな子に意地悪とかじゃないのよ?あの頃、本気で姫が嫌いだったもの」 「あの頃ってことは今はそんなに嫌いじゃないんでしょ」 「それは、そう……だけど」 「じゃ、やっぱりそうだよ。 好きだけど、自分の事を見てくれないし考えてくれないから嫌いだったってことじゃない」 「う……な」 「いっつも、もっとこうだったらいいのに、って思ってるんでしょ。 不満なのは今より幸せになりたいからだよ。 好きだから、そうして欲しいから無意識にいらつくんだよ」 「わ……私……」 流されかけて、そこではっとしたナイトはぶんぶんと頭を振った。 「ちょ、ちょっと待ってよ! 勝手なことばかり、肝心なことが抜けてるじゃない! どうして私があんな、わがままだし」 「でも、なんだかんだいって大切にしてくれてる」 「人の意見なんてこれっぽっちも聞いてくれないし」 「あの人にとって一番大事なのはナイトだもんね」 「私を困らせてばかり、事あるごとにちょっかいを出して喜んで」 「ナイトが好きなんだもの、仕方ないよ」 「ずっと、何も言わずに私を抱き続けて……」 「どう接すればいいのか分からなかったんだよ」 立て続けにまくし立て、次第に必死になっていくナイトに淡々と人竜は返していく。 言うことがなくなって黙り込むナイトの顔を、もう一度人竜は下から覗き込んだ。 「姫なりに、ずっとナイトの事を大切にしようとしてたんだよ」 「……だとしても……」 歯を食いしばり、喉の奥から搾り出すような声がナイトから出た。 「今更……そういうふうには考えられないのよ。 これまでずっとこんな主従関係を結んでて……今更恋人同士なんて想像できないのよ……! 敬語以外で話せないわ。どうしても間に線を引いてしまうの。 上下関係だからと思えばこそ逆に何でも許してこれたの、恋の幻想なんて壊れちゃったわ。 だから、これは……そんなんじゃないのよ……」 「……」 先程までとは違う、暗い表情に人竜も圧されざるを得なかった。 しかし、それでも一言だけ、人竜は言う。 「……なら、どうしてそんなに迷うの?」 「……」 「難しいことはほんとはよく分からないけど……ごめんね。 でも、でもね。ずっと一緒にいて、助け合って、お互いを大事にしてきたなら、 少なくともそれは、好きになっても当たり前だってボクは思うよ。 ううん、ならなきゃ変だよ。それじゃ、だめなのかな」 「……………」 長い沈黙の後、ナイトがふ、と息を吐き出した。 「あなた……自信満々よね。一度も姫にあったことなんてないのに」 「だってドラゴンだもの」 「答えになってないわ」 「なってるよ。ドラゴンはね、魂の匂いに敏感なんだよ。 ナイトの魂の匂いや、その姫さんの移り香で、なんとなく分かるもの」 「……」 町を照らす夕日はさらに沈み、やがて西の地平線に茜色の帯だけが残る。 それを眺める人竜がぽつりと言った。 「もう、暗くなるね」 「そうね。戻らないと」 「帰るの?」 「そう」 「じゃあボクも今日は帰るね」 「きっと、もう会うこともないわ。明日出発だもの」 「えぇ~~……」 「えぇ、じゃないの。これが最後だからね。人間とドラゴンは敵同士なんだから、 これ以上人間の近くにいちゃだめ。じゃないと本当に捕まるわよ。 違うところで、静かに、幸せに暮らしなさい。分かった?」 「……うん……」 「じゃあね、元気で」 言い聞かせるように注意すると、ナイトはそのまま人竜に背を向けた。 そのまま振り返ることなくナイトは去っていく。 その背中を、人竜はただ一人で見えなくなるまで見送っていた。 ―――――――――――――――――――― 「戻りました」 「お帰りなさい。貴女にしては珍しく遅かったのね」 「少し……色々と」 「そ」 マレアイアに送るのであろう手紙を綴りながら、姫は簡単にナイトと言葉を交わした。 そしてふと顔を上げ、少し首を傾げてみせる。 「なあに?聞いて欲しいの?」 「いえ……別に」 「聞かないで欲しいの?」 「……別に」 姫は肩をすくめてふっと笑うしぐさをすると、ペンを置いて立ち上がった。 「そ。じゃ、一応聞かないでおくわ。もし話したいことがあったら 横に座って最後までしっかり聞いてあげるからね」 「……」 ナイトは是とも否とも言わずにあいまいな沈黙を返した。 「さて。じゃあ、お夕飯はどうする?」 「お昼が遅かったので、私は」 「そう、実は私もなの。じゃあ後にしようか」 「はい」 うーんと背伸びをして姫は書きあがった手紙を手に取る。 首と肩を回しながら自分のかいた文面を確認する姿を見て、ナイトはベッドに腰掛けた。 「…………… ……昼前、フロワロ踏みに出かけたときに」 「ん」 ナイトが呟くと同時に姫は意外そうな顔で振り向く。 しばしぱちぱちと瞬きした彼は、手紙を置くとすすすとナイトの隣へ移った。 「うん、うん。それで?」 「一人でやろうと思って」 「うん」 「フロワロを踏んでいたら」 「うん」 「人に会いました」 「……男の人?」 「子供ですよ」 凄く真剣な顔で聞く姫にナイトは少し呆れた顔で返した。 「まあ……うん。それで?」 「それでといわれても……奇妙な子で。少し、話をしただけです」 「うん」 「子供らしく好奇心旺盛でしたけど……」 「うん」 「不思議な子で……心が見透かされるようでした。 いつの間にか、なんか人生相談でもさせられてるみたいになって」 「見ず知らずの子供に人生相談を受ける貴女って一体……」 「だっ、だから『みたいに』って言ったでしょう!? 向こうが勝手にお節介に人のプライベートに踏み込んだだけです!」 「ふーん……そう。それで?」 「それだけです」 「……はい?」 「それで帰ってきました」 膝に置いた腕をずるっと滑らせた姫が腕を組んで真面目に考え始めた。 「そんなに印象に残るほど人生相談のうまい子供だったのかしら……」 「あ、いや、そういうわけじゃなくて…… とにかく、これまで会った事のない未知との遭遇だったんです。 たぶんこれからももう会うことのないくらい……でも」 「でも?」 「でも……なんだか、近しいものを感じたんです。 なんというか……仲良くなれるかもしれない、そんな感じで」 そこで姫がくすりと笑った。 怪訝な顔をするナイトに彼は嬉しげな表情を見せる。 「なんだ。つまり、友達が出来て嬉しかったのね」 「え……」 「そうね。私達、小さな頃からお互い以外同年代の知り合いなんていなかったもの」 「……そう、ですね。でもあれは友達というより」 「弟か妹みたいで放っておけない感じ?」 そうかもしれない、とナイトは思った。 あれは危なっかしくて放って置けなくて、少し情が移ったのかもしれない。 「でも……もう、会うこともありませんよ」 明日には出発なのだから。 そう言うと、姫は笑って目を瞑りながらナイトの肩を抱いた。 「大丈夫、私達は旅の空なんだから。また会えるわ」 「……そうでしょうか」 「そうよ」 確証も何もないのに、姫は自信満々にそう言った。 ナイトも肩の力を抜く。会えても会えなくても、まあなるようになると。 「ところで」 と、その肩の力を抜いたところで姫が、好奇心に満ちた顔を向けてくる。 「結局、具体的にはどんな子だったの? 漠然としたことばかり言ってよく分からないんだもの。 次会ったら、よければ私にも紹介してよ」 「え」 ナイトは返答に窮した。 さすがに人間の形をしたドラゴンだとは言えない。 「……それはちょっと」 「そうなの?じゃあ、どんなことを話したのかだけ」 「……」 ナイトは再び返答に窮した。 あなたとの関係のことを深いところまで聞かれましたとは言えない。 「……それもちょっと」 「むぅ」 姫が面白くなさそうな、疑念と嫉妬の混じった顔になった。 「ねえ、ちょっと」 「はい」 「その子……男の子?」 「違いますよ」 「本当に?」 「本当に」 少なくとも嘘は言っていない。 「むぅ~~……」 追求を諦めた姫が渋い顔で唸った。 口達者な彼のこんな表情を見るのは随分久しぶりで、 思わずナイトは彼女には珍しいくすりとした笑いを浮かべてしまった。 「……」 やはり面白くなさそうな姫が、ずい、と突然顔を寄せた。 さすがに面食らってナイトも至近距離のその顔を見返す。 「ねえ」 「は、はい」 「お腹がすくこと、しようか」 その意味を、理解するまで考えること数秒。 ナイトの頬にゆっくりと朱が上る。 「は、はい……かまいませんけど……」 ―――――――――――――――――――― (こういうとき、何か話したほうがいいのかな) ベッドの上でごそごそされながらナイトは思った。 服を脱がされるのに合わせ、体を浮かしてあげながら考える。 (正直、前戯の間が一番気恥ずかしい……こっちからも何かしたほうがいいかも) そう思いついてあがったナイトの手は、しかし彼の背中に回るだけで止まった。 (何をしていいか分からない……) 「ん、どうしたの?」 「いえ、その、なんでも……」 上から不思議そうに聞いてくる姫にナイトは慌てて答える。 (いつもしたいようにさせて早く終わればいいって思ってたから) 姫の背中に回った手が、その身体を抱き寄せるように交差した。 (仕事だと思ってたから) 『ずっと一緒にいて、助け合って、お互いを大事にしてきたなら、 少なくともそれは、好きになっても当たり前だってボクは思うよ』 (そうかな?) 「あ……んむ……」 自分からは見えない場所に姫の手が触れ、それに声を上げようとしたとたんに口を塞がれた。 ぼんやりと口付けを受けながら、ナイトはさらに思った。 (もっと、この状況を好意的に考えてもいいのかな) ナイトの手がまさぐるように動いた。 どうしていいのか分からないなりに背中を撫で、裸の胸を押し付ける。 (こんなふうに大事にしてもらって、女としても……) 姫が唇を離し、体を起こした。 もう一度だけ見上げるナイトの唇にキスを落とし、 続けて首、鎖骨、胸、腹へと口付けを落としていく。 「ああっ」 意識せず身体の芯がぞくりと震えた。 (もう少し、この人が喜ぶことを私も喜んでいいのかな) 下に目をやれば、姫がそっと自分の足を開かせようとしていた。 「あの……」 「うん……?なあに?」 「その……後ろから、しますか?」 ナイトの足の間で膝立ちになった姫が、目を丸くしてナイトを見下ろした。 「……いいの?」 「は、はい……あ、じゃこっち向きます……ね」 そう言うとナイトはその場でうつぶせになり、それから体を起こす。 両手と膝をつくとやはりこの体勢への恥ずかしさは消えるものでもなく、 ナイトは項垂れて改めて羞恥に赤くなった。 「……」 しばらくぼうっとその背中を眺めていた姫が、両手をナイトのそれの近くに置いて耳元でささやく。 「ありがと」 ナイトはぎゅっと目をつむって、声にならない声を小さく喉の奥で出した。 「……入れるね」 「っ……」 優しく入り口を押し広げて姫が入ってきた。 ゆっくりとそれが奥へ届き、その感覚がナイトの背筋を抜けた。 「……うん」 いつもと違う感覚を確かめるようにナイトの中に自分自身を納めた姫は、 それがしっかりとそこに落ち着いたのを確認するとゆっくりと動き始めた。 「ぁ……」 「うん……いい感じ」 「あ、あ」 緩いリズムで濡れた音が響く。 姫がかすかに上気した顔でナイトの背中に指を這わせる一方で、 ナイトは想像以上のいつもとの違いに混迷しながら喘いでいた。 (何か……変、いつもと違う) 身体の奥から押し上げてくる感覚に歯止めがきかない。 「っふ、ぅ……あぁ……!」 いつもなら、正面から姫を受け止められて、心の準備が出来て、快楽に抗うことが出来た。 最初はそれでも性交の感覚をどこに逃がせばいいのか分からなくて泣き声をあげたものだったが、 やがて回数を重ねるうちに、そうやって翻弄されず自分を保つことが出来るようになったのだ。 今はそれができなかった。 (感じる、恥ずかしい……!) 背後から犯される感覚にどう対応していいか分からない。 抱きしめあい、口付けを交わしながらではないより直接的な性の動き。 それなのに呼吸や心音、体温はいつものように密に背中越しに伝わってくる。 深く、姫がナイトの中を貫いた。 「あ、あー!」 戸惑いに押し流され、ついにナイトが声を上げた。 その声に引かれ、もう一度姫が覆い被さるようにナイトの手に自らのそれを重ねた。 「……感じる?」 「ひぃん、あ……」 姫が腰を使うたびに、ナイトの口から断続的な喘ぎが漏れる。 ナイトは快楽に押し流され始めていた。 「……嬉しい。ね、こっち向いて……」 「ふ、ふぁ……?」 姫が、そっとその顔をナイトの顔に寄せた。 振り向いてぼうっとしたナイトは、少ししてその意図を理解する。 「……」 考えるより前に身体が動いていた。 目を閉じ、自分からも顔を寄せる。 ちゅ、と音を立てて唇同士が触れ合った。 お互いの唇と舌先が戯れるように求め合う。 随分と長い間そうしてから、姫はかすかな笑いを浮かべながら顔を離した。 その手がナイトの頭に伸びる。 「……」 「あ」 その髪を結んでいたリボンが、すっと姫の手で引き抜かれた。 続けてもう片方のリボンもほどかれ、さらりと音を立てて髪がベッドに落ちる。 無造作な長く伸ばしただけの髪型になったナイトは、半ば呆然として姫を見ていた。 「あ、あ……」 「……じゃ、続けるね」 再び姫が動き始めた。 「ああぁっ…………!」 打ち込まれる快楽と一緒に、それまでにない痺れが背筋を貫く。 髪を下ろされたナイトは、同時に心の鎧まではがされてしまったような喪失感を感じていた。 二つに分けて髪を留める大きなリボン。 自分のお気に入りのスタイルであるとともに、自分を勝気そうに見せるアイデンティティー。 それを取り払ってまっすぐに髪を下ろしたナイトはおとなしい少女にしか見えなかった。 ナイトは自分が何の力も無いただの娘になったような錯覚を覚えていた。 「気持ちいい?」 「ひあ、あ」 「もっと感じて」 「んあ、あああっ」 「ほら、もっと!」 「や、あ、あ、ああっ、あああああああっ!!」 姫が昂ぶり始めた情欲をナイトに叩きつけ始めた。 虚勢を剥がされて、自分さえ見失いかけた心に暗示のようにその情欲が刻み込まれていく。 スポンジが水を吸うようにナイトの心はそれを受け入れ始めていた。 歪んだ主従関係も、自分を保つための虚勢も、今は全てどうでもいい。 ただ今は、女として愛される悦んびを感じていたい。 「あ……」 (きもち、いい……………) 「ああぁーーーーーっっ!!」 涙を流しながらナイトは絶頂した。 背筋が強く反り返り、仰け反った喉が悲鳴のような叫びを搾り出す。 断末魔のような絶頂に合わせて体内が締まり、姫が小さく呻いて愛液にまみれた自分自身を引き抜いた。 「ひんっ」 引き抜かれる刺激でもう一度軽く痙攣したナイトが、糸が切れたようにがくりと俯く。 その身体に覆いかぶさって姫が放つ精液の熱さを背中に感じながら、ナイトはゆっくりと崩れ落ちた。 「……う……」 枕に顔を埋めるように前のめりに突っ伏して小さな声を出す。 頭の芯が鈍く痺れ、強力な倦怠感が全身を包み込んだ。 虚脱感に浸るナイトの耳元に、屈みこんだ姫が口を寄せる。 「……素敵だった」 そう囁くと側頭部に軽い口付けをして、姫はナイトの顔が向いてるのと反対側に倒れこんだ。 気怠げな腕が頭と腰に回り、ナイトを自分のほうへゆっくりと引き倒す。 そのまま抱き寄せられると虚ろな幸福感がナイトを包んだ。 (あ……) つ、と背中を精液がつたった。 思考の全てが熱に侵され、ぐずぐずに溶けきった理性で、ナイトはぼんやりと思った。 (今聞かれたら……何を聞かれても本当の気持ちを答えてしまいそう……) 抱きしめたまま、姫が囁いた。 「……ねえ、ナイト」 (あ……) 「あのね……」 どうしよう、という、何を聞かれるのか、という、恐れにも期待にも似た感情が駆け巡る。 「姫……」 そして、ヒビの入った器から水が流れるように、 ナイトの口からある言葉が勝手に零れ落ちようとした。 「私……」 「次は、目隠しを使いたいのだけど」 嬉しげに、楽しげに、姫が言った。 力の入らない首をゆっくりと巡らせ、ナイトが後ろの姫を見る。 ……正直、従者を辞めようかと一瞬本気で思った。 ―――――――――――――――――――― 「さ、ミロスに戻らなくちゃ」 翌日、カザンの城門前で旅支度をした姫が言った。 鎧を着込み荷物を背負ったナイトが、歩み寄りながら姫に言う。 「言われたとおりギルドオフィスにも連絡はしておきました。 向こうに着いても、しばらくはミロス支部の指示に従うようにとのことです」 「うん。セティス様からは危険なミッションには参加しないように言われてるけどどうかしらね」 「一応マレアイアから公式に連絡は行っていますし、あまり危険なミッションへの 参加要請は来ないでしょう。カザンとしてはそうも言ってられないかもしれませんが」 「そのとき考えるとしましょうか」 「そうですね」 ふふっと笑うと、姫は改めて隣に立つナイトに顔を向ける。 「さ、行きましょう」 「はい」 そして、歩き出す姫の後を着いてナイトは歩き出した。 「……」 「……」 「……」 「……あ」 「どうしたの?」 しばらく行った所で、ふとナイトは立ち止まった。 「あ、いえ……ええと、すみませんが先に行ってもらえませんか」 「忘れ物?それなら一緒に戻るけど」 振り返って尋ねる姫にナイトは首を振った。 「いえ。とにかく……すぐに追いつきますから」 「そう……分かったわ、すぐにね」 少し考えた末、姫はナイトの言うとおりに先へ歩いていった。 しばらくその背中を見送り、後ろ姿が小さくなったのを確認すると ナイトは背後のフロワロ畑に向かって声をかけた。 「……そこにいるんでしょ」 フロワロの中からひょこん、と人竜が頭を出した。 ナイトは深くため息をつく。 「はぁ……」 「えと、あの、だって……」 人竜がごにょごにょと困ったような申し訳なさそうな顔をして何か言う。 「……いいわ、好きにしなさい」 「え」 もう一度ため息をついて、ナイトは一言だけ呟いた。 人竜が意外そうに顔を見上げてくる。 「ただし。絶対他の人の前に出ないこと、私に迷惑をかけないこと。 もし破ったら、もう絶対に口を利かないからね。分かった?」 「う、うんっ!」 人竜の顔にぱあっと笑顔が広がった。 やれやれ、と肩をすくめてナイトは踵を返す。 再び人竜がフロワロに引っ込んだのを感じつつ、ナイトは向こうを見た。 まだ姫の姿は小さく見えている。 そして、ナイトは走り出した。 後ろからは人竜がフロワロの中を着いてくるのが気配で分かる。 ふと足音に気付き振り返った姫のもとへ、ナイトは足取りも軽く駆けていった。
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/88.html
やはり名前があると便利なので一応キャラ設定をば カエラ:デコローグ♀。第一人称の主。名前はマイギルドのローグより引用。 姉御:黒髪サムライ♀。デコログの師匠? アルフレッド:メガネヒーラー♂。デコログの『彼』。名前はマイギルドのヒーラーより引用。 空気。出てこない。 行住坐臥。 『行』は歩くこと。 『住』は立ち止まること。 『座』は座ること。 『臥』は寝ること。 つまり『行住坐臥』とは人間が取りうる全ての体勢、状態を表した言葉である。 ふむ。 で、この読み方さえ間違えそうな四字熟語がローグの強化スキル、 サムライ同行時に攻撃力を極端に上昇させる最高クラスのパッシブの名前となっている、と。 そのこころは? ――いついかなる時でも主の傍らに控え、その力を揮う忍の心構え。 と、いうことだろうか。 … …… ………無理! あたしはカエラ。十七歳で、見習いだけど一応ローグをさせてもらっている。 現在はとあるギルドにお世話になって絶賛修行中。 稽古をつけてくれているのがそのギルドの古参サムライ、『姉御』だ。 古参といってもギルド自体が新しいもんでまだ二十四歳だけど、まあおっかない人だ。修行中は特に。 で、これを言っちゃうのは恥ずかしいので一度しか言わないけどあたしは姉御をそれなりに尊敬している。 というか一生ついていこうと思っている。 付き合い方をを覚えてきて軽口を叩けるようになった今では絶対本人の前では言わないけど。 ここで話は行住坐臥に戻るが、 そんなあたしでも四六時中姉御にべったりくっついているなんて無理だ。 お互い息苦しくってしょうがないだろうし、あたしには世界で一番目か二番目に大好きな彼もいる。 何よりそんなことしたらひかれるのがオチだろう。 おおよそ少しでもATフィールドを持った人間には不可能な訳で、行住坐臥の解釈には別の案を持ってこなけりゃダメだ。 ……とはいえ、別の解釈なんて思いつかないし、大筋の解釈はこれで合ってると思うんだよなあ。 現在ローグの修行は四週間目、現在のステップは『行住坐臥編』。 いくら攻撃力の底上げが魅力的でも、別のスキルを優先するべきだったかなあ…… 「それはそうと寒いです、姉御」 「我慢しろ、この程度で寒いなどと言ってたら、っくしゅん」 「……」 「………寒いな」 「寒いです」 アイゼンの近くに、ヒヨロン神水洞と呼ばれる水のおいしい聖地がある。 普段人のいないそこの地下一階、水音の響く洞窟をあたし達は歩いていた。 「泉は……もうちょっと先だな」 「ねえ姉御、やっぱり四人で来たほうが良かったんじゃないかなぁ? 経験値にはレベル補正がかかるし、少人数のレベル上げはあんまり合理的じゃないんじゃ……」 「むう……それはそうだが実際他に暇なのがいないんだから仕方ないだろう」 「そりゃそうですけどね……」 ちなみにギルマスはカザンで政府から仕事をもらおうと交渉を重ね、他のギルメン四人は 現在ゴウガ竹林でフロワロ掃いに勤しんでいる。 残って暇になったあたし達はフロワロが無くなってかつ比較的雑魚敵の強いここにレベル上げに来たというわけだ。 「それにだな、私もお前も少しレベルを底上げして皆の足を引っ張らないようにいいだろう」 「ふぇ?姉御もですか?姉御は現段階で十分戦力じゃないですか」 「………そう思うか?」 姉御の横顔が若干苦しげに歪む。 苦々しげな困り顔と乾いた笑いを足して割ったような表情になった姉御はぐぬぬ、と唸りながら言葉を続けた。 「お前……私が戦っているとき、ファイターとメイジがどう思っているように見える?」 「えっと……頼りにしてるんじゃないですかね、姉御は安心して戦い方を任せておけるって言ってたし」 「それは本音じゃない……本音じゃないんだ」 「そうなんですか?」 あたしは何だか意外な感じがして姉御の顔を見た。 幼馴染トリオである姉御、リーダー、ギルマスはお互いを親友と認めていて、わだかまりなんて無いように見えたのに。 やっぱり本人達にしか分からない確執や葛藤があるもんなんだろうか。 「あいつらはな、本当は………本当は……………私に斬馬を取って欲しいと思っているんだ!」 「はえ?」 「確かにな、斬馬は強い!使いやすくて強い!無手のようにカウンターで待ちぼうけを喰らうこともないし、 居合のように腕が未熟なせいでイマイチな戦果になるなることも無い!なによりシンプルに火力が高くて 戦略上も用兵しやすいだろうさ!だがな!だが……だがな………」 竜頭蛇尾そして青菜に塩。 勢い込んで話しはじめた姉御はそこまで行くとしゅんとしょげ返って俯いてしまう。 「あ、いやでも仕方ないんじゃないかなー?ほら戦い方はその人にとっての重要なアイデンティティだし……」 「ファイターは本当は斧を使いたいけどパーティのために剣を取ってる」 「う」 「メイジは炎一直線で取りたいのに仕方なく無属性を取ってる」 「いやあれは適当なところで止めないと本当に役に立ちませんから」 「それなのに私だけ好きなようにスキルを取ってて、あいつらはそれに文句も言わず……」 あ、そういうことですか。 うーん……これは本人の気持ちの問題だからなあ…… 「あーじゃこーゆーのはどうですか。今は無手と居合をやらせてもらって、極めたと満足できるまでになったら 振りなおしで斬馬を取るってのは」 「うん……そうだな……それがいいかな……」 ひとまず話が落ち着き、姉御の気分も浮上してきたようだ。 話題は前向きなサムライ談義へと自然に移り変わっていった。 「だがまあ実際私は未熟もいいとこだ、例えば……燕返しという技を知っているか?」 「名前だけは聞いたような。連続で斬る技でしたっけ?」 「間違ってはいないが語弊があるな。正確には上段の構えから斬り下ろすと同時に刃を反転させて斬り上げる 高等スキルだ。刃の軌跡がツバメという鳥の急降下から瞬時に急上昇にスイッチする飛び方に似ている ことからこの名がついたと聞いたな」 「はあ」 「最高の一撃にかけるサムライの戦い方において一撃が二撃、二撃が一撃という極めて強力な技なんだが…… かなりの熟達者になると斬り上げた後更に斬り下ろす、一動作で三撃という境地に達することが出来る」 「一動作で三撃って……サムライの技はただでさえ一動作が速いのに」 「しかも三撃が三撃とも必殺の一撃だ。……しかしまあ、ここまでは私でも修行すれば出来るだろうと思っていた」 「ここまで……てーとまさか」 「双つ燕…………瞬間で四回だと……?先が見えんぞ……」 「はえー……」 取りとめも無くしゃべりながらあたし達は目的地の泉へと近付いていく。 ……正直このときのあたしはモンスターのうろつくダンジョンというものを舐めきっていて、ハントマンと呼ばれる者は 何の脈絡も無く突然命懸けの戦いに、ましてやもっと緊迫した戦いに放り込まれることがあるなんてことは想像してもいなかった。 「ちょっと、待て」 「はい?」 薄暗い洞窟の途中、かすかに日の光が差した場所で姉御が不意に立ち止まった。 警戒態勢に入り、辺りを探るように見回す姉御にあたしも周囲の状況に注意を払う。 「なんですか、なんか来ました?」 「分からん。分からんがそろそろ魔物が襲ってきてもいいはずなのに何も来ない、 それなのにどこからか悪意というか……狙われているような気がする」 この人が言うなら大体確かだ、全神経を集中して暗がりの先の気配を探る。 わずかな水音。空気の流れ。動くものの気配は感じられない。 「ねえ姉………」 「―――っ!」 振り向いた先には、こちらを見て思い切り息を呑む姉御の姿があった。 「!?」 慌ててもう一度背後を見やる。 ……何もいない。 あたしは困惑しながら姉御の顔をうかがう。 「あの……」 「……カエラ、こっちへ来い」 「え?」 「早く、こっちへ、来い」 そう言いながら姉御はじりじりと後ずさっていく。 「はい……あ、そこ水溜りですよ?」 「分かった、分かったから、早く、できるだけ静かに、その場所を離れて、こっちへ、来い……!」 げっ―――!! あたしは言われたとおり、そっと姉御のほうへ歩き出した。 抜き足、差し足、後ろを振り返る勇気なんて無い。 あたしが歩みを進めるごとに、姉御の表情が切羽詰っていく。と、次の瞬間、姉御が舌打ちしながら無手の構えで突っ込んできた! 「チッ―――!」 「うひゃあ!?」 右手であたしを引き倒すと同時に左手で触手を払う―――そうだ、敵はローパーだった。 武器を引き抜きながら何とか体勢を立て直し、もう一度自分がいたところに視線を投げる。 そこには岩に擬態した殻から触手を伸ばし、めくらめっぽう振り回して姉御を捕らえようとするローパー達がいた。 あたしは構えを取りながら奴らの数を確認する。 それにしても見事な擬態だった。加えて敵は暗い方からやってくるという思い込みから、あたし達は敵の先制を許してしまったのだ。 「姉御!」 敵の数が戦えるレベルであることを確認したあたしは苦戦する姉御の加勢に入る。 「……っのやろ……!」 だけど、冷静に考えれば軟体生物に接近戦というのは若干不利な判断だったかもしれない。 文字通り切れ目の無い攻撃に押され、あたし達は次第に防戦一方になっていく。 「くっ!いったん下がるぞ!合図したら同時に離れろ!」 「了解!」 「いち、にの、さんっ!」 一瞬出遅れたけど、半歩で追いつき姉御に並ぶ。 次の一歩で触手の追撃からスレスレ逃れ、 更に次の一歩で部屋の出口に至り、 最後の一歩でジャンプすると同時に姉御が視界から消える! …… 「はわたッ!?」 「ちょっ!水溜りあるって言ったじゃないですかああぁっ!!」 慌てて急ブレーキをかけるあたしのもとへ、カンカラと姉御のカタナがすっ飛んでくる。 あたしが水溜りと呼んだそれは、足がはまるほど大きな窪みに水が溜まったものだった。 「う」 派手にすっ転んだ姉御がものすごく嫌そうな顔をする。 その足首に巻きついた毒々しい色彩の触手が、次の瞬間姉御を力任せに引きずり戻した。 「―――ッ!ちいぃっ!!」 「姉御っ!!」 「来るな!――カエラ、後ろっ!」 引きずられる勢いにのせてローパーに蹴りを入れながら姉御が叫ぶ。 反射的に後ろから来たスカイフィッシュのかみつきをかわし、カウンター気味に短剣を突き立てる。 小型の魔物とはいえそれなりの重量があるスカイフィッシュが地面に落ちて息絶えるのを確認してから、 姉御のほうの状況をうかがう。 「この……いい加減にしろ………っ!!」 右腕を吊り上げられ、半ば身体の自由を奪われながらも姉御は必死にもがいていた。 どうする? 下手に動いて二の舞を踏むのは避けたい。 だけど放っておいて姉御の身に何かあったら元も子も無いし…… そんなことを考えている間に姉御に巻きつく職種は増え、ついにそのうちの一本が首にかかった。 「!?ちょっ、待っ……」 姉御の口から切羽詰った言葉が漏れる。 ええい、もう迷ってる暇は無い!一か八か、最大速度で切り込む! すう…… 覚悟完了。さあ、行くよ!! … …… ………そして。 「きゃんっ」 時が止まった。 「……え?」 思わず耳を簡単に掃除し、ついでに何度か手のひらを押し付けて離す。 えーと。耳に異常は無いようだ。 「あの……姉御?」 「あ、いや今のは……ひゃうっ!こら、変なところを触るな!!この馬鹿……」 なんて展開だろうか。 姉御は不自由な体勢のまま、先程とは違う意味で悶え、触手に抵抗し始めた。 「わ、だから、変なところに……ひんっ!ちょ、こら、くすぐった………」 その光景を見ていたあたしの脳裏に、ふと一つの単語が浮かび上がってきた。 「これって……触手プ」 「それ以上言ったら殺してやる!」 「いやだって、触」 「言ったら今すぐ殺してやる!!」 「いやでも、し」 「言ったら今すぐこの場所で、物理法則を捻じ曲げてでも殺してやるう!!!ってか絶交だ!今この時点でお前とは絶交だー!!」 「落ち着いてくださいって……。……なんか危険もなさそうだし、このままほっといてもいいかなー、なんて」 「冗談でもやめろ!ってか馬鹿なことを言ってる暇があったら助けろ!」 やれやれ。いっぺんに緊張が解けた。 さて、どうしようか。ヘタに近付くと二の舞なのは変わらないし…… ま、何とかなるか。命の危険さえなければどうだってなるもんね。 よし、まずは―― ギャオオオオオオオオオオォォォォォォォォォン……… ――なんで? あたしの脳裏に最初に浮かんだ言葉はそれだった。 なんであの声がするの? ここにはもうフロワロが無いのに、どうして―― 空気が変わる。 洞窟の奥から圧倒的な存在感が近付いてくる。 ダンジョンを舐めきったツケが今この場にまとめて帰ってくる。 ぞわり、と氷のような感覚があたしの骨の髄をわしづかみにした。 もしかしてあたしは、取り返しのつかないミスを―― 「あ……あ……」 そして、同時に。 もう一つの凶悪な脅威がその本性をあらわにする。 「――あ、きゃ………!?」 「っ!?」 姉御の声音が真剣に焦ったものに変わる。 「な……待て、こら!こいつ……本気で……!?まさか、こいつら………!」 「姉「来るな!」 切羽詰った本気の一喝に思わず助けに行こうとした足が止まる。 「来るな!前を向け!向こうから来る敵に集中しろ!!」 「でも」 「いいから! ……私は大丈夫だ、まだ殺されることは無い。 自分のミスで招いた事態だ、自分で何とかする! だから……だから!『何が聞こえても』こっちを見るんじゃない!!」 「……!!!」 指示を飛ばす間にも姉御はひとつひとつその抵抗を絡め取られていく。 あたしはガクガクと震えながら姉御に背を向け、洞窟の奥へと目を向けた。 あいつら特有の気配が近付いてくる中、あたしは何とか平静を取り戻そうと努力する。 OK、後ろには姉御、姉御は今動けない。あたしがここで食い止めるっきゃないんだ。 後ろの状況は考えないようにする。聞こえてくるものは全てシャットアウト、 でないと一瞬で緊張の糸が切れてしまいそうだ。 「ふー……っ!」 極限の緊張の中、ついに奴らがそこまで来る。洞窟の先の曲がり角から、一列に並んだ影が現れる! ――来た! ――――――ド ラ ゴ ン だ !! 奴らの姿が見えた瞬間、あたしは全力で飛び出し奴らに走る! 先頭の一際デカイ魚竜をいきなり踏み潰し、その先にいた熱帯魚を大型魚サイズにしたような小型の魚竜に斬り付ける。 さらにあたしの脇を抜けていこうとした奴を蹴り飛ばし、最後の一匹のかみつきをかわしながらバック宙で距離を取る! 着地してすぐさま構えを取り直すあたしにドラゴン共が殺意のこもった視線を投げてくる。 来るなら来い。 あたしは絶対に逃げない、死ぬまで相手になってやる! 次の瞬間、統率の取れた動きで一斉に襲い掛かってくるドラゴン共の中に、あたしはまたしても全力で突っ込んだ。 かわす、かわす、後ろから来た奴を受け流して斬る。 踏み込んで左右の敵をいっぺんに斬りながら更にジャンプしてデカイのの体当たりをかわしながら踏みつける。 そして着地と同時に反転、回転斬りで小さいのを払いつつデカイのに追撃を、くそ、もう一匹に喰われた!! 食い千切った勢いで離れて行くそいつに短剣を突き立てて生気を強奪する。 ちっ!出血は止まらないけど無視できる量だ、気にすることは無い! あたしは自分でも驚くほどの集中力と立ち回りでドラゴン共と渡り合っていた。 そもそも広い空間が無いと泳ぎ回れないこいつらに接近戦は考えられないだろう、 あたしはその優位をフル活用して奴らを攻め立てる。 ……と! 瞬時にバックステップして後ろに行こうとした奴を蹴り戻し、再び距離をつめて押し戻す。 まずいな…… あたし自身の立ち回りと反して、状況はあまりよくなかった。 さっきからこいつらが後ろに行こうとするたびに蹴り戻して距離をつめることを繰り返してるけど、 そのたびにあたしの立ち位置は後ろに下がってきてる。 後ろに行こうとするのが小さい方ならまだマシで、こいつでも目方は軽く十キロを超える。 ヘタすると重さが百キロを超えかねないデカイ方が本気で後ろに行こうとしたら……止めきれるか分からない。 そして、もうひとつ。 どんなにシャットアウトしようとしても耳に入ってきてしまう、もうひとつの『よくない状況』。 後ろから聞こえてくる、粘着質な音。抵抗して悶える声。かすかな悲鳴。 焦燥感が湧き上がる。 あのときの姉御の声音。そして殺害を目的としない一連のローパーの動き。 それらをあわせて考えてみれば、信じられないことだけどあいつらは一つの明確な目的を持って姉御を捕獲していた。 「ちくしょっ……!」 悪態をつくあたしの右隣を、またもや熱帯魚が抜けていこうとする。 だから、お前は、行くなっ!! 今度は一歩も引かずに回し蹴りで踵を叩き込んで戻す。 ……ドラゴン共から姉御を守る。それが、結果的に姉御を襲うあいつらを守ることにもなる。 あたしの苛立ちは加速した。 「……っのやろおおおぉぉ!!」 思い切り打ち上げて体勢を崩した熱帯魚に、苛立ちに任せて短剣を突き立てる。 その切っ先に半分身体を切断されかかり、熱帯魚が激しく血を噴き出した。 今だ!反撃を受ける前にここで止めを…… 「っくあっ!?」 そこへ横からデカイのの突進を喰らったもんだからたまったもんじゃない。 あたしは派手に吹っ飛ばされ、数メートル離れた岩盤に転がった。 「このっ!」 即座に体勢を立て直し、大口を開けて喰らいついてくる魚竜をかわす。 そしてすでに血まみれになっている頭部にすれ違いざまの一撃を叩き込んだ。熱帯魚は体勢を立て直している、畜生! 「ひあっ!?な、あ、この馬鹿!!駄目、やめろ!やめろ!やめろ!やめ、やっ、ぁあーーーーーーーー!!!」 ――あたしは黙って殲滅速度を上げた。 もう防御なんて必要無い、ひたすら斬れ。喰われたら生気を奪えばいいだけだ。 人間として大切な何かをそぎ落とし、あたしはノーガードで思考の余地さえない血みどろの消耗戦に移行する。 ――さっきの姉御の声。 何も考えるな ――洒落にならない悲鳴。 何も考えるな。 ――あれは、あの声は 何 も 考 え る ん じ ゃ な い !! あたしは全ての思考を停止して戦い続けた。 情け容赦の無い、必殺のコースでの連撃。 瀕死の熱帯魚二匹を続けざまに屠り、喰らいついてくる魚竜に短剣を突き立てる。 また頭骨に弾かれた、と思う間もなく右腕が強力な顎に挟まれた。 筋繊維が切れる音と骨の軋む音が響く。このままじゃあと五秒で腕ごと持っていかれる。 ……やってみろ! 渾身の力で体ごと腕をひねり、デカイ図体を洞窟の壁に押し付けて生白い腹に短剣を突き立て、そのままべりべりと腹をかっさばく。 そこまでしてようやく魚竜は内臓を溢れさせて息絶え、ゆっくりと床に落ちた。 最後はお前だ。 ほとんど死にかけで襲い掛かってくる熱帯魚に、カウンターで短剣を滑らせる。 躊躇無く振りぬいた短剣は今度こそ熱帯魚の身体を切断し、下半身が血を吹きながら床へ飛んでいく。 それなのに熱帯魚は上半身だけで襲い掛かり、あたしの左腕に喰らいついて離れなくなった。 「離れろ!こいつ……!!」 頭だけといっても過言ではない熱帯魚は、最後の力を振り絞って顎を噛み締める。 「……邪魔を、するな……さっさと、死ね!!」 神経の擦り切れる戦いで人間性の欠落したセリフを吐きながら、熱帯魚の頭を貫く。 動かなくなった熱帯魚を投げ捨てると、あたしは一瞬だけ他に敵がいないか確認してから姉御のカタナを取りに走った。 血が足りなくてくらくらする。まだだ、まだ休むわけには行かない。 カタナを拾い上げながらあたしは嫌な予感を押さえつけ、覚悟を決める。 早く、姉御を助けに行かなくちゃ……。あたしは全ての雑念を捨てて振り返った。 「………手遅れ、かな?」 ……詳しいことは、あまり覚えていない。 ただ、そこには完全に打ち崩された姉御がいた。 両腕を吊り上げられ、爪先立ちにさせられた状態で姉御は毒々しい触手に抱きしめられている。 その触手の中に、全ての気力を使い果たしたかのように一切の抵抗を見せず、陵辱に身を任せる姿が見えた。 何も映していない瞳はぼろぼろと涙をこぼし、その顔を涙と涎でぐしゃぐしゃにしている。 姉御は泣き声でうわごとのように誰かの名前を呼びながら、ただただ触手の動きに合わせて揺すられ続けていた。 みしり、と音がした。 不思議に思ってその音の出所を探す。 意外と近くにあった。あたしの手に握られた、姉御のカタナだ。 カタナはあたしの指を強く巻きつけながら、時折みしり、みしりと音を立てている。 …… あ、違うや。 あたしが指が白くなるほど強く、カタナを握り締めてるんだ。なんだ。 ――自分でもよくわからない怒りが、あたしの理性を焦がす。 なんだ、何でだろう。 どうしてこんなに腹が立つんだろう。 あたしは誰に怒ってるんだろう。 いや、分かる。誰にかは分からないけど、自分が何に怒ってるのかは。 あたしはあんな姉御を見たくなかったんだ。 姉御はあたしの師匠だ。 あたしは姉御を尊敬している。憧れてる。 だから姉御は、いつだって強くて、きれいで、優しく賢くて、自信に満ち溢れてなきゃ駄目なんだ。 思い込みだとか勝手に抱いた幻想だとか、そんなことは知ったこっちゃ無い。 あたしは姉御のようになりたいと思った。目標でいてくれなきゃ、困るのだ。 湧き上がる衝動に突き動かされ、握り締めたカタナを振りかぶる。 姉御。もう、自分がなにを言いたいのかすらも分からない。 ただ言葉に出来るのは一つ。 「しっかり………!」 思考を灼き尽くす炎に突き動かされるまま、思いっきり腕を引き絞る。 「しろーーーーーーーーーーーーー!!!!」 ぶん投げる。 全力で放ったカタナはあたしのやり場の無いごちゃまぜの感情をのせて飛んでいった。 そして、 止まるカタナ。 姉御のカタナは空中で静止していた。 ……持ち主の手に握られて。 「――遅い」 カタナが抜けないように結ばれている紐がするりとほどける。 そして、鞘から刃が抜き放たれると同時に―― 気付いた瞬間にはローパー達の触手はどれもこれもことごとく斬り飛ばされていた。 完全に無力化したローパーの残骸の中を、一人の鬼女が裸足で歩いてくる。 かける言葉など無く、ただ正面から見つめるだけのあたしの耳に、再び洞窟にこだまする咆哮が聞こえてきた。 ここはドラゴンの通り道らしい。 何も言わず、姉御が洞窟の奥に向かって構えを取った。 あたしもそれに習い、何も言わずに戦闘体制に入る。もうドラゴンが来ようが何が来ようが構わない気分だった。 「……情けないところを見せた」 え? 隣に立つ姉御から、小さく、そんな言葉が飛んでくる。 「お前が呼ばなければ、戻れなかった」 変わらない、静かな声。だけどあたしは、その声を聞いて隣に立つ姉御の顔を見上げた。 「すまなかった」 姉御は泣いていた。 声を出さず、洞窟の奥をまっすぐ睨み付けたまま静かに涙を流し続ける。 あたしはそれを見て、やはりこの人に憧れていることはもう出来ないと思った。 だけどそれはさっき感じたような失望に近いものじゃない。 「……ねえ、姉御」 返事は返ってこない。 「脇は、あたしが守るから。 邪魔する奴は、どいつもこいつもあたしが全部切り払うから。 ……だから姉御は、目の前にいる敵をひたすらぶった斬って」 そういいながら姉御の左へ、サポート位置で速攻の構えを取る。 しばらくして、一言だけ言葉が返ってきた。 「……頼む」 この感覚は、うまくいえない。 だけど、これがあたしの行住坐臥なんだろうか。 分からない。 分からないけれど、今やるべきことは一つ。 姉御に仇なす敵を打ち払う。 それだけだ。 ――――――――――――――――――――――――― 無事に帰ってくるなり、姉御は速攻で寝込んでしまった。 それが肉体的な疲労から来るものなのか、精神的な疲労から来るものなのかは分からない。 ただ、姉御は今も心底疲れきった様子でベッドに横になっている。 あたしはそっとそばに近寄り、ベッドの端に腰掛けた。 「……ねえ、姉御」 「ん……カエラか……?」 「あ……起こしちゃった?」 「いや……」 「……今回は、散々だったね」 「そうだな……私の未熟さが招いたことだ」 「そうでもないよ。あたしのせい……でもある。でも姉御は仕方ないって言うんでしょ?そうだよ、仕方ないよ」 「そうか。仕方ない、か」 「うん。……ねえ姉御…… …… ……辛かった?」 しばらくの間、あたしたちの間に沈黙が流れる。 「………夢を見たんだ。 幸せな………夢だった……」 ……あたしはあの時姉御が誰かの名前を呼んでいたことを思い出し、ふと思いついたことを訊ねる。 「……ねえ、姉御。姉御はこっちに来たとき名前を変えたって言ってたよね……。 もしかしてそれってさ、あ、答えなくてもいいんだけど、失恋が原因?」 姉御はゆっくりとこっちを見た。 「…… ………馬鹿。何言ってる」 姉御はそれだけ言って、向こうへ顔を向けてしまった。 あたしがその言葉を反芻しているうち、やがて再び静かな寝息が聞こえてきた。 その寝息を聞きながら、あたしは一つの決意を固めていた。 修行は終わりだ。明日から、あたしは自分の意思で、自分の戦い方で戦っていく。 この人は人間なんだ。人間だから、弱いところがある。 それならあたしは、この人の隣で弱いところを守ればいい。 ……そのために。 あたしはこの人の後ろをついて行っちゃいけない。 対等の立場に立つために、自分で戦わなくちゃいけないんだ。 ……追いつくのにどれだけかかるかわかんないけどね。 あたしは姉御の寝顔を見ながら、そう、胸に誓う。 自分の進む道を見定めたあたしは、やがてその決意を胸に秘めたまま眠気に誘われ、眠りの底に沈んでいった。 → 駆け出しローグの日記 プレロマにて ← 駆け出しローグの日記 ミロスにて
https://w.atwiki.jp/7thdragon/pages/125.html
メニュー:製品情報を編集した。項目並び替えとTGSステージイベントをTGS情報内に移動 -- (名無しさん) 2009-02-14 02 02 38 キャラトークの会話パターンの所で新規ページ1個作成MISS…管理PASSお持ちの方MISSの方の削除お願いします=■●_ -- (名無し竜さん) 2009-02-14 12 15 24 ◎キャラトークをパターン分けした人へ。あれじゃ会話内の名前消すの意味無いですよ。元からパターン○はこれ等のキャラがって字のみで分けてたならまだしも、キャラごとに会話載せてるんだから会話内の名前を消す意味がないです。 -- (名無しさん) 2009-02-14 20 42 27 今さっき修正したらなんか妙だと思ったら個人個人ごとに有ったページを対応毎の7つに減らして分けてたのね…。コメントに何も書かれて無かったから分からなかった_| ̄|○ この対応毎のならこれでOKだと思います。 -- (名無しさん) 2009-02-14 21 03 53 例えばちびキャラトーク(パターンE)という風にそれぞれのページに対してのリンクを繋がないと更新履歴が流れたらそのページを見られなくなるよ。あと項目名を後から変えるのも同じ問題が起こる。 -- (名無しさん) 2009-02-15 00 00 22 リンクならすでにpassの項目で繋いであります。(いざとなったら、上の検索もありますので) -- (不断) 2009-02-15 06 44 09 流れが速かったせいか過去ログがここ2つぐらい更新されてなかったので更新しまいた! -- (名無しさん) 2009-02-15 10 59 44 ↑2 気付かずに失礼しました。それと世界観関係を用語集に移動してみた。 -- (名無しさん) 2009-02-16 20 28 06 管理人さんへ:画像を最新のファンサイトキットのヤツに更新してちゃうだいませ。 -- (ゆで豆) 2009-02-17 22 36 38 ポッドキャストの第2回 後編更新しまいた!編集に3時間ぐらい掛かって大変ですた…。 -- (名無しさん) 2009-02-19 23 37 41 あー、ポッドキャスト2回目後編被ったね。ページ86に被ったのあるから、管理人さんすまんが、削除お願いします。 -- (名無しさん) 2009-02-20 00 09 50 ありゃ、もったいない。 -- (名無しさん) 2009-02-20 00 27 35 ページ作るときはここで宣言するとかした方がいいかな? -- (名無しさん) 2009-02-20 00 28 50 そうだね。ポッドキャストに関しては、ちょっと労力的に宣言したほうがいいかもしれんね。 -- (名無しさん) 2009-02-20 00 30 52 画像 更新しときました。 P86 削除しときました -- (狐耳モフりたい) 2009-02-20 02 11 02 後、今後も出ると思うので言っておくと消して欲しいページは数字なり何なりで言ってくれると分かり易くて嬉しいです。 -- (狐耳モフりたい) 2009-02-20 02 11 45 ポッドキャストのVol3とVol4を今から少しイヂリます。 -- (名無しさん) 2009-02-20 02 42 08 ポッドキャストのVol3とVol4少し編集し直しました。 -- (名無しさん) 2009-02-20 04 43 56 ファイターのとこにキャラ絵fullを貼ってみた。どうだろう? -- (ゆで豆) 2009-02-20 05 47 21 キャラFULLVrを公開されたもの全種貼ってみました。 更にサイズがでかすぎたので、最大化で4人入るようにサイズを調節しました。 -- (不断) 2009-02-20 07 17 01 ちびキャラトークを修正しまくってる人がいるみたいだけど、公式の改行部分を無視する理由ってないと思うので無駄じゃないかな? -- (名無しさん) 2009-02-20 10 16 31 基本は公式で区切られてる通りにここにも載せた方が良いよね。その方が実際に会話をやってる感じするし。 -- (名無しさん) 2009-02-20 11 27 37 ポッドキャストテキスト化してる人、マジ乙! -- (名無しさん) 2009-02-20 13 35 38 いくつかの項目を発売前情報にしまいました。 -- (名無しさん) 2009-02-20 20 52 50 ポッドキャスト第7回目のダイジェスト版を更新しまいた!いつも編集してくれてる方乙です。 -- (名無しさん) 2009-02-20 22 42 32 発売前情報を編集しまいた。 TGSステージイベントをpodcastからリンク。 -- (名無しさん) 2009-02-21 08 18 04 今日(2/21)午後からPodCastVol.06のテキスト化始めます。 -- (名無しさん) 2009-02-21 08 31 40 ↑Vol.6と言う事は第4回ですね。他のページとの兼ね合いもあるのでページ名は「Podcast 第4回」になりますのでよろしくお願いしますね。 -- (名無しさん) 2009-02-21 08 53 30 ビジネスエクスプレスのせいでヤフーカテゴリに登録できないな -- (名無しさん) 2009-02-21 15 52 48 暗号わかんないんだけど・・・ -- (名無しさん) 2009-02-22 12 47 51 PodCastVol.06のテキスト化できました。おそくなってスマソ。久しぶりにやったら、疲れたw -- (名無しさん) 2009-02-22 17 16 29 メイジの立ち絵て表示されてなくね? -- (名無しさん) 2009-02-23 02 05 46 はっ、公式もまだだったのか。失礼・・・ -- (名無しさん) 2009-02-23 02 06 41 本スレで同じ質問が度々出てるんで「Q&Aまとめ」ページを作ってみた。第2回までフォロー済み。 -- (ゆで豆) 2009-02-23 02 35 59 暗号ページに画像提供の文字があったので貼り付け。そのままでは大きすぎ、サイズ指定では見れなくなるのでサムネ表示に変更。 -- (不断) 2009-02-23 09 07 31 どこに書けばいいかわからないのでここに。ポッドキャストvol9の読み方が分からないという「サンセイ」は、音程のあるパート数が三つであることをいう「三声」だと思うよー。 -- (名無しさん) 2009-02-23 17 34 52 ポッドキャストのQ&Aとダイジェストはどっちかにしたほうがよくね? -- (名無しさん) 2009-02-24 00 03 45 ダイジェストはそのうち正式にテキスト化するまでの仮のものです。 -- (名無しさん) 2009-02-24 00 41 11 キャラクターページのニコ動リンクは要らなくね? -- (名無しさん) 2009-02-25 08 45 49 スレでキャラの人気投票がどうとか聞いたのでアンケートページを作りまいた -- (名無しさん) 2009-02-26 18 39 44 ソウルオブサマサじゃなくてスタースリーズの間違いだよね -- (名無しさん) 2009-02-27 00 27 53 俺が間違えた。スリースターズだた。 -- (名無しさん) 2009-02-27 00 30 24 アンケートの好きな♀キャラに帽子メイジが無いのですが -- (名無しさん) 2009-02-27 05 34 52 口を挟みますが……帽子メイジは♂では? -- (名無しk) 2009-02-27 22 23 25 アンケートの制限が無く、愛するキャラに連打が。。。 -- (名無しさん) 2009-02-27 22 27 01 出来れば携帯用メニュー作ってくれませんか?すいませんいつもは携帯厨なんで。。。 -- (名無しさん) 2009-02-28 00 27 46 発売後は更新速度が跳ね上がると予想しましたので、更新履歴を最初から確認可能な詳細表示を作成しました。 -- (不断) 2009-02-28 07 46 05 ためしにアンケートに600秒の編集制限を入れてみたけど -- (名無しさん) 2009-02-28 08 59 08 あれ復元したはずなのに戻ってない・・・? -- (名無しさん) 2009-02-28 14 56 41 復元したはずなのに戻らない…修正できる方よろしくお願いします。 -- (名無しさん) 2009-02-28 15 02 06 メニューのリンクがすべて同じ別のサイトに接続されていました(ウィルス確認)。気をつけてください。 -- (名無しさん) 2009-02-28 15 34 35 リンク戻してもまた変えられそうだから、管理人さん待ちかね -- (名無しさん) 2009-02-28 15 41 12 とりあえず荒らしであると思われるIP221.244.121.13からの編集を禁止させました。 -- (狐耳モフりたい) 2009-02-28 17 54 51 これで恐らく大丈夫だとは思われますが一応警戒文は残しておきます。 -- (狐耳モフりたい) 2009-02-28 17 58 12 乙です -- (名無しさん) 2009-02-28 18 06 33 お疲れさんです。 -- (名無しさん) 2009-02-28 19 06 31 メニューの項目名を最近使用していた感じに変更してみました。 -- (名無しさん) 2009-02-28 23 04 25 公式サイトへのリンクをバナータイプに変更。 -- (不断) 2009-03-01 06 05 56 アイテム等の値段には補足として物価100%時と記載した方がいいのではないでしょうか?各々で判断しろって事なら別にいらないかもしれませんが。 -- (名無しさん) 2009-03-01 22 15 20 ポストカードのほうはどうなったの? -- (名無しさん) 2009-03-02 01 42 19 外部リンクには別のブラウザ開くようにした方が良いのでは? -- (名無しさん) 2009-03-02 03 45 00 Podcst第9回テキスト化開始します。 -- (ゆで豆) 2009-03-02 03 52 39 パーティーメイキングページが「pukiwikiライクモード-ベータ版 」だったので削除後、@wkiモードで再作成+外部リンクだったので別ウインドウ展開に設定。 -- (不断) 2009-03-02 05 40 13 Podcast第5回テキスト化しまいた -- (み) 2009-03-02 11 26 38 Podcastのページ、公式の「Vol○」をWikiは「第○回」と表記してるけど、Wikiで「Vol」も使うと紛らわしくない? -- (名無しさん) 2009-03-02 18 59 21 サムライの前提スキル更新しました -- (名無しさん) 2009-03-02 21 28 58 メイジの前提スキルを更新しました -- (名無しさん) 2009-03-02 21 39 03 プリンセスの前提スキルを更新しました -- (名無しさん) 2009-03-02 21 57 31 全職のスキル欄を更新しまいた!他のページも随時更新していきます~ -- (山本さん) 2009-03-02 22 00 00 2度目のスキル欄調整完了しまいた!要望あればここでも良いので言ってくださいね~。 -- (山本さん) 2009-03-02 22 31 11 wiki内検索なくなった? -- (名無しさん) 2009-03-03 00 53 15 ↑上のと、携帯用メニューで充分。ということらしいです。 -- (不断) 2009-03-03 06 56 28 プリンセスの女王の教え、効果は微妙っぽいです PTレベル1118でブルーグラス2匹倒した場合、教え1ありの時は59、なしの時は56でした。プリンセスが複数いる場合やスキルレベルを上げた時の効果は追って検証します。 -- (名無しさん) 2009-03-04 00 35 55 もし割合で上昇するとなると、スキルレベル1で大体5%増? もし歌の確率や効果量がINT依存だったりしたら、候補には入れても良いかと -- (名無しさん) 2009-03-04 00 45 47 PT9999時、ラビ5を比較。女王の教え1:56 2:56。端数が切捨てで同じ値に? もしレベ1が5%増えるとして、元の値は53のはず。小数点以下を四捨五入してると仮定すると、レベル2では6%増? 仮定ばっかりで申し訳無いですが、参考程度に。 -- (名無しさん) 2009-03-04 00 57 53 PT10*4時 カエル2スライム2 2:80 3:80 4:80。 ……これはまさか、増えてないとかそういうオチ? 0→1は増えてたからそれは無いと思いたいが。 -- (名無しさん) 2009-03-04 01 26 38 管理人様ごめんなさい。 -- ( ) 2009-03-04 01 46 17 メニューから飛ぶと、変な所に飛ぶみたい。 -- (通りすがりの人) 2009-03-04 04 27 43 編集慣れてなくて七転八倒でしたが、復元しました -- (名無しさん) 2009-03-04 06 18 30 メイジのジエンドオブワールドの効果と前提スキル追加しました。 -- (名無しさん) 2009-03-04 13 07 28 スキル欄に関する要望よろしいでしょうか。どれがパッシブかわかるようにして頂けると非常にありがたいのですが。特に今回はリアクトとか勘違いする人も多いような気がして・・・ -- (名無しさん) 2009-03-04 17 30 34 犯人は誰だ!?のクエ報酬、フリーズのグラフとありますがショックのグラフやフレイムのグラフが手に入る場合もあるようです -- (名無しさん) 2009-03-04 19 26 09 ↑↑スキルの解説の欄に「常時発動スキル」って書いてあるのがパッシブスキルの事ですよ -- (名無しさん) 2009-03-04 19 38 30 犯人は誰だ!?の犯人宛全員分やってみまいた! 変種良く解らんので何方かお願いします。 -- (伏羲) 2009-03-04 23 30 44 書く前にエンターおしてしもうたw気弱な旅人「ショックのグラフ」 キザなマスター「ヒールエアロ」 常連客「フリーズのグラフ」 居眠り客「フレイムのグラフ」 カリユ「ストナル」 カップル男「サバイバルベルト」 カップル女「サフィオ」 -- (伏羲) 2009-03-04 23 39 08
https://w.atwiki.jp/7thdragon/pages/159.html
赤字はExスキル。 緑字はスイッチスキル。 青字はパッシブスキル。 共通スキル ファイター剣スキル 斧スキル その他 ローグ短剣・剣スキル 弓スキル フットワークスキル その他 サムライ斬馬スキル 居合スキル 無手スキル その他 ナイト盾スキル ガードスキル 騎士道スキル その他 メイジ炎魔法スキル 氷魔法スキル 雷魔法スキル マナ魔法スキル 星脈魔法スキル その他 ヒーラー回復魔法スキル 毒魔法スキル マナ魔法スキル その他 プリンセス聖声スキル 邪声スキル 鞭スキル その他 共通スキル 名称 最大Lv 効果 解説 必要SP POWボーナス 10 攻撃力、物理防御力がアップ ステータスPOWにボーナスを得る 2P SPDボーナス 10 行動順、回避率がアップ ステータスSPDにボーナスを得る 1P INTボーナス 10 魔法攻撃力、魔法防御力がアップ ステータスINTにボーナスを得る 1P ファイター 剣スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P ソードマスタリー 10 剣でのダメージ、スキルの習得に関係 剣を用いた技術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - キーンエッジ 10 敵単体に中ダメージ 剣を鋭く振り敵を切り裂く攻撃スキル ソードマスタリーLv1 3 4 ブラッドブレード 10 敵単体に小ダメージ+まれに出血 敵の弱点を狙って斬りつける攻撃スキル ソードマスタリーLv3 2 3 アタックキル 10 敵単体に小ダメージ+攻撃力ダウン 敵の武器を狙って切り裂く攻撃スキル ソードマスタリーLv3 3 4 ラッシュエッジ 10 対象とその左右の敵に中ダメージ 3体の敵に一度に斬りかかる攻撃スキル ソードマスタリーLv5 5 6 ファングブレード 10 オフェンシブ時発動 中+まれに麻痺 剣を回転させて敵の神経を狙う攻撃スキル ソードマスタリーLv5オフェンシブスイッチLv3 3 4 エレメントフォロア 10 デフェンシブスイッチ状態時発動 属性ダメージ 味方の攻撃魔法と同時に斬る攻撃スキル ソードマスタリーLv5デフェンシブスイッチLv3 5 6 グランドバスター 10 敵全体に中ダメージ 大地を駆け敵全体を一閃する攻撃スキル ソードマスタリーLv8 8 9 10 ヘキサスパイク 1 Ex 敵単体に特大ダメージ 敵を連続で6回斬る伝説の攻撃スキル ソードマスタリーLv10クエスト『弔い酒と祝い酒』完了後に習得可 0 - - Lv1 斧スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P アクスマスタリー 10 斧でのダメージ、スキルの習得に関係 斧を用いた技術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - パワークラッシュ 10 敵単体に大ダメージ 力をためて敵を斬りつける攻撃スキル アクスマスタリーLv1 3 4 バランスキル 10 敵単体に小ダメージ+状態異常率アップ 正中線を叩きバランスを崩す攻撃スキル アクスマスタリーLv3 3 4 ディフェンドキル 10 敵単体に小ダメージ+防御力ダウン 敵の防具を狙って叩き壊す攻撃スキル アクスマスタリーLv3 3 4 スタンバッシュ 10 敵単体に中ダメージ+スタン 斧の柄で敵を吹き飛ばす攻撃スキル アクスマスタリーLv5 3 4 アローフォロア 10 オフェンシブ時発動 単体大ダメージ 味方の矢と同時に斬りかかる攻撃スキル アクスマスタリーLv5オフェンシブスイッチLv3 3(取得表記は5) 4(取得表記は6) シールドアクス 10 デフェンシブ時発動、自ダメージ軽減 斧を盾のように構え攻撃を受けとめる アクスマスタリーLv5デフェンシブスイッチLv3 2 3 パージ 10 一定LIFE以下の敵を確実にしとめる 弱った敵を一撃で粉砕する攻撃スキル アクスマスタリーLv8 5 6 タイダルウェイブ 1 Ex 敵単体に特大ダメージ+まれに技不能 上空から突撃する伝説の攻撃スキル アクスマスタリーLv10クエスト『弔い酒と祝い酒』完了後に習得可 0 - - Lv1 その他 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P ミートイーター 1 宿屋に泊まるまで有効な常時発動スキル 敵の肉を食べてステータスが増加する INTボーナスLv1 - - Lv1 ダブルアタック 10 常時発動スキル 通常攻撃がまれに2回攻撃になるスキル ソードマスタリーLv5アクスマスタリーLv5 - ~Lv7 Lv8~ - オフェンシブスイッチ 5 攻撃力アップ+オフェンス状態に移行 攻めに集中し攻撃力を高める体術 - 5 - Lv2~ Lv1 - デフェンシブスイッチ 5 防御力アップ+デフェンス状態に移行 守りに集中し防御力を高める体術 - 5 - ベルセルク 5 攻撃力大アップ+出血 血を吹く程全身に力をこめる体術 POWボーナスLv3 5 - ~Lv5 - ジェノサイドタスク 5 全員コマンド不能+攻撃力アップ 敵は全滅するまで攻撃を続けるスキル POWボーナスLv3SPDボーナスLv3 2 3 - キリングリアクト 1 ターンの最後に再行動 敵にとどめをさした高揚感を使ってターンの最後にもう1度行動できる SPDボーナスLv1 3 - - Lv1 - エンドルフィン 5 自分の全状態異常を回復 脳内麻薬を操り苦痛を消し去るスキル INTボーナスLv3 5 4 3 2 1 - ~Lv5 - マックシングコール 1 Ex 味方全員のMAXLIFEがアップ 戦士の雄たけびで味方を鼓舞するスキル クエスト『大いなる冒険家』クリアPOWボーナスLv10 0 - - Lv1 ローグ 短剣・剣スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P ソードマスタリー 10 剣でのダメージ、スキルの習得に関係 剣を用いた技術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - ダガーフェティシュ 10 短剣装備時、武器攻撃力が上昇 常時発動スキル ソードマスタリーLv5 - タランテラ 10 敵単体に小ダメージ(突)+まれに麻痺 神経を的確に刺し麻痺させる攻撃スキル ソードマスタリーLv1 2 3 スコルピオ 10 敵単体に小ダメージ(突)+まれに毒 猛毒を塗った剣で敵を刺す攻撃スキル ソードマスタリーLv3 2 3 ヴァンパイア 10 敵単に小ダメ(突)+回復 出血時効果アップ 剣を刺し生気を吸いあげる攻撃スキル ソードマスタリーLv3 2 3 ソードトラップ 5 攻撃してきた敵に大ダメージ 敵の攻撃に罠をはり身構える攻撃スキル ソードマスタリーLv5POWボーナスLv5 8 - Lv2~ Lv1 - マスクドペイン 5 古傷を麻痺させるスキルでそれ以降の状態異常をペインカウンターとして蓄積する 敵の感覚を破壊し苦痛に気づかなくする ソードマスタリーLv8 5 4 3 - トリプルキス 10 ペインLV3以上の敵に大ダメージ 敵が無自覚だった苦痛を一気に開放する マスクドペインLv3 4 5 ~Lv7 Lv8~ - 恍惚のキス 1 Ex ペインLV5以上の敵に大ダメージ 敵が無自覚だった苦痛を一気に開放する マスクドペインLv5帝国領・バ=ホにて瀕死の兵士に教わる orミッション『謎の帝竜討伐』時に入口でジェッケに教わる 0 - - Lv1 弓スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P ショットマスタリー 10 弓を用いた技術の習熟度弓スキルの威力や習得に関係する 常時発動スキル - - ~Lv5 Lv6~ - シーカー 1 低下した弓の命中率を回復 リラックスして集中力を取り戻すスキル ショットマスタリーLv1 1 - Lv1 - スリープショット 10 敵単体に小ダメージ+まれに睡眠 催眠音の羽をつけた矢を放つ攻撃スキル ショットマスタリーLv3 3 4 ~Lv7 Lv8~ - パニックショット 10 敵単体に小ダメージ+まれに混乱 惑いの閃光を発する矢を放つ攻撃スキル ショットマスタリーLv3 3 4 ヘッドショット 10 敵単体に中ダメージ+まれに即死 敵の頭部を狙って射抜く攻撃スキル ショットマスタリーLv5 4 5 ソニックショット 5 攻撃してきた敵に大ダメージ 敵の放つ飛び道具を迎え討つ攻撃スキル ショットマスタリーLv5 4 5 - Lv2~ Lv1 - デュアルショット 5 敵単体に小ダメージ×2 2本の矢をつがい一度に放つ攻撃スキル ショットマスタリーLv8 4 5 - フォーリングスター 1 Ex 3ターン後に敵単体に特大ダメージ 上空に矢を放ち時間差で攻撃するスキル ショットマスタリーLv10帝国領・バ=ホにて瀕死の兵士に教わる orミッション『謎の帝竜討伐』時に入口でジェッケに教わる 0 - - Lv1 フットワークスキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P フットワークマスタリ 10 フットワークを用いた技術の習熟度フットスキルの威力や習得に関係する 常時発動スキル - - ~Lv7 Lv8~ - サンドキック 10 敵単体に高確率で盲目 砂を蹴りあげ短時間目をふさぐスキル フットワークマスタリLv3 4 5 リプレイスファースト 5 対象の味方をターン最速で行動させる 自分の行動を捨て味方の動きを誘導する フットワークマスタリLv3SPDボーナスLv3 4 3 2 1 0 - Lv1~ - エスケイプスタンス 5 逃走率アップ+逃走時のダメージ軽減 味方全員に逃走準備をうながす フットワークマスタリLv5 5 4 3 2 1 - ハイディング 5 狙われ率低下+アンブッシュ状態へ移行 相手の影に潜み奇襲のチャンスを待つ フットワークマスタリLv8 5 6 - Lv2~ Lv1 - その他 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 行住坐臥 10 侍がいる場合に攻撃力ボーナスを得る 常時発動スキル POWボーナスLv3INTボーナスLv3 - ~Lv7 Lv8~ - ローグズアイ 10 戦闘後に敵の死体から小銭を発見する 常時発動スキル INTボーナスLv5 - キラーズアトラクト 5 フィールドでエンカウント率アップ 殺気を周囲に解放し敵をひきつける - 5 4 3 2 1 - Lv1 - トリックリアクト 1 ターンの最後に再行動 奇襲攻撃やトラップが成功するとターンの最後にもう1度行動できる SPDボーナスLv5 4 - - Lv1 - サクリファイス 1 Ex 敵全に特ダメ+味全回復+自キャラ消滅 自らの命を犠牲に天変地異を起こす クエスト「永久なる安息」完了後に習得可 0 - - Lv1 サムライ 斬馬スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 斬馬スイッチ 5 攻撃力アップ+斬馬構えに移行 上段に構え力強く振り下ろすスタイル カタナマスタリーLv3 2 - Lv2~ Lv1 - 縦一文字 10 敵単体に中ダメージ 前方に一文字に振り下ろす攻撃スキル 斬馬スイッチLv1 2 3 ~Lv7 Lv8~ - 雷磊(らいらい) 10 敵単体に雷属性ダメージ 雷の如く激しく打ちつける攻撃スキル 斬馬スイッチLv3 2 3 轟 10 敵単に特ダメ+スタン・3ターン無手に 武器を壊すほどの力で叩く攻撃スキル 斬馬スイッチLv4 3 4 逆刃打ち 10 敵単体に小ダメージ+まれに睡眠 刀の峰で敵を叩き気絶させる攻撃スキル 斬馬スイッチLv5 2 3 双つ燕 1 Ex 敵単体に4回攻撃+高確率で出血 燕の軌道を真似て瞬間で4度切るスキル ミロス連邦国北西の建物の本棚の本で解放ゼスの家の本棚で解放 0 - - Lv1 居合スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 居合スイッチ 5 速度アップ+居合構えに移行 抜付けに構え素早く打ち出すスタイル カタナマスタリーLv3 2 - Lv2~ Lv1 - 先手断ち 10 ターン最速攻撃+敵単体に中ダメージ 前傾に立ち誰よりも先に動く攻撃スキル 居合スイッチLv1 2 3 ~Lv7 Lv8~ - 吹雪 10 敵単体に氷属性ダメージ 冷気を感じるほど鋭く射貫く攻撃スキル 居合スイッチLv3 2 3 絶刃打ち 10 敵単体に中ダメージ+まれに技不能 神経を切断し動きを封じる攻撃スキル 居合スイッチLv4 3 4 首落 10 敵単体に中ダメージ+高確率で即死 抜付けて敵の首をはねる攻撃スキル 居合スイッチLv5 5 六尺首落 1 Ex 敵全体に即死または特大ダメージ 縮地して広範囲を斬り伏せる攻撃スキル 居合スイッチLv5アイゼン王宮の本棚の本で解放ゼスの家の本棚で解放 0 - - Lv1 無手スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 無手スイッチ 10 通常攻撃でまれに即死+無手構えに移行 武器を持たず己の拳で戦うスタイル(武器装備時も一時的に素手状態となる) - 1 2 Lv2~ Lv1 - 明王 10 敵単体に炎属性ダメージ 炎の如く苛烈に拳を打ち出す攻撃スキル 無手スイッチLv3 2 3 ~Lv7 Lv8~ - 斬撃雲身 5 斬攻撃無効化+大ダメまたは即死 線を受け流しつつ破壊する特殊な体術 無手スイッチLv5 3 4 - Lv2~ Lv1 - 壊撃雲身 5 壊攻撃無効化+大ダメまたは即死 面を受け流しつつ破壊する特殊な体術 無手スイッチLv5 3 4 - 突撃雲身 5 突攻撃無効化+大ダメまたは即死 点を受け流しつつ破壊する特殊な体術 無手スイッチLv5 3 4 - 阿修羅 1 Ex 敵単体に特大ダメージ+スタン 鋼の拳で6発つるべ打ちする攻撃スキル ネバンプレス王宮の本棚の本で解放ゼスの家の本棚で解放 0 - - Lv1 その他 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P カタナマスタリー 10 カタナスキルの威力や取得に関係する カタナを用いた技術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - 貫掛け 10 敵単体に中ダメージ 自然体から刀で斬りかかる攻撃スキル(武器装備時のみ使用可能) カタナマスタリーLv1 3 4 鎧通し 10 敵単体に中ダメージ 自然体から拳を繰り出す攻撃スキル(素手状態でのみ使用可能) POWボーナスLv1 2 3 獅子奮迅の攻め 5 ターン経過により攻撃力アップ 徐々に高揚感を高めていく強化スキル POWボーナスLv5 5 - Lv2~ Lv1 - 徹頭徹尾の守り 5 ターン経過により防御力アップ 徐々に集中力を高めていく強化スキル POWボーナスLv5 5 - 刃下のリアクト 1 ターンの最後に再行動 大きな傷をおったピンチを機に転じターンの最後にもう1度行動できる SPDボーナスLv5 4 - - Lv1 - 鬼の形相 5 自分のLV以下のエンカウント率ダウン 鬼の形相でねり歩き周囲を威嚇する POWボーナスLv1INTボーナスLv1 5 4 3 2 1 - Lv1~ - 練丹 5 自分のLIFEを中回復する 体内の気を練る事で傷を癒やす回復スキル INTボーナスLv3 4 - Lv2~ Lv1 - 無双スイッチ 1 全構えスキルが使用可・LIFE90%~のみ あらゆる構えを捨てさったスタイル 斬馬スイッチLv5無手スイッチLv5居合スイッチLv5 5 - - Lv1 ナイト 盾スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P シールドマスタリー 10 盾スキルの威力や習得に関係する 盾を用いたスキルの習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - フロントシルド 10 前衛へのダメージ軽減 前衛への攻撃に備え味方を守るスキル シールドマスタリーLV3 3 4 バックシルド 10 後衛へのダメージ軽減 後衛への攻撃に備え味方を守るスキル シールドマスタリーLV3 3 4 ファイアブレイク 10 味方全員への炎ダメージを大幅に減少 盾を用いて炎を大幅に無力化するスキル シールドマスタリーLV5 3 4 フリーズブレイク 10 味方全員への氷ダメージを大幅に減少 盾を用いて氷を大幅に無力化するスキル シールドマスタリーLV5 3 4 ショックブレイク 10 味方全員への雷ダメージを大幅に減少 盾を用いて雷を大幅に無力化するスキル シールドマスタリーLV5 3 4 シルドパニッシュ 10 敵単体に大ダメージ+まれにスタン 盾を体の正面に構え突撃する攻撃スキル シールドマスタリーLV8POWボーナスLV3 8 9 10 アルテマガード 1 Ex 味方全員の全属性防御力アップ 全ての攻撃を予測し軽減する強化スキル シールドマスタリーLV10『カザン奪還作戦』開始後にミロスでグリフと会話すると取得可 0 - - Lv1 ガードスキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P ガードマスタリー 10 ガードスキルの威力や習得に関係する 防御技術を用いたスキルの習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - 防御体術 10 体術でまれに物理ダメージを半減する 一定確率で効果する常時発動スキル ガードマスタリーLv5POWボーナスLv5 - パリング 5 自分への物理攻撃を無効化する 剣の切っ先で敵の攻撃を弾くスキル ガードマスタリーLv3 4 5 6 - Lv1~ - マナパリング 5 自分への魔法攻撃を無効化する 剣の切っ先で敵の魔法を払うスキル ガードマスタリーLv3 4 5 6 - シリアスハート 10 自分の全属性防御力アップ 決死の覚悟で己を鋼に変える強化スキル ガードマスタリーLv5 3 4 ~Lv7 Lv8~ - ディフェンスシフト 10 味方全員の物理防御力アップ 守りの陣形で敵の攻撃を防ぐ強化スキル ガードマスタリーLv5シリアスハートLv3 4 5 6 ガーディアン 10 LIFE50%以下の味方をかばう 傷ついた味方を守護するスキル ガードマスタリーLv5騎士道マスタリーLv3 3 4 タフネスハート 10 自分の最大LIFEがアップ 勇気をふるい限界を超える強化スキル ガードマスタリーLv8 3 4 アルテマパリング 1 Ex 自分への全攻撃を無効化する 敵の全ての攻撃を斬り流すスキル ガードマスタリーLV10『カザン奪還作戦』開始後にミロスでグリフと会話すると取得可 0 - - Lv1 騎士道スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 騎士道マスタリー 10 騎士道スキルの威力や習得に関係する 騎士の心得のスキルの習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - クレンチング 5 LIFE0でも精神力で生き残る 一定確率で効果する常時発動スキル 騎士道マスタリーLv8 - Lv2~ Lv1 - ナイトブレード 10 敵単体に小ダメージ 弱き者を守るため剣をふるう攻撃スキル 騎士道マスタリーLv1 2 3 ~Lv7 Lv8~ - セイブザクイーン 1 Pオーダーの対象敵に通常攻撃の二倍ダメージ 姫に仇なす敵を打ち滅ぼす攻撃スキル 騎士道マスタリーLv3 4 - - Lv1 挑発 5 狙われ率アップ+挑発状態に移行 敵を挑発し攻撃を自分に向けるスキル 騎士道マスタリーLv5 4 3 - Lv2~ Lv1 - 騎士の憤怒 5 死者がいる時に敵全体に大ダメージ 敵に騎士の怒りをぶつける攻撃スキル 騎士道マスタリーLv8 3 4 - Lv1~ - その他 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P ガードリアクト 1 ターンの最後に再行動 敵の攻撃を防いだ勢いを利用しターンの最後にもう1度行動できる SPDボーナスLv5 4 - - Lv1 - キュア 10 味方単体のLIFEを回復 騎士の心得の1つである応急手当を行う INTボーナスLv1 2 3 ~Lv7 Lv8~ - キュアII 10 味方単体のLIFEを大回復 騎士の心得の1つである応急手当を行う INTボーナスLv5 4 5 6 7 ウォークセーフ 5 フィールドでのダメージを軽減 地形による危機を学習し味方を守る INTボーナスLv3 3 - Lv1~ - メイジ 炎魔法スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P フレイムマスタリー 5 炎魔法スキルの威力や習得に関係する 炎を用いた魔法技術の習熟度 - - ~Lv4 Lv5 - フレイム 5 敵単体に炎属性ダメージ 火炎を発生させ敵を燃やす攻撃スキル フレイムマスタリーLv1 3 4 5 6 7 - ヴォルケイノ 5 敵全体に炎属性ダメージ 溶岩爆発を発生させる攻撃スキル フレイムマスタリーLv3フレイムLv3 3 4 5 6 7 - フレイムヴェイル 5 対象に攻撃した敵に炎属性ダメージ 味方に炎の鎧を与え触れた敵に反撃する フレイムマスタリーLv3 3 4 5 6 7 - 煉獄の創造 1 Ex 敵全体に炎属性の特大ダメージ コロナを発生させる攻撃禁術スキル フレイムマスタリーLv5フレイムLv5ヴォルケイノLv5サルベージャー入手後、ワールドマップ2,3一番下のライン経度は港町と魔法都市の間 0 - - Lv1 氷魔法スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P フリーズマスタリー 5 氷魔法スキルの威力や習得に関係する 氷を用いた魔法技術の習熟度 - - ~Lv4 Lv5 - フリーズ 5 敵単体に氷属性ダメージ 氷塊を発生させ敵を凍らせる攻撃スキル フリーズマスタリーLv1 3 4 5 6 7 - ブリザード 5 敵全体に氷属性ダメージ 強烈な吹雪を発生させる攻撃スキル フリーズマスタリーLv3フリーズLv3 3 4 5 6 7 - フリーズヴェイル 5 対象に攻撃した敵に氷属性ダメージ 味方に氷の鎧を与え触れた敵に反撃する フリーズマスタリーLv3 3 4 5 6 7 - 絶零の創造 1 Ex 敵全体に氷属性の特大ダメージ 絶対零度を発生させる攻撃禁術スキル フリーズマスタリーLv5フリーズLv5ブリザードLv5サルベージャー入手後、ワールドマップ2,2一番下のライン禁忌の扉から少し左のフロワロの中 0 - - Lv1 雷魔法スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P ショックマスタリー 5 雷魔法スキルの威力や習得に関係する 雷を用いた魔法技術の習熟度 - - ~Lv4 Lv5 - ショック 5 敵単体に雷属性ダメージ 雷を発生させ敵を感電させる攻撃スキル ショックマスタリーLv1 3 4 5 6 7 - ボルトストーム 5 敵全体に雷属性ダメージ 電磁嵐を発生させる攻撃スキル ショックマスタリーLv3ショックLv3 3 4 5 6 7 - ショックヴェイル 5 対象に攻撃した敵に雷属性ダメージ 味方に雷の鎧を与え触れた敵に反撃する ショックマスタリーLv3 3 4 5 6 7 - 神鳴の創造 1 Ex 敵全体に雷属性の特大ダメージ 無数の天雷を発生させる攻撃禁術スキル ショックマスタリーLv5ショックLv5ボルトストームLv5サルベージャー入手後、ワールドマップ3,3サイモン近くから左に歩いていける限界まで進み南へマップ上で右の小島の下端あたりまで南下した辺り 0 - - Lv1 マナ魔法スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 5P マナマスタリー 5 マナ魔法スキルの威力や習得に関係する マナを用いた魔法技術の習熟度 - - ~Lv4 Lv5 - マナバレット 5 敵単体に無属性ダメージ マナの塊で敵を狙撃する攻撃スキル マナマスタリーLv1 3 4 5 6 7 - ヘヴンズプレス 5 敵全体に無属性ダメージ マナの雲を爆発させる攻撃スキル マナマスタリーLv3マナバレットLv3 3 4 5 6 7 - ヒーリングマナ 1 自分のMANAを小回復 しばし瞑想し精神力を回復するスキル マナマスタリーLv4 0 - - - Lv1 - メイジズコンセント 1 次に使う魔法の威力が高くなる 長時間かけて大威力の魔法を駆動する マナマスタリーLv5 8 - - - - Lv1 星脈魔法スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P プラネットマスタリー 5 惑星術スキルの威力や習得に関係する 星脈を用いた魔法技術の習熟度 - - ~Lv4 Lv5 - ポータルジャンプ 5 直前に使用したポータルへ移動 星脈に乗りパーティをワープさせる プラネットマスタリーLv1 8 7 6 5 2 - Lv2~ Lv1 - イグジット 5 今いるダンジョンの出口へ移動 星脈に乗りパーティをワープさせる プラネットマスタリーLv3 8 7 6 5 2 - シールドクラフト 10 自分への一定ダメージを無効化する 己に圧縮空気の盾を作り敵の攻撃を防ぐ プラネットマスタリーLv4 4 5 6 7 8 ~Lv7 Lv8~ - ジエンドオブワールド 1 Ex 敵に無属性の特大ダメージ+まれに技不能 旧大戦で使われた終末を呼ぶ攻撃スキル プラネットマスタリーLv5マナバレットLv5ヘヴンズプレスLv5マスカミ遺地の下ルート。上左下上右右下右上左上下右下左下上右右上 0 - - Lv1 その他 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 薬学 5 薬に精通し回復アイテムの効果をアップ 戦闘中常時発動スキル INTボーナスLv3 - Lv1~ - 鑑定学 5 眼を鍛え戦闘後アイテム入手率をアップ 常時発動スキル INTボーナスLv5 - ヒーラー 回復魔法スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 回復マスタリー 10 回復魔法スキルの威力や取得に関係する(回復量&速度↑) 回復術を用いた技術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - キュア 10 味方単体のLIFEを回復 マナを与えて治癒力を高める回復スキル 回復マスタリーLv1 2 3 キュアII 10 味方単体のLIFEを大回復 圧縮マナで深い傷を治癒する回復スキル 回復マスタリーLv5 4 5 6 7 5 キュアオール 10 味方全体のLIFEを中回復 マナ海を作り味方全体を癒す回復スキル 回復マスタリーLv8キュアII Lv5 16 18 20 リカヴァI 5 味方単体の麻痺・毒・睡眠・盲目を回復 生命の流れを正し状態異常を治す 回復マスタリーLv3 3 1 - Lv1~ - リカヴァII 5 味方単体の恐怖・石・呪い・混乱を回復 精神の流れを正し状態異常を直す 回復マスタリーLv5 3 1 - リザレクション 10 味方単体の戦闘不能を回復 傷つき倒れた味方を復活させるスキル リカヴァI Lv5リカヴァII Lv5 14 16 18 ~Lv7 Lv8~ - クラフトマナ 5 味方全体のMANAを小回復 自らのマナを増幅し分け与えるスキル。 回復マスタリーLv10INTボーナスLv5 5 - Lv2~ Lv1 - 奇跡の代行者 1 Ex 味方全体のLIFE・状態異常を回復 星と対話を行い奇跡の回復を行うスキル リザレクションLv5解放後カザン 町の右側中央あたりの家の人に話しかける 0 - - Lv1 毒魔法スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P ベノムマスタリー 10 毒魔法スキルの威力や取得に関係する 毒を用いた魔法技術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - ベノム 10 敵単体に高確率で毒 毒針を用いて敵に毒を与えるスキル ベノムマスタリーLv1 3 4 5 6 ベノムミスト 10 敵全体に高確率で毒 毒霧で範囲内の敵に毒を与えるスキル ベノムマスタリーLv3ベノムLv3 7 8 9 10 ベノムインフェクタ 10 対象に攻撃した敵に高確率で毒 味方に毒の鎧をまとわせ触れた敵を冒す ベノムマスタリーLv5 3 4 5 6 ベノムアンプリフ 5 毒にかかった敵のダメージをアップする 毒性を強化し威力を増幅するスキル ベノムマスタリーLv8ベノムLv5 7 8 9 - Lv2~ Lv1 - マナ魔法スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P マナマスタリー 10 マナ魔法スキルの威力や取得に関係する マナを用いた魔法技術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - レジストエレメント 10 味方単体の魔法防御力アップ マナ壁で魔法耐性を上げる強化スキル マナマスタリーLv3 3 4 5 ライフサルベージョン 10 対象者はLF0でもまれに生き残る 味方にマナを与え救命するスキル マナマスタリーLv5リザレクションLv3 4 5 ヒーラーズコンセント 5 リカヴァとリザレクションを全体効果に 長時間かけて大威力の魔法を駆動する マナマスタリーLv5 5 4 3 2 1 - Lv1~ - ヒーリングマナ 1 自分のMANAを小回復 しばし瞑想し精神力を回復するスキル マナマスタリーLv8 0 - - Lv1 その他 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P グレイトワーカー 5 肉体に優しい労働で採取回数が増加する 常時発動スキル POWボーナスLv3 - Lv1~ - 敵感知 10 周囲の相を読み取り敵の先制攻撃を防ぐ 一定確率で発動する常時発動スキル SPDボーナスLv1INTボーナスLv1 - ~Lv7 Lv8~ - 解剖学・小 10 小動物に対してクリティカル率が上がる 常時発動スキル INTボーナスLv1 - 解剖学・大 10 大動物に対してクリティカル率が上がる 常時発動スキル INTボーナスLv3 - デッドマンズリアクト 1 ターンの最後に再行動 味方が倒れた時に医師の使命感でターンの最後にもう1度行動できる SPDボーナスLv5 4 - - Lv1 - インビジビリティ 10 フィールドでエンカウント率ダウン 存在感を希薄にした移動を行うスキル INTボーナスLv3敵感知Lv1 5 4 3 2 ~Lv7 Lv8~ - スイングクラッシュ 10 敵単体に中ダメージ 遠心力を使って杖で敵を殴る攻撃スキル POWボーナスLv5 3 4 アースブレイカー 1 Ex 敵単体に特大ダメージ 全身で最大の破壊力を生む攻撃スキル POWボーナスLv10行く先々の町で旅するメイドさんに話しかける 0 - - Lv1 プリンセス 聖声スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P ノーブルマスタリー 10 支援声術スキルの威力や取得に関係する 聖言を用いた声術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - 灼熱の韻 10 味方全体の攻撃力がアップ 激しい言葉で攻めの心を作るスキル ノーブルマスタリーLv1 3 4 堅牢の韻 10 味方全体の防御力がアップ 堅く重い言葉で守りの心を作るスキル ノーブルマスタリーLv1 3 4 細波の子守唄 5 味単に睡眠+睡眠中LF・MNが回復 子守唄で味方を眠らせるスキル ノーブルマスタリーLv3 5 6 7 - Lv1~ - 風と木の詩 10 味方全体のLIFEを毎ターン小回復 大自然の言葉で傷を癒すスキル ノーブルマスタリーLv5 3 4 ~Lv7 Lv8~ - 月明かりの詩 10 味方全体のMANAを毎ターン小回復 月光の言葉で安らぎ与えるスキル ノーブルマスタリーLv10 3 4 挑発 5 狙われ率アップ+挑発状態に移行 敵を挑発し攻撃を自分に向けるスキル ノーブルマスタリーLv1 4 3 - Lv2~ Lv1 - プリンセスオーダー 5 敵単体がオーダー状態になる ナイトが打ち倒すべき敵を指示する ノーブルマスタリーLv5 8 6 4 2 0 - アンゼリカケージ 1 Ex 敵・味方の魔法威力が大幅にアップ 聖言を天に響かせマナを増幅するスキル ノーブルマスタリーLv10マレアイア北東の左右の塔の最上階にて入手 0 - - Lv1 邪声スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P フィアーマスタリー 10 恐怖声術スキルの威力や取得に関係する 呪言を用いた声術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - 絶叫金切り 10 敵全体にスタン 大音量の金切り音で敵を驚かせるスキル フィアーマスタリーLv1 3 昏倒の誘い 10 敵全体に高確率で睡眠 意識が遠のく声で敵を昏倒させるスキル フィアーマスタリーLv3 3 乱心の誘い 10 敵全体に高確率で混乱 心をかき乱す声で敵を乱心させるスキル フィアーマスタリーLv3 4 報復の誘い 10 敵全体に高確率で呪い 呪声で報復を宣言し敵の心を縛るスキル フィアーマスタリーLv5 4 落葉金切り 10 敵全体に高確率で出血 激烈な金切り音で敵を出血させるスキル フィアーマスタリーLv8 4 デモニックケージ 1 Ex 敵・味方の魔法威力が大幅にダウン 呪言を天に響かせマナを弱体するスキル フィアーマスタリーLv10マレアイア北東の左右の塔の最上階にて入手 0 - - Lv1 鞭スキル 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 調教マスタリー 10 調教スキルの威力や取得に関係する 調教技術を用いた技術の習熟度 - - ~Lv7 Lv8~ - 調教鞭打 10 敵単体に小ダメージ+まれに恐怖 鞭をうち主人が誰かを教える攻撃スキル 調教マスタリーLv1 2 3 咎罰鞭打 10 敵単体に自分のLF減少分ダメージ 受けた傷の罰を敵に与える攻撃スキル 調教マスタリーLv3フィアーマスタリーLv3調教鞭打Lv3 5 6 リクエスト『自決』 5 敵が命令を受けた瞬間に己を攻撃する 恐怖した敵に自決の命令を下す 調教マスタリーLv3 8 6 4 2 0 - Lv2~ Lv1 - リクエスト『離反』 5 敵が敵に対し攻撃を行う 恐怖した敵に離反の命令を下す 調教マスタリーLv5 8 6 4 2 0 - リクエスト『守護』 5 敵が自分の身代わりにダメージを受ける 恐怖した敵に守護の命令を下す 調教マスタリーLv8 8 6 4 2 0 - ナインテール 1 Ex 敵単体に大ダメージ+高確率で恐怖 高速の鞭さばきで9回叩く攻撃スキル 調教鞭打Lv10アイゼンの東、船入手後に行ける小さい森がある部分で戦う「官能の奉仕者」を倒すと入手 0 - - Lv1 その他 名称 最大Lv 効果 解説 前提 消費MN 必要SP 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1P 2P 3P 女王の教え 5 女王の心構えで指導し所得経験値アップ 常時発動スキル INTボーナスLv8 - - Lv2~ Lv1 - プリンセスリアクト 1 ターンの最後に再行動 姫のワガママを使い誰かのリアクトと同時に自分も行動する SPDボーナスLv5 4 - - Lv1 - キュア 10 味方単体のLIFEを回復 姫のたしなみである応急手当を行う INTボーナスLv1 2 3 ~Lv7 Lv8~ - キュアII 10 味方単体のLIFEを大回復 姫のたしなみである応急手当を行う INTボーナスLv5 4 5 6 7
https://w.atwiki.jp/dqmb/pages/260.html
キースドラゴン HP ちから かしこさ みのまもり すばやさ 生息地 回避率 913 109 53 67 69 山/ダンジョン ★ 属性耐性 つよい 打撃/氷/風/光/雷・爆発・暗黒属性の呪文 よわい 炎・灼熱属性の攻撃 状態異常耐性 つよい 精神的行動不能/呪い/混乱/まものならしラリホー/スウィートブレス/ダウンオール/マネマネバシルーラ/みわくの眼差し/ゆうわくの踊り よわい かわいいおどり/守備力ダウン/呪文守備力ダウン/毒・猛毒モシャス/ぱふぱふ/ラーのかがみ/正義のソロバン 技名 属性 対象 威力 補足 こごえるふぶき 氷 敵全体 ★★★ ブレス 大車輪 打撃 敵単体 ★★★★ 物理・会心★ アイスクラッシュ 氷/物理的行動不能 敵単体 ★★★★ 特技・会心★武闘家専用技 職業相性 戦士 魔法使い 武闘家 僧侶 バトルマスター 賢者 × ○ ○ × ○ × 主人公相性 ミニモンスター 人型 モリーレンタル(II) × × × 所属チーム 山/ダンジョンチーム ドラゴンモンスターチーム 特徴 HPが高く、力を除いた各能力もそこまで低くなく、安定している。 力の高さを活かすもよし、こごえるふぶきで必殺技をねらうもよし。 また、武闘家と組んだ時に使える「アイスクラッシュ」は威力・効果共に強力。 ただし命中率は低い。 魔法使い・武闘家との職業相性があり、HPが高く全体HPの底上げに使える。 ギガンテス、アームライオンなどHPが高くそれぞれの相性のある モンスターと組めばHPが高いタフな魔法使い・武闘家になれる。 アイスクラッシュの命中率が、低めの気がする。 -- 名無しさん (2009-12-27 16 05 03) 弱点が少なくステータスも高いので単純に強いモンスターともいえるがドラゴン系はステータスが高いかわりにドラゴン殺しのカードが多く存在する。ドラゴン斬り・ドラゴンキラー・・・ -- 名無しさん (2010-01-02 02 25 17) なんか竜王人間体のこいつって雷耐性持ってるらしくてあまり聞いていないって言うんですけど・・・ダブルスキャンでもしてるのかな? -- 名無しさん (2010-01-16 23 38 16) レジェンド2話での敵キースドラゴンで、風呪文に対する耐性も確認。バギマやったら「あまり効いてないぞ」言われた。 -- 名無しさん (2010-01-18 18 07 59) 眠りに耐性にマジに強い -- あ (2010-01-18 18 20 35) メタルドラゴンと組めばいいよ。魔法で -- 名無しさん (2010-01-28 20 41 59) レジェンドモードだと能力に補正がかかってるみたいね -- 名無しさん (2010-01-31 09 59 23) ナイトリッチ・キースドラゴンの組み合わせは、打撃耐性も有って固かった…。 -- 名無しさん (2010-02-01 11 42 30) アイスクラッシュにマヒ確認 -- 名無しさん (2010-02-01 13 00 10) 「動けないようにした」じゃなくて「マヒ」で間違いない? -- 名無しさん (2010-02-01 13 06 26) あまり見てなかったけど動けなくはなった。それにグリンガムみたいなSPカードは使ってない。 -- 名無しさん (2010-02-01 13 48 24) そこが一番重要なところ。物理的行動不能なら随分前から既出。マヒなら新情報。 -- 名無しさん (2010-02-01 16 32 35) 属性弱点が2種類だけとういのも強み -- キラーマ (2010-03-01 17 19 30) アイスクラッシュだと両方氷になるので、大車輪の方が良い時が結構ありました。 -- 名無しさん (2010-03-03 21 53 24) キースも優秀だよね。色んな場面で活躍中。キースって、餓狼伝のじゃないよ。 -- 名無しさん (2010-04-09 16 28 23) 打撃耐性が少々あるんで、忍びの服着た武闘家と組めば最強ww -- 王者 (2010-04-09 18 07 33) 白目ゾーマにはこいつの攻撃があまりきかない -- 名無しさん (2010-04-18 11 35 30) アイスクラッシュ会心が出やすい。 -- 名無しさん (2010-04-22 11 38 31) アイスクラッシュってオーシャンクローも使っていたような気がする -- 大魔王もどき (2010-07-01 23 48 57) しかし、両者のアイスクラッシュを同時に使えることは無い。しゃくねつ斬りはそれが可能だけど。 -- 名無しさん (2010-07-01 23 53 29) ↑補足。1人プレイでは。 -- 名無しさん (2010-07-01 23 54 50) リッチとキースでよくチーム組んでます -- そのたに (2010-07-09 01 30 47) 良く使われるこのモンスター。大した苦手が無いのはわかるけど、今のいかれた耐性の奴らのせいで打撃に対して柔らかく感じる。 -- 名無しさん (2010-07-09 08 37 35) 決勝の夜の帝王の甘い息で毎ターン眠らされました………やはり運ですか? -- レクサール (2010-07-30 05 14 18) 弱点ではなく逆に耐性は強いのでやはり運かと思います -- 魔神ダークドレアム (2010-07-30 08 48 30) ↑強いではなく普通でした -- 魔神ダークドレアム (2010-07-30 08 49 34) アイスクラッシュで氷がほとんど効かないメタルハンターや吸い込み率が低いテンションカウンター中のキラーリカントを狙う確立がやたら高い他のモンスターはダメージ高くなるモンスター狙いやすいけどキースは完全ランダムなのかな -- 名無しさん (2010-08-31 20 25 43) ↑状態異常付きの技は威力より状態異常が効く相手のほうを優先する。メタハンに向かってったのは奴の物理的行動不能耐性が普通だから。だと思う。キラーリカントは知りませんが。 -- カケル (2010-08-31 22 06 46) ↑でも体感問題なんだろうけど、大車輪もアイスクラッシュも狙いが適当な気がする。また、賢さが結構あるはぐれメタルも狙いが適当。技やキャラによって色々あるのかな?殆ど一定の敵に向かう技もあればめちゃくちゃなところを狙ったり。 -- 名無しさん (2010-08-31 22 32 03) ↑キャラによって「行動力」技を効果的な相手に当てる確立みたいのが、3段階あるらしいですよ。 -- 灯油 (2010-09-04 21 44 30) ↑訂正。「行動力」という技を… -- 灯油 (2010-09-04 21 45 24) デンタの弱点をつけたり、HPタンクとしてもつかえますw -- テリス (2010-09-18 21 58 08) ぶどうか&勇者と組むと力の高さが…。 -- ビクトリー (2010-11-30 18 14 40) ぶとうか -- 名無しさん (2010-12-17 16 25 44) ↑↑の事。 -- 名無しさん (2010-12-17 16 26 13) あっ確かに。 -- ビクトリー (2010-12-17 18 19 15) ↑考えてみろよ。おかしいだろ -- 名無しさん (2010-12-18 08 09 15) ↑そうですかねぇ。 -- ビクトリー (2010-12-18 10 28 55) doragonn -- 名無しさん (2011-05-06 20 18 33) みんな馬鹿ですねーー僕なんかドラゴンしょうかんしたらぎがんとどらごんになたんですよ -- こたにりき (2011-05-06 20 22 29) 久しぶr(ry(`・∀・´) -- ゆーた (2011-05-08 08 10 05) ドルマで攻撃したらあまり効いてないぞって言われた暗黒耐性あるじゃん -- 名無しさん (2012-02-26 15 52 51)
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/37.html
私は狩りに臨んでいた。 一般的に考えて剣を持つには少し早い年齢だった。 それはこの星にドラゴンがやってくるより前のこと。 相手は近頃家畜を襲いに来る痩せ細った狼だった。 初の実戦、初めての人間でない相手だったけど緊張は無かった。 俊敏さで負けている、飛び掛られたら押し倒される、 だけど構えさえしっかりして武具を手放さなければ十分に渡り合える。 凶暴な種でなく弱りきっていた狼は当時相手にできるギリギリのレベルだったと思う。 襲ってきたら剣で受けて、離れたら小さく突く。 それを何度か繰り返すうち、やがて狼は手傷を負って動けなくなった。 普通なら獣はある程度傷つけば逃げ出したと思う。 でも、飛び掛ってくるのを剣で受けた時、狼は足に傷を負っていた。 そのせいで狼は逃げることが出来ない。うずくまって威嚇するだけだ。 自然と私は狼に止めを刺すまで戦うことになった。 手負いの獣を前に、私は躊躇った。 (殺、す……) 甘えがあった。生き物を殺したことなんて無かった。 子供だったこともあったけど、何より現在まで続いている性質として私は、 死が怖かった。命のやり取りそのものが恐ろしかった。 だから、自分を見ている相手の目を見ながら剣を突き立てるなんてことが出来なかった。 だから、私は剣を落とさせられた。 「あ……!」 手負いの獣は、壮絶なほど死に物狂いになる。 それからあとは散々だった。 命のやり取りをするということの凄まじさを突きつける恐ろしさだった。 「や……ちょっと、待って、待ってよ!わ……こ、来ないで!」 もとより言葉の通じない獣に伝わるわけはなく、 命の危機に晒されて逆上した獣は激しく攻撃しながら迫ってくる。 攻撃の手段を失った私に、だけど狼は攻撃の手を緩めない。 むしろ自分の命を脅かすものを排除しようと明確な殺意を浮かべる。 「いや……来ないで、来ないでよおっ!!ごめんなさい、もうしないから、謝るからあっ!!」 もはや冷静さなど微塵もない声で私は泣き喚き、逃げ回った。 もしこれが実戦訓練としてやらされたことでなく、私一人だったなら 確実に私は大怪我を負っていただろう。もしかしたら死んでいたかもしれない。 傍観者に徹していた祖父は、ここまでだと判断して私を助けた。 泣きじゃくる私に、祖父はしばらく考え込み、そしてこう言った。 「すまなかった。やはり早すぎたな。……しかし、それを差し引いても。 お前には、命の奪い合いとかそういうことは向いていないのかもしれないな」 それから十年後。弱虫だった私はその十年に、 弱い自分など許せないわがままで高慢で接するもの全てに強がった、そんな時期を経て、 やがて誇りを持った騎士へと成長した。 ……少なくとも、表面上は。 ―――――――――――――――――――― 大荷物を背負って草原を歩くナイトの目に、ミロスの城壁が見えてくる。 間もなく城門前に到着した彼女と彼女の主は、一息ついて装備を外し、荷物にしまいこんだ。 「さすがミロス、前より更にフロワロが減って歩きやすかったわね」 「ここの騎士団の防御力と環境整備活動には定評がありますから」 ナイトの言葉に頷き、彼女の主……女装の紳士(?)であるところの『姫』は伸びをする。 ミロスの美しい町並み、その手前にある城門に二人ほど見張りの騎士団員が立っているのが見えた。 「そうね。さてと……まずはギルドオフィス支部に行って仕事を貰わないと」 「……」 返事をしないナイトに姫は首をかしげた。 「ナイト?」 「あ、はい。それじゃ、私は宿を取りに行きます」 「まだ宿を取るには早いんじゃない?それより、カザン国籍でないハントマンは オフィスでの手続きが色々面倒だから、手伝って欲しいんだけど」 「はぁ……」 何故かあまり気乗りしなさそうなナイトは、仕方なく了承して城門を通ろうとする。 と、そこで彼女は自らの荷物を探り、何かが見当たらない、といった仕草をした。 「あれ?えーと……」 「どうしたの?」 「ちょっと。……すいません、やっぱり先に行ってください。すぐ、本当にすぐ行きますから」 「またなの?もう……」 姫は不服そうに首をかしげ、仕方ない、というように歩き出す。 その面白くなさそうな背中を見送ると、ナイトは急いで城門に取って返す。 カザンを出てきたときも姫を先に行かせた。適当な理由をつけて先に行かせたのが 分からないような主ではないから、気を悪くしたのではないかとナイトは内心冷や汗をかく。 随分きれいに『掃除』してあるせいで、フロワロの茂みに行き着くにはかなり走らなければならなかった。 「ほら、出てきなさい」 ナイトが声をかけると、その茂みから小さな人影が頭を出す。 黒髪に黒い服を着たその子供に、ナイトは肩をすくめながら話しかけた。 「……やっぱり入りたいの?」 「えへへ……うん」 黒服の子供――人竜がばつが悪そうに笑った。 ナイトがもう一度大きなため息をつく。 「仕方ないわ。ほら、着いてきなさい」 「うん、ごめんね?」 「もういいわよ。……だけど、毎回ああやって姫をごまかすのもきついし、 次からはあとで迎えに行くから外で待ってなさい」 「はぁい」 人竜を連れてナイトは城門に近付く。 何食わぬ顔でちょっと会釈をしていくと、門番は怪しむことなく二人を通した。 「じゃ、私は姫を追いかけるから。前にも行ったけど騒ぎを起こすんじゃないわよ」 「分かってる。人前には出ないから」 「うん」 そう言うと人竜は音もなく路地裏の暗がりへと消えていく。 その姿を見送る間もなく、ナイトは姫を追ってギルドオフィスへと駆け出していった。 これが今現在の、人に言えない事情を抱えるナイトの日常の一旦である。 ―――――――――――――――――――― 「ねえ、ナイト。私に何か隠し事してない?」 「え」 そんなある日のこと。 宿の部屋で姫が不意に言った。 武具の手入れをする手を止め、不自然に硬直するナイトに彼は続ける。 「別に詮索するわけじゃないけど。でも、最近何か、 何か隠し事をされているような気がしてならないんだけど」 「う、いや……」 「してない?」 どう言い訳しようかと頭をめぐらせたナイトは、 姫のまっすぐな視線に射竦められて目が離せなくなった。 目を見て嘘をつくというのは、意外なほど難しい。 「……ううん、やっぱりなし。返事もしなくていいわ」 と、打ち切ったのは姫のほうだった。 「……」 「ごめん。気にしないで、本当にごめん。 もし隠し事があるならもう聞かない、忘れて頂戴。 隠し事がないなら、あっても当然のことだもの、私を気にする必要はないからね。 うん、それだけ」 「……」 返事もしなくていい、といわれた以上ナイトのほうからは何も言えない。 少しだけ気まずい沈黙が流れた。 姫が、ベッドに腰掛けて窓枠に肘をついた。 「あの……お茶、いりますか」 「そうね。お願い」 「ただいま」 ナイトがお茶を入れる準備を始める。 カップの立てる音を聞きながら、姫は青く晴れ渡った空とその下のミロスの町を眺めた。 「……あの辺りに」 「?」 「あの辺りに、父が住んでいるのよね」 ナイトが一瞬目を見開いて手を止めた。 「懐かしく……はもはやないわね。いろいろ変わっちゃってるし、かれこれ十年と少し前かしら」 「はい。その頃に、あの方が家の実権を握って……」 「母は私を連れてマレアイアに逃れた。貴女達も一緒に」 すぅ、と目を閉じて、その頃を反芻するように姫はした。 彼がマレアイアに連れて行かれ、女として生活しなければならなかったその始まりのこと。 そのときの事を、姫は思い出しているようだった。 「あの人に実権を奪われても、長子である私が向こうの手に渡らなければチャンスはある。 ……きっと、奪われたものを取り返したかったのね。 父を、憎んでいたんだわ」 そう、静かに姫が呟く。 その表情に返す言葉もなくて、ナイトはただ黙り込んだ。 深く空気が沈みこむかと思われたとき、そこで再び姫は口を開く。 「……でも、それも最後には、今思えばあれが自然なことだったと言ったのよね。 もう父の事を憎んでいない、だから自由に生きていいと言ってくれた。 年月は、憎しみや悲しみを洗い流すんだわ」 その言葉にもう一度姫の横顔を見ると、その表情は穏やかだった。 きっと晩年の、何か悟ったような彼の母の事を思い出しているのだろう。 「あの家に戻るつもりは、もうないんですか? 取り返しに行くのではなく、ただ息子として」 幾分軽くなった空気にほっとしながらナイトは問う。 と、その何気ない質問に、姫は珍しく本気で引きつった苦笑いを返した。 「さすがに……ちょっとね。 大体、『息子』がこんな格好で帰ってきたらひっくり返っちゃうわよ」 「……………」 確かに、と思わず口に出そうになる。 押しとどめるのにナイトはかなりの労力を要した。 そしてまたしかし、とナイトは思う。 家に戻らないとするなら、それこそ自分と姫の関係はなんなのだろう。 お互い一介のハントマンに過ぎないなら、従者なんて必要ない。自分の存在意義は……? ふと気がつくと、姫も何か考え事をしているようだった。 何気なく上げた目と目がぶつかり合う。 「……ねぇ」 「はい?」 そして、姫はナイトのあごにそっと指をかけてキスをした。 「っ……!?」 脈絡のない行動にナイトは顔を赤くしてわたわたと慌てる。 「ひっ、姫!?いきなり何を…… あ、あのそんな、まだ日も高いですし……!」 「え?」 予想に反して不思議そうな表情をした姫の反応に、 どうやら『その気』になってやったわけではないと理解したナイトは 逆に勘違いした自分の恥ずかしさに更に真っ赤になった。 「あ、あー……」 「違います勘違いしないで下さい!」 「はいはい」 わかったわかったと姫が軽く手を振り、ナイトはいつから自分は こんなに頭の中が色ボケしてきたのかと顔を覆って唸る。 「大体そのつもりじゃないなら何でいきなりそんな事……」 少々責任転嫁気味の恨むような視線に、姫はもう一度軽く首を傾げた。 「ただ、貴女とキスをしたいと思っただけなんだけど……」 再びナイトに顔を寄せ、その瞳をまっすぐ覗き込む。 「ねぇ」 後ずさるようにしながらも目が離せないナイトに姫は聞いた。 「私にキスをされるのは、嫌?」 「……っ」 見開いたオレンジの瞳が揺れる。 「……………困ります」 是と否とも言わず、ナイトは辛うじてそう答えた。 姫がその頬に手をかけ、またそっと口付ける。 そうして唇を離し、姫は少し笑った。 ナイトは顔を赤くしながら困ったように下を向く。 「ところで」 身体を離し、姫はまた窓際に座りなおしてから。 話を変えようとしたのかは定かでないが、姫が口を開いた。 「私の知っている限りミロスの周りは安全だった筈なんだけど、 最近妙にドラゴンによる被害が多いらしいの。ナイトも気をつけてね」 「はい」 「それでね。ギルドオフィス支部に行ったら、ちょっとプリンセスを 貸して欲しいところがあるらしくて、少しそっちに助っ人に行くことになったの」 「ミッションのですか?」 「ええ。海岸線の方の広範囲のフロワロを掃うそうよ」 「フロワロを……」 「長くはないけどその間は貴女一人になるから、ね」 「そうですか……分かりました」 「フロワロ踏みくらいしか回ってこないと思うけどね」 「はい……」 歯切れの悪いナイトに姫は少し首を傾げたが、気を取り直して時計を見る。 「さて、こんな時間。そろそろ行かないと」 「あ、はい。お気をつけて」 「うん」 装備をまとめ、姫は部屋のドアに手をかける。 そのドアを開ける前に、姫は振り返ってナイトに言った。 「……今夜は、何もしないから一緒に寝てくれる?」 「……っ、はい……」 子供ですかとか、なんなら子守唄でも歌って差し上げましょうかとか、 そんなことを言えばよかったとナイトが気がついたのは姫が部屋を後にしてしばらく経ってからだった。 ―――――――――――――――――――― 「フロワロ踏み、か」 一人で部屋にいても仕方ないのでナイトは外に出た。 「そして姫はギルドの指示で未奪還地の制圧……ドラゴンを、狩るってこと」 ナイトの脳裏に、白い虹彩と爬虫類のような瞳孔を持つ子の瞳が浮かぶ。 今の彼女の中には、ドラゴンを無条件で敵と見なせなくなる何かがあった。 「人竜……どうしてるかな。あれ以来見てないけど」 ふと姿を見せない人竜のことが心配になる。 よもやドラゴンとして狩られてはいないだろうが、 やはり小さな子供でしかない人竜の消息がつかめないのは心配だった。 「……少し探してみようかな」 そう呟き、ナイトは足を止めて路地裏へ歩き出す。 しかし。 「ここにも」 人のあまり通らない裏通りにも、 「ここにも」 人の流れを覗ける高台や城壁の上にも、 「ここにもいない」 まさかと思って行った沢山の子供が集まる公園にも人竜の姿は無かった。 はぁ、とナイトはため息をつく。 人竜のこういうところはまさにドラゴンそのものだと思った。 ドラゴンは丸きり影のように音も無くフロワロの中を移動する。 そして獲物が居ると分かれば壁をもすり抜けて接近し、接触すると 一気に姿を現して襲い掛かる。(人竜が言うには前者を『幻体』、後者を『真体』というらしい) 人竜もまた、完全に姿を変えることこそ無いが一旦意識から外してしまえば いつの間に、どこに行ったかわからないということがあった。 そんな人竜を探し出すのは困難を極める。 「それにしても、向こうから見つけて出てきてくれてもいいのに……」 そうぼやき、ナイトはまた次の場所を探すために歩き始めるのだった。 結局、彼女が人竜を見つけたのは城門前広場の隅だった。 外に行ったのではないかとやってきて何気なく壁を一瞥し、 ふと感じた違和感にもう一度見直すとそこに座り込んでいたのだ。 「探したわよ、こんなとこでどうしたの」 「……あ」 人竜が憔悴しきって泣きそうな顔を上げた。 ただならぬ様子に心配になってナイトはその肩に手をかける。 と、その感触の異常さに思わず彼女はすくみあがった。 「……!?」 まるで形を保てなくなっているような。 それがナイトの感じた率直な感想、異様な感触に対して思ったことだった。 思わず肩を掴むと、力の抜け切った人竜の身体が倒れこんできて、 くしゃりと形を失った影がその足に引きずられるようについてくる。 「ど、どうなってるの……?」 その呟きに、人竜が億劫そうに口を動かし、何とか次の言葉を出した。 「お……」 「お?」 「お腹すいた……」 「はあ?」 大事ではないことが分かりほっとしつつも、ナイトは納得し難そうな声を上げる。 「……お腹は空かないんじゃなかったの?」 とりあえず人目につかない突き当りのベンチに座らせ、蜂蜜を固めた菓子を与えてやる。 もごもごとそれを口の中で転がしながら人竜は答えた。 「んーとね、フロワロと同化してるときはフロワロから養分を貰ってられるんだけど、 人間の町の中じゃそれができないの」 「ああ……でもここを出ればすぐフロワロがあるじゃない」 「だって門番さんが、子供が一人で出るのは危ないって通してくれないんだもん。 ボクがね、すぐ戻ってくるから大丈夫ですって言っても通してくれないんだよ」 「そりゃあね。でも幻体……?になれば気付かれずに出られないの?」 「ダメ」 「どうして」 「いくら幻体になって隠れてても、 隠れてるだけでそこからいなくなるわけじゃないから…… 人の目の前を通ったりすればさすがに気付かれて、その瞬間に 幻体じゃいられなくなっちゃう。そしたらもう幻体には戻れないし」 「そう……難儀ね」 ナイトは額を押さえながら手を振り、ひとまず人竜を黙らせた。 人竜は特に気にした様子も無く講釈を中断し、蜂蜜の甘さを味わう作業に戻る。 「おいしい」 「そ。よかったわね」 「でも……」 「何?」 「あ、ううんなんでもない」 「?」 ナイトは首を傾げて人竜を見た。 人竜は、一応なんでもないとは言ったもののやはり何か言い出したげに 自分の手元とナイトの顔を交互に見ながら何事か考えている。 「……その、ほんとはなんでもなくはないけど、あ、でもその……」 「だから何よ?」 「……怒らない?」 「?」 「その、もういっぱい迷惑かけてるし、これ以上お願いしたら……」 ナイトはきょとんと人竜を見つめた。 気ままだと思っていた人竜が人に気遣いをみせるようになっているのだ。 人間に慣れてきたのか成長なのか、なんにせよそう思うと不思議な感慨が湧いた。 ふっと笑って人竜の頭に手を乗せる。 「……いいわよ。言ってみなさい」 「うん……」 そして、人竜は蜂蜜の菓子を見て言った。 「あの、ね?せっかくナイトがくれたんだから申し訳なくて言えなかったけど」 「嫌いだった?」 「ううん、本当においしいんだけど……栄養にならないの」 「え」 「ボク、ドラゴンだから人間と同じものを食べてもあんまり……」 「あ……!そっか」 ナイトはまいったなあ、とばかりに首をひねった。 「じゃあ、何が食べたい?っていうか何を食べて……」 そこまで言いながら、 (ドラゴンって何を食べるんだっけ……?) なんとなく嫌な予感に苛まれる、そんな暇もなく人竜は言った。 「それは、やっぱり……」 「やっぱり……?」 「……人間の魂が食べたいな」 「……………」 「?」 返事がないことに首を傾げて人竜は顔を上げた。 「……って、 違う、違うよ!そういう意味じゃなくて!」 冷や汗を浮かべながら後ずさり、あまつさえ剣に手をかけるナイトに 人竜は大慌てでぶんぶんと手を振った。 「本当に……?」 ゆっくりと剣から手を離したナイトが恐る恐るといった感じで戻ってくる。 「本当だってば!」 「じゃあどういう意味なのよ」 「んとね、確かに魂が食べたいのは本当なんだけど、丸ごとじゃなくて 魂が生んだ感情の発露だけでいいの。それでボクたちには栄養になるから」 「発露?」 「うん。喜び、悲しみ、憎悪、怒り、欲望、快楽、感謝、嫉妬、恨み、苦しみ、恐怖そして絶望 どれもが美味、極上のスパイスなんだって偉いひとが」 (誰よ……) 「だから、ね?ちょっとだけナイトの感情を食べさせて、お願い」 「食べさせてって……」 「ダメ……?」 誰かに教わったわけではないから天然なのだろうが、 人竜は上目遣いの完璧なポージングでナイトを見る。 「う……」 庇護欲を刺激されてくらりとなりかけながら、それでも即答はしかねた。 「悪影響は無いんでしょうね?」 「そんなにたくさん貰わないから大丈夫」 「そう……」 (言って見なさいって言ったのはこっちだし…… ここで断ったらこの子が成長する上でも悪影響があるかも) なぜかそんなことまで心配した末、ナイトは決断した。 「分かった、少しだけよ?」 「!いいの!?ほんと!?」 「気が変わらないうちにしなさい。で?具体的にはどうすればいいの?」 「んーとね、ちょっと屈んでくれる?」 「?」 一体何故屈む必要があるのか、分からないながらも言われたとおりに体勢を低くする。 「もうちょっと」 「……?」 言われるままに上体を屈めたナイトの顔が人竜の顔の傍にまで来る。 そして人竜は自分より少し上くらいの高さに来たナイトの顔に向かって背伸びし、 ちゅっ 「っ!!?」 唇が触れたか触れないか、その瞬間にナイトは反射的に仰け反った。 「な、なな何を!?」 「うぅ……」 苦しげな声にはっと気が着いて人竜を見る。 見れば仰け反った拍子に後ろに転ばされた人竜がひっくり返っていた。 「あ、ごめ、大丈夫!?」 慌てて人竜に駆け寄る。 「また存在が削れちゃった……そろそろ消えちゃうかも……」 「ちょっ……そもそもいきなりあんなことするからでしょ!?」 一応助け起こしてやりながらも逆ギレ気味に言う。が、 当の人竜はくらくらした様子であまり耳に入っている様子は無いようだ。 「大体、なんであんなことする必要があるのよ? いきなり、その、キスとか……」 赤くなった頬をごまかすようなナイトの若干荒っぽい言い方に、ようやく起き上がった人竜が答える。 「だって!そりゃ幼体なら漂う感情に触れてるだけで十分かもしれないけど、 ボクもう成体のドラゴンだからそれじゃ足りないんだよ!? もっと直に!きゅーっと吸い取らないと……」 「だ……だから……」 「いじわる……うぅ……お腹空いたよぅ……」 「ちょっ……私が駄々をこねてる訳じゃないでしょ!?」 空腹の極限でお預けを喰らっている状態らしい人竜に恨みがましい涙目を向けられ、 ナイトの心を理不尽な罪悪感が突き刺した。 「だって……じゃあ、なんでしてくれないの……?」 「え……だって……」 実際のところ、なんとなく理解できない話ではない。 ナイトの脳裏に美しい女性の姿で旅人の精気を奪う妖花の話が思い浮かんだ。 が、しかし、ナイトは指を突き合わせる。 「その……キスだし……」 「うー、女の子同士だしいいでしょ……?」 「女の子なの?」 「今は女の子ってことにする」 「くっ……」 ナイトは悩む。が、しかし、目に涙をためた人竜の眼差しに見つめられると、 すぐにでもナイトのNoと言える心はぐずぐずになって膝を屈するのであった。 「分かった、分かったわよ。キスすればいいんでしょ」 「!」 目に見えて嬉しそうになる人竜とは裏腹に、ナイトの脳裏には自らの主が浮かんでいた。 (すいません姫……でもこれは人助けだし、見捨てるわけにもいかないし、 それに相手は子供だし、少なくとも男の子じゃないし……だから許してください) と、そこまで考えて一拍おき、 (って、なんでここで姫が出てくるのよ) 自分の考えたことに自分で反発する。 半ばヤケ気味になったナイトはがっと人竜の顔を手で挟んだ。 「じゃ、するわよ」 「すぐ離されると吸えないから、少なくとも三秒以上はお願いね」 「っ、分かったわよ」 「舌は入れなくていいからね?」 「入れないわよ!」 「入れてくれてもいいけど」 「入れないっていってるでしょ!?」 そして、 ナイトは屈みこんでそっと人竜の薄い唇に自分のそれを触れさせた。 ……いち、に、さん。 かっきり三つ数えて、ナイトは顔を離す。 「っ、これでいいでしょ」 恥ずかしいのをごまかすようにナイトはぶっきらぼうに言った。 さすがに本人の目の前で拭うのは失礼だと思い、唇に残るくすぐったい感触は我慢する。 「……」 「人竜?」 何故か返事が無かった。 怪訝に思ったナイトは人竜のほうを見る。 「ほうっ……」 「!?」 人竜はうっとりとした表情で恍惚のため息をついていた。 「これが……人間の魂……」 「じ……人竜……?」 「あまぁい……………♪」 まるで夢遊病者のように危なっかしい足取りで人竜がたたらを踏んだ。 誰がどう見てもトリップしているその様子にナイトは絶句する。 「あぁ……」 幼い顔に似合わぬ声を上げ、人竜がぞくぞくと身を震わせる。 ナイトが止めた方がいいのか迷っている間にも人竜の身体はふらふらと泳いでいき、 そしてそのまま向こうの壁に『ごん』という音とともに衝突して止まった。 「……」 「……」 「ちょっと変になっちゃった」 「そうね……」 それ以外になんと返せばいいのか分からなかった。 が、ともかく人竜は回復したらしい。 全体に生気が満ちて生き生きと表情が輝き、 その足元に澱む影が黒をいっそう濃くしてざわざわと蠢いた。 試しに人竜の頭に手を置いてみると、人間と同じはっきりとした感触が返る。 「えっと……色々どうなってるの?それにこの『影』は何?」 「んー」 ひとまず体調がよくなったのを確認して、ナイトは聞いた。 人竜は自分の影を見て、 「幻体みたいなもの……かなぁ。ボクの本当の姿を映し出しちゃうみたい。 ボクが人間の形をしてるのは外側だけだから、内側がこんなふうに出ちゃうの。 自分に適応した姿を選ぶんじゃなくて最初からこの形を選んだのがいけなかったのかなぁ」 と返す。 「それっていけないことなの?」 「いけないよ、いくら人間そっくりにしても表面だけだから影とかが不安定だし、 さっきみたいにお腹がすいたら実体が保てなくなっちゃう」 「さっき触ったとき変に柔らかかったのはそれか……」 先程触ったときと、つい今触ったときの感触の違いを思い出しながらナイトは一人ごちた。 「他のドラゴンみたいに完全に真体になれれば 普通の食事をしてももう少し栄養になるし、人間みたいな生活が出来るのに……」 「……でも、仕方ないじゃない。その身体でいいことはないの?」 「んー」 人間のように生活が出来ない、という人竜の言葉に、 ナイトは努めて前向きに人竜に考えさせようと聞いた。 人竜は自分の手を、次に影を見て首をひねる。 「いいことか……どうせなら『黒影』様みたいに影で物が掴めたりしないかな」 「黒影?」 「そう。アイゼンのあたりに大きな黒いドラゴンがいたでしょ? 人類の間ではなんて呼ばれてるんだっけ、デッ……デッ……」 「デッドブラック?」 「そうそれ。……ひどい名前つけたね」 「つけた人に言ってよ、プレロマにいるそうだから」 そのとき世界の南方にある学都で、メガネを首に三つも提げた 緑髪の学士がくしゃみをしたかどうかは定かでない。 「『黒影』みたいに影を動かせたりしたらかっこいいんだけどな」 「……」 それをやれたらますます人間離れするわよ、とナイトは思ったが言わないでおいた。 「まあいいや。ありがとう、ナイト」 「あ、うん、どういたしまして」 それを知ってか知らずなのか、人竜はさして気にしたふうもなくあっさりとそう言った。 一息つき、人竜が生気の満ちた身体を確かめるように手を握りながら、 「そうだ、『姫』さんは元気?」 と聞いた。 「まあね」 「仲良くしてる?」 「……少しはね」 「ふーん……」 「何よ」 「さっきナイトとちゅーしたときに姫さんの移り香が……」 「ーーーっ!!」 ナイトの脳裏に今日の出掛けのことがフラッシュバックする。 思わず振るいそうになる拳を押さえ、ナイトはふるふると身体を震わせた。 「だか、ら、なんなの、よ」 「こ、怖いよナイト……ただ、仲良くしてるみたいでよかったなーって」 「はぁ……前にも言わなかった?あんまり人のそういうことに口出しちゃダメなの。 それに、まあ、確かに少しは仲良くするのもいいかなって思うようにはなったけど あなたが期待するようなことはないわよ」 「ええ?」 「あのね、人間関係はそう単純なものじゃないの。 好きにも色々あるし、好きや嫌いだけでもないのよ」 「うーん……」 人竜が納得したようなしないような顔でナイトの周りをうろうろしながら唸った。 「んーと、ナイトがそれでいいならボクもそれでいいんだけど……」 ぽす。 人竜がおもむろにナイトに背を預けるように後ろ向きによりかかる。 その状態で見上げてくる人竜に、ナイトはどうするということもなくその顔を見下ろした。 「……例えば姫に何かあって死んじゃったらどうする?」 「え?」 一瞬、何を言われたのか分からなかった。 ようやく理解が追いつくにつれ、その突拍子もない発言に乾いた笑いが浮かぶ。 「は、はは……いきなり何言うのよ」 「どうして?」 「どうしてって、普通そんなこと考えないわよ……」 「だから、どうしてって、思うんだけどな」 気を悪くしたようでもなく、ふざけているようでもなく、純粋に人竜が首を傾げる。 「だって、二人ともハントマンなんでしょ?」 「……」 そう言われても、ナイトはまだひきつりかけた笑みを浮かべながら諭す言葉を探した。 いや、だって、ねえ。 そんなこと。 …………… 先の見えない曇り空の下に放り込まれたような気がした。 ハントマンなら誰だって直面している、ありふれたと言ってすらいい問題だ。 しかしどうして自分がそんなことを考えなかったのかといえば、 どうして他のハントマンがそんなことを話し合わないのかといえば、 ……考えたくもないからだ。 半ば逃避するように、それがナイトの出した結論だった。 ふと気付けば相変わらず人竜がナイトを見上げている。 「あ……ああ」 首を振って、ナイトは言った。 「大丈夫……だと思いたい。手柄より安全を重視してミロス方面を選んだんだし、 そういう事態にはならないって」 「うん」 少し強く人竜の頭に手を乗せて、ナイトは続けた。 「正直なところ、考えたくもないの。考えても、答えが出ないのが分かってるから」 「そっか……。じゃあ、考える必要がないように、したいね」 「?」 どういう意味なのかと、白い瞳を覗き込む。 「ドラゴンと人間が仲良くなれば……きっと、心配することはまず無くなるよね。 戦わなくてよければ、死ぬ人だって出ないんだもの」 「ん……」 到底実現不可能に思えるそんなことを、人竜は子供にだけ許された 何にも縛られない純粋な希望でもって言ってのけた。 「……」 その目をもう一度覗き込む。 唯一つ分かったことは、人竜がそれを不可能だと思っていない、ということだった。 「ねえ、人竜」 ナイトは聞いた。 「ハントマンがドラゴンを殺すのをどう思う?」 「どうって……」 思いもかけない質問だったのか、人竜が怪訝な顔をする。 しかしその表情をすぐに若干暗いそれに変え、人竜は呟いた。 「ドラゴン同士に仲間だって感覚はあまりないけど…… でも……あんまり嬉しくない、かな……」 「そう、そうよね。でも実際問題、ドラゴンを狩らないと人間は生きていけないわ。 私だってこれまでに襲ってきたドラゴンを倒してきた。 そんな私と、人竜は仲良くできる?」 「仲良く……できないの?」 身を離し、悲しそうに見てくる人竜に「ううん」とナイトは返す。 「私は少なくともあなたと仲良く出来ないと思わない。 でも、襲ってくるドラゴンは倒さないといけない。 人竜は……それでも私と仲良くしたいと思ってくれるか、そう思ったの」 「そっか」 否定されているわけではないと知り、人竜の表情が幾分和らいだ。 そしてナイトの手をとり、人竜はまっすぐ目を見て言う。 「あたりまえだよ?」 「人竜」 「……きっと、ドラゴンと人間は仲良くできるよ。 今はまだ、戦う以外に接する方法を知らないけど、でもきっと。 ドラゴンは、人間が嫌いなわけじゃないもの」 「そうかな」 「自信はないけど、でもボクはナイトと仲良くしたいよ、ずっと。 だから、ドラゴンと人間が仲良く暮らせるようになって欲しい。 人間の生み出す喜びや、幸せを糧に生きていくことだって出来るって、ボクが証明するんだ。 そうすればきっと……だから、ね、ナイト、これからも仲良くして」 「……」 しばらくして、ふっと優しく笑って彼女は人竜の前にしゃがんだ。 「分かった。これからも仲良くしてあげる」 「……うふふっ」 これ以上なく嬉しそうに、そして照れくさそうに人竜が笑った。 自分と同じ高さに目線を合わせたナイトに向かって、人竜は言う。 「嬉しい。……じゃあ、ね。ボク絶対ナイトに嘘はつかない。信頼の印。約束するね」 「うん……私も約束する。倒す必要のないドラゴンは倒さない。共存できるか、確かめよう」 「じゃあ、指きり!」 互いの小指を絡め、ナイトと人竜は古くからの約束のしるしをする。 ゆーびきーりげんまん、歌いながら手を揺らすと心も不思議と上向くようだった。 (そうよね、きっと) 戦わなくていいなら、それは人竜にも自分たちにとっても望むべき世界だ。 誰もが望む平和な世界を、ナイトはそんなふうに想像した。 そしてそれは、ナイトがこの子と会えてよかった、そう思い始めたことの表れでもあった。 ―――――――――――――――――――― 「そろそろ姫も戻ってくる頃かな」 ナイトと人竜は城門前広場に戻ってきた。 「さあ、私も戻ってなんかしないと……ご飯でも作ってみようかな」 思い返せば今日は仕事らしいことなどなに一つしていないことに気付き、 元来が生真面目なナイトは何かしないとという気持ちになって考える。 「料理できるの?」 「まあね。でも料理なんて野宿のときしかしてないし……食べに出たほうがかえって 安く上がるかも?でもそれだと……うーん」 「たまには作ってあげたら喜ぶんじゃないかなあ」 「おいしく作れるならそうなんだけど」 とりとめのないことを話しながら二人は歩く。 門の方で何かあったのか人が集まっているのが見えた。 「それにしても」 少し、声のトーンが落ちる。 先程人竜と話した不吉な仮定をまた思い出したからだ。 もし姫がいなくなってしまったら。 そんなことにはさせないと思っても、それを考えただけで心が沈んでしまう。 「どうしたの?」 「なんでもない」 そう、なんでもないのだ。 再びナイトは思考を切り替えた。 「……で、ミロスでは色々と装飾に凝ったケーキも食べられるんだけど その他ならぬミロスの風習であるケーキでもなんでも平等に分ける文化が仇になってね。 どう考えても平等に分けられない装飾のケーキが……」 「あはは」 談笑しながら二人は歩いた。 ともかく今は楽しく話していようと思う。 心配してもどうにもならないことなら、今を充実させるほか無いのだから…… 「……それにしても向こうが騒がしいね?」 人竜の言葉でふと我に返ったような気がした。 城門の方を見ると相変わらず人々が集まり、ハントマンらしき人影も出入りしているのが見える。 「そうね。場所を移す?」 「ええ、何があったか気にならないの」 「なる……にはなるんだけどね。あなたをハントマンに近付けるのは避けたほうがいいし、 この場合は近付かないほうがいいと思って」 「あ、そっか。忘れてた」 「心配ね……まあいいわ。じゃあ向こうの方に……」 「……なんでも海岸線のほうで……」 そのとき、確かにその単語を聞きつけて、ナイトは足を止めた。 「どうしたの?」 「いや……」 なぜだかとても嫌な予感がして他の話が聞き取れないか耳をすますが、 どうもざわざわとした雑音ばかりで欲しい情報がつかめない。 「ごめん、ちょっと行って来なきゃ」 振り返って人竜にそう言い走り出す。 ナイトの様子を見て取った人竜はどこからか以前買ってやった、 大きな黒い帽子を取り出して目深に被ってついて来た。 小走りに集団に駆け寄ったナイトは、そこらを歩いていたヒーラーの男を捕まえる。 「すいません、何があったんですか?」 「ああ、ギルドの方から緊急でミッションの立て直しや怪我人の治療に引っ張り出されてね。 意外と大規模な増員なんでてんてこ舞いなんだよ」 「っ、だから、なにがあったんですか!」 聞きたい情報が知りえず、ナイトは自分でもわけの分からぬ焦燥に急かされて イライラを隠し切れずに問い直した。 男が面食らった様子で、しかしナイトの質問に答える。 「いや、その……海岸線の方にフロワロを掃いにいったパーティーがいたんだがね。 最近ここらのドラゴンが何故か凶暴化してるって聞いてるだろ? いつもならいない数のドラゴンがそこにいて、ひとたまりも無く壊走したんだそうだ」 「っ」 ひゅっ、とナイトの喉が鳴った。 予想だにしなかった事態にぞっと寒気が走り、冷たい汗が流れる。 しかし、本当にナイトを蒼白にさせる一言はこの次だった。 「それで怪我人の治療にも駆り出されたんだけど、今回はいつもに比べて被害も大きくて…… ……男の人が一人、死んだらしい」 気がつけば走り出していた。 何か言いかける人竜を後に残し、中央通りを疾走する。 ハントマンの宿命。いつ来るか分からない不幸。 心配してもきりが無い以上、どこかで割り切らなければならない。 ――そんなことを考えていた先程の自分を斬り殺してやりたい! そうとさえナイトは思った。 心配しても仕方がないことだと思った、それが、今来るなんて聞いてない! ミッションの怪我人が運び込まれるとすれば宿の治療院ではなくヒーラーギルドだ。 本気の全力疾走に、何事かと振り返る街の人を時に半ば突き飛ばしかけながらナイトは走る。 悪夢が現実になった気分だった。 ヒーラーズギルドの廊下を走っている時点ですでに酷使されたナイトの呼吸器は限界を向かえ、 ナイトは呼吸する一動作ごとを苦しげに行いながら無理やり走りを維持して前に進んでいた。 「姫……!!」 ―――――――――――――――――――― 弱虫だった少女時代。 それから十年後。弱虫だった娘はその十年に、 弱い自分など許せないわがままで高慢で接するもの全てに強がった時期を経て、 やがて誇りを持った騎士へと成長した。 ……少なくとも、表面上は。 さて、では内側はどうだっただろうか。 胸に浮かぶのは考えないようにした疑問。 自分の元から姫がいなくなったら何が残る? ずっと、姫のいないときを知らずに、生きてきた自分に何が? どんな答えが出るか本当は分かっていた。 ……何も残らないに決まっている! ここに至って彼女は一つの絶望的な考えにぶち当たった。 (私は、ずっと姫のために訓練を受けて、仕えてきた。そんなの嘘だ) 彼は自分なんていなくたって自分の道を決めて生きていける。 それに比べて自分はどうだろう? 騎士として決められた道にすがり付いて、自分では何も決めないままここまで来た。 依存してるのはどちらだろう? もし、 もしそんな自分から、 姫がいなくなったりしたら―――! ―――――――――――――――――――― 「……姫っ!!」 掠れて裏返ってしまいそうな声とともに、ナイトは壊さんばかりの勢いでドアを開けた。 「なあに?」 そして、正面の椅子に座る、左腕を包帯に覆われた人物――姫がのんきに返事を返した。 「あ……」 目の前に、確かに姫がいて、返事をしたのだと確認して…… ナイトはへなへなとへたりこんだ。 「ちょっ、どうしたの?」 「姫……」 慌てて歩き寄った姫が、消えてしまいそうな声音とともにナイトが握り締めた 服の襟に引っ張られてそのままつんのめりかける。 「よかった……」 「……ナイト?大丈夫?」 完全に把握はしなくとも、震える手できつくきつく襟元を握り締める 彼女の状態を理解した姫は優しく頭を撫でてやりながら聞いた。 「ね、ほら、どうしたの」 姫にすがりついた状態のまま、小さな声でナイトが喋り始める。 「海岸線の方で何かあったって、パーティーが ドラゴンの大群に襲われて敗走しったって聞いて……」 「うん」 「姫も、海岸線の方でパーティーに参加するって聞いてたから」 「うん」 「それで、男の人が一人死んだって…… 心配で、心配で……………!」 「うん……え?」 ひとつひとつ相槌を打っていた姫が、最後だけ怪訝な顔をして首を捻る。 「ええと……ナイト。これは別に言わなくてもいいことだけど」 「……?」 「対外的には、私は女よ?」 「あ」 ぐったり、と。 今度こそナイトは両手を着いてへたり込んだ。 そんなナイトに姫がそっと話しかける。 「でも、心配してくれたんだ、ありがとう。それと、ごめんね?」 「……………」 「さ、立って」 ナイトの手をとって立たせると、それにつられて 力の入った左腕が痛むように姫が顔をしかめた。 「つつ……。大事にはならなかったけど、それでもざっくりやられちゃって」 「大丈夫、なんですか」 「まあね。重傷を負った人もたくさんいるし、それに比べればマシなほうだわ。 あれだけの数のドラゴンに襲われて、総崩れになって、 それでこの程度で済んだんだもの、本当に…… ……本当に……幸いなほう……だった」 言葉の最後のほうで声のトーンが暗くなり、 姫は額に手を当てて首を振りながら憔悴したため息をついた。 「姫」 「あ、ううん。そろそろ戻りましょ」 手を引かれるまま、ナイトは姫に連れられて廊下にでる。 「そんなに、酷かったんですか」 「ええ。……私は、彼に比べれば、命があっただけ」 姫が不意に立ち止まり、そこにあった部屋の入り口からそっと中を見た。 同じように顔を出して部屋を覗きこんだナイトは、そこにある一つの悲劇を見る。 「あ……」 寝台に寝かされ、白い布を被せられた人影。 入り口からはよく見えないが、それが誰なのかはナイトにも分かった。 想定外の強襲で命を落とした彼の周囲には、彼の仲間と思しき面々が沈痛な空気を作り出している。 その中で一人、やはりハントマンと見える女性が彼の枕元にすがり付いて泣き崩れていた。 (ああ) 彼女の気持ちが痛いほど分かるとナイトは思った。 もし自分が同じ立場だったら耐えられない。 きっとあそこに横たわっている人は彼女にとって大切な人だったのだろう。 愛する人を突然に失い、その悲しみを思うと胸が痛くなるとともに それは想像しても想像しきれない程のものだとも思う。 (……) 自分が考えたことの意味に気付かぬまま、 その女性と自分をシンクロさせてナイトは悲痛な感情に沈み込んだ。 その腕を誰かが引く。 顔を上げると姫が、もういこう、と表情で示してもう一度ナイトの腕を引いた。 再び引かれて歩き出しながらもう一度ナイトは振り返る。 聞こえてくるすすり泣きに悲しげな表情をして、彼女はその場を立ち去った。 ―――――――――――――――――――― 「しかしまあ、また破れちゃったわね」 ようやく帰り着いた部屋で、姫が脱いだドレスを見ながら言った。 その傷がかなり大きい事を確認すると一つため息をついてそれをぞんざいにベッドに放り投げ、 続いてティアラも同じ運命を辿らせる。 輪にした三つ編みを解き、インナー姿の青年になった姫は左肩をかばいながらぱきぱきと首を鳴らした。 「早いとこ縫い直したいけど……お裁縫道具なんて荷物にあったっけ?」 「……」 「ナイト?」 「あ、はい」 やっぱりないよね、どうしようと姫はドレスに目を戻す。 その背中を、ナイトは見つめていた。 じっと、ずっと、見ようによっては据わっているようにも見える目で見ていた。 「……姫」 「ん?」 いてもたってもいられずナイトは姫を呼んだ。 しかし、続く言葉が出てこない。 言葉にしたいものを言葉に出来ない歯がゆさを堪えるように、ナイトは胸の前で手を握り締めた。 「……、」 胸の内側で何かが燻っている。 例えるなら全力疾走した後の胸の苦しさがずっと続くような感覚。 それはあの凶報を聞いた瞬間に刻み付けられた恐怖だった。 こうして彼の無事を確認しても拭いきれない残滓が、 汗ばむほどの熱い動悸とぞっとするような薄ら寒さを同時にナイトに味あわせ続けている。 この感覚を消し去りたい。 姫がここにいることを確認して安心したい。 しかしそれを伝える言葉をナイトは持たず、 考えて、考えて、考えた末彼女は一つの答えを見つけた。 静かに手を自分に備わった長い金の髪に運ぶ。 それを纏めている白と黒のリボンを、指がそっと掴んだ。 「っ、」 以前姫が自分にしたように。 今度は自分で、ナイトは長い尾を作っている金の髪を解く。 それを見た姫が微かに目を見開いた。 もう片方の髪も解き、ナイトは心細げに目を伏せる。 そして、 彼女は黙って彼に自分の身体を押し付けた。 「……………」 顔を伏せたナイトの背中が小刻みに震える。 少しの間を置いて、やがてその肩に優しく姫の手が乗せられた。 「ごめんね」 姫が静かに声をかける。 ナイトはより強く彼の服を掴んだ手を握ることで答えた。 「おいで」 無言のメッセージを間違えずに理解した姫が、ナイトの手をとってそっとひく。 ―――――――――――――――――――― 「ん……」 寄り添ってベッドに身を投げ出すと、ナイトは自分から口付けをせがんできた。 優しく答えてやりながら、姫はナイトを抱きしめる。 ぎゅっとしがみついてくる彼女に、彼は愛おしく思いながらその髪を梳いた。 そして思う。 (……服を脱がせない……) ひしと身を寄せるナイトは、その一心さのあまり姫の思惑など 露とも知らずにただ服の端を握り続ける。 (ま、それでもいいか) 「ちょうど今日は何もしないなんて言ってたとこだしね」 それはそれでいいか、といった感じの姫の言葉に、一方のナイトは はっとしたように姫の胸に押し付けていた頭を起こした。 特に不満そうでもないその表情に、ナイトは自分が彼を意図せず拘束している間に 彼が何を考え、どういう結論に達したのかを理解する。 「あ、違」 「?」 「今……今、脱ぎます」 「別にいいのよ?」 「いえっ」 言い切って一旦離れ、あせあせと服を脱ぎ始めるナイトのいつに無い行動に 姫はしばしこめかみを掻き、それから自分もシャツのボタンを外しはじめた。 「……」 服を脱ぎ終わったナイトが姫の裸の胸に頬を寄せる。 預けられた頭を優しく姫は抱いた。 結局服を脱いだだけでさっきと同じようになんのアクションもとれない状態なのだが、 姫にはそれを言う気はなかった。ただ、何も言わずに抱いている。 しばらくそうして、不意にナイトは姫の顔を見上げた。 「……」 いつもの一歩おくような表情はどこにもなく、潤む眼がひたすらに何か訴えた。 そしてどん、と、今度は肩に額を押し付ける。 「怖かったんです」 言葉を探すように呟く。 ゆっくり、ゆっくりと、姫の反応を恐れるかのように視線を上げながら、 にじり寄るように近い身体を更に寄せる。 おずおずとズボンに手をかける。 「凄く、怖かったんです」 はしたないと、あるいは興醒めだと、拒絶されることを恐れる眼でナイトは姫を見た。 拒絶しないでほしい、見捨てないでほしいと全身で表現している。 「だから……お願いします、だから」 泣き出しそうな視線を一瞬たりとも逸らさずに彼女は懇願した。 「だから……!」 「ちょっと……待って」 気圧された様子で姫が制止した。 ぴたりとナイトの動きが止まる。 悲劇的なまでの速度で絶望に染まる表情に、慌てて姫はそうではないと首を振った。 「落ち着いて、拒んだりしないから。……ね?」 包むように頬に手を当て、そっと手のひらで擦る。 ぐずるような顔でナイトがもう一度自分の顔を見ると、彼は少し落ち着いて話し始めた。 「急に止めてごめんね、望むようにしてあげたかったんだけど。 急すぎて追いつかなかったの…… 突っ走り過ぎなくて大丈夫だから、落ち着いて。 その、えと、私にも準備が必要だし…………濡れてない」 「あ」 言われて初めて、ナイトは自分の身体が準備が出来ていないことに気付いた。 頭だけが目的だけ考えて、身体はその気になっていなかったのだ。 彼女は恥ずかしくて、情けなさにうつむいた。 そんな彼女を抱き寄せて、ぽんぽんと彼は背中を叩いた。 「どこにも行かないから。のんびり、準備が出来るまで待とう」 その腕に抱かれたナイトは、やがてゆっくりと自分も腕を姫の背中に回した。 姫が耳元で問う。 「怖かったの?わたしがいなくなるのが」 「……はい」 「そっか」 「……」 「そっか」 「……」 「そうだよね。 私も、貴女がいなくなったら耐えられない」 「……」 「ねえ、ナイト。 次から、クエストやミッションは必ず二人で行くことにしよっか……?」 「……はい……」 掠れるような声しかでなくて、馬鹿みたいに首を縦に振るしか出来なかった。 あらためて姫がナイトの背中に腕を回し、腰を引きよせるように抱き寄せた。 額辺りに顔を寄せて、うつむくナイトの表情を窺ってくる。 ちらりと目を上げた彼女は、伸び上がるように口付けをせがんだ。 ナイトの耳のあたりに手を当てて、姫がそっと応えてやる。 唇が離れると、ナイトは陶然と息を吐いた。 少しだけ安心した彼女は、ずり、と姫の顔を上から見るようにさらに伸び上がった。 「……姫」 やや上ずった声で、ナイトは呼んだ。 「……やっぱり、しましょう」 「ナイト」 「駄目……ですか……?」 少し身体をくねらせて、悲しげに今は少し下にある姫の顔を覗き込む。 姫の手がそっと彼女の細い腰に触れた。 「いいよ……しよう」 肩をつかまれて、たった今起こしかけた身体をベッドに押し倒された。 覆いかぶさるようにせり上がってくる姫に、ナイトは両手を伸ばす。 「……」 姫の顔の両脇を通って、頭の後ろで指を組む。 向き合った彼の顔をまっすぐに見て、彼女はやや挑発的に微笑んだ。 少しだけ面食らったように止まった姫の顔が、すぐに笑みへと変わる。 嬉しそうに微笑むと、彼はこつん、と額をナイトのそれに軽く当てた。 二人でくすくすと笑う。 そうしてから、姫は自分の顔のすぐ脇にあるナイトの腕に触れた。 彼女の手をとって、外側から包むように自分の頬へと当てる。 彼は目を閉じてしばしの間、その手に自分の頭を預けていた。 「……」 ナイトがそれを眺めていると、姫はおもむろに目を開け、頬に当てていたナイトの手を 自らの顔から離して握りなおした。 彼の指は細くて長い、とナイトは思う。 男性にしては細く優美で、しかし筋張った男性らしさも混じったきれいな指だ。 手のひらを合わせ、その指に自分の手が絡め取られてベッドに押し付けられるのを 彼女はうっとりと見つめた。 見下ろした姫は顔を近づけて口づける。 まず唇に、あごの下に、喉に、そしてもっと下へ。 「……あっ」 吸われてナイトは思わず小さな声を漏らした。 胸の上で姫が紫の髪を揺らすたび、あ、あ、と細く声が上がる。 「……っ」 やられっぱなしはしゃくだとナイトは思った。 「?」 頭を抱きかかえるようにされた姫が疑問の声を上げる。 そのままナイトは彼の体を引き倒し、上下を入れ替わるように体を起こした。 引き倒された姫はきょとんとした表情で見上げている。 それを今度はナイトが見下ろした。 「……」 身体をすり寄せるようにしてぞくぞくと震える。 姫の顔をはさむように手を当てたナイトは、じっとその瞳を覗き込んでいた。 「ナイト」 不意に彼が彼女を呼んだ。彼女は顔を寄せる。 唇へ、でなく頬へ。そのまま首筋へ口付け、食むような愛撫を加える。 「くすぐったいわ」 姫が身をよじって笑った。 ひとしきりの場所へ唇を這わせ、ナイトが体を起こす。 どことなく気だるげな表情を浮かべ、彼女の口からほうと吐息が漏れた。 ぺたんと姫に乗っかってもの言いたげにするナイトと、姫の目が合う。 少しの間見つめあうと、彼女はたどたどしく動き出した。 「ん……」 腰を上げ、両足をゆるく開いて先端を自らにあてがう。 「大丈夫?」 「大丈夫、です」 姫が体を起こしてナイトを支えた。 その胸に身体を預けて、ナイトは不慣れな様子で正しい位置を探る。 ようやくその位置を見つけ出すと、彼女はおもむろに体重をかけ始めた。 「う、あ……」 ナイトの白い喉がか細く鳴いた。 押し殺した呻きの中に、微かに甘さを含んだ声を上げながら、 ナイトは自らの身体にゆっくりと杭を打ち込んでいった。 ―――――――――――――――――――― 「……………………」 ナイトがようやく人竜を見つけたとき、人竜は拗ねていた。 「……あの」 「ボクのこと置いていった」 「ええと」 「ボクのことなんてすっかり頭からなくなってた」 「ご、ごめん」 「……ふん、だ」 人竜の『影』がこれ見よがしにドラゴンの形をして、 尻尾でしたんしたんと地面を打っているような動きを繰り返す。 ナイトは困り果ててそっぽを向く人竜の顔を覗き込んだ。 当然のごとく反対側に顔を向けて拒否され、彼女は肩を落とす。 「ね、悪かったってば。どうしたら許してくれる?」 「……」 す、と影が人型に戻った。 「……ん」 人竜が目を瞑り、黙って顔を上に向けた。 ナイトが戸惑う。 「え、と」 「お腹すいた」 「う゛」 意味を理解したナイトが呻いた。 困ったように辺りを見回すが、都合の悪いことに、あるいは都合のいいことに あたりを歩いている人影は見当たらない。 たとえ人影があっても人竜が要求を撤回したかは分からないが。 「……わかった、わかったわよ」 「ん」 目を瞑ったままの人竜の顔から、少し険がとれた。 「……」 神妙な顔で見下ろしたナイトは、喉の奥でしばし小さく唸ってから やがて諦めたようにそっと口付けした。 しようとした。 「ナイト、そこにいるの?」 ナイトが硬直した。人竜が一瞬で気配を消し、影のようにその場から消え失せる。 一人だけそこに残されたそのおよそ二秒後くらいに、後ろの路地から姫が姿を現した。 「こんなところにいたのね」 「あ、ひ、姫」 「?」 首を傾げる彼に、ナイトはぶんぶんと首を振って平静を装った。 普段通りの自分を取り戻して聞く。 「いえ、なんでも。なにかご用ですか?」 「用はないんだけど、ね」 「……私の傍を勝手に離れちゃだめじゃない」 「っ!」 不敵かつ悪戯げな笑みを浮かべ、唐突に姫がナイトの腕を取って引き寄せた。 「ふふ……やっぱり貴女、可愛い。素敵。どこだって行かせたくない」 「……っ!!」 発せられた言葉は、ナイトを絶句させるに十分な威力を持った。 「な、な」 「どうしたの?私の我侭はいつものことでしょう?」 「や、いや、変です!今日はどうしてそんな……」 「再確認したから……かしら。 長らく貴女が傍にいることの幸せさを忘れてたみたいだけど、 心配してもらって、心配かけちゃって、思い出した。 …… 改めて思った。私、貴女のことが大好き。愛してる。 傍に、いてほしいな?」 「あ、う」 至近距離に顔を寄せ、低く囁かれる言葉にナイトは思わず頬を染めた。 口をぱくぱくと動かしながら、あ、とかう、とか声にならない声を出す。 そして――ナイトはふと、向こうの路地を見てしまった。 「……………………」 ――建物の陰から半分だけ姿を覗かせ、人竜がじっとこちらを見ていた。 「……!」 一気にナイトの頭の中が冷えた。 まずい、と思ったがそこはそれ、ナイトの心中など与り知らない姫が追撃をいれる。 「いやなの……?」 「え、あ、いえ!」 慌てて返事をする。 静かに、しかしこの上なく嬉しそうに姫が微かな笑みを浮かべた。 「ほんとに?」 「あ、はい」 「……ふふっ」 今度こそ嬉しそうに微笑んで、姫がナイトの首筋に手を回した。 「え――」 と思う間もなく、姫がナイトに口付けた。 愛おしくてたまらないというように優しく、熱を帯びた口付けにくらりと視界が揺らぐ。 名残惜しげに唇を離し、姫が珍しくはにかんだ。 ナイトもまた真っ赤になって、それでももじもじと何か口を開こうとした。 「……………………」 ――再び見たその視界で、人竜の辛うじて人型を保っている『影』が静かに攻撃色である赤に染まる。 「……」 「?」 「あ、あの、場所を変えましょう!」 「え」 いきなり様子を変えたナイトに姫が面食らう。 「どうしたの、急に?」 「ここんなところで突っ立っててもなんですし、ね!? 買い物とか行きましょう!少し服とかも補充しないといけませんし!」 「分かったけど……って、わ、ちょっと」 「さあ!」 困惑する姫の腕を引っ張って、ナイトは急いで商店街のほうへ歩き始める。 早足で急ぎながらもナイトは心の中で、更にへそを曲げたであろう人竜が 空腹も手伝って凶暴化し、人を襲わないように祈るのだった。